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2012年秋・・・一冊の本が発刊されました。

シルエットフォーミュラ―・・・
公道を走る市販車をベースとするモンスターマシン。

レースの為だけに生み出されたサラブレッド(レーシングプロトタイプ)
とは異なり市販車両をベースとする荒馬。

外観はあくまでも市販モデルのアウトラインを踏襲するものの
高度なチューニングを受けたエンジンとサスペンションをもった怪物。

シルエットフォーミューラー・・・
それは羊の皮をかぶった狼。

いまから30年以上前に人気を博したレースカテゴリー。
それらの車両の多くはターボ過給機武装による大馬力を受け止めるための極太タイヤと
大パワーを路面に押し付けるための巨大なスポイラーで武装された迫力のフォルムが特徴でした。

1976~1981年というとても短い期間のみ運用されたレースカテゴリーでしたが
その間はメーカー選手権を冠せられメーカーの威信をかけたワークスマシンのみならず、
ユニークなプライベートマシンも数多く登場しました。

いまや自動車の評価軸が省燃費性能や快適さに移行する昨今、
過給器による大馬力を大げさな空力パーツで抑え込む猛獣のようなマシンたちに
ノスタルジーとともにいまや失われた古き良き日の憧憬を感じずにえません。

というわけで『シルエットフォーミュラ―祭り』はじめます。