ビッグマン石橋貴俊のバスケットライフ

210cmのビッグマン、石橋貴俊の指導者としてのバスケットにかかわり続ける日々の報告

旅立ち

本当に長い間慣れ親しんだ、僕の第2の故郷、富山から旅立つことになりました。
2009−2010シーズンは滋賀レイクスターズのアシスタントコーチとして、戦っていくことになります。

2000年国体から、約10年間、グラウジーズに捧げた日々でした。チームを強くすること、子供たちにその経験を伝えること、富山のバスケの認知度を上げること、それらが僕の仕事でした。

チームはbjに参入し、いい成績は残してないものの、富山県でのバスケに対する認知度は数年前の10倍にはなっていると思います。選手、MC、HCと自分の仕事も日々変わっていきましたが、自分達が作ってきたグラウジーズを良くしたいという一心でした。

富山県の皆様の暖かい協力があったからこそ、僕もがんばって来れたのだと思います。本当に感謝しています。

滋賀からアシスタントコーチの話を頂いて、本当に迷いました。
富山を離れるということは、今までの積み重ねたものがなくなってしまう。協力してくれた人や、教えている子供達を裏切ってしまうことになる。

富山で少しバスケを離れたところで、仕事をしていくことも考えました。
しかし、やはり僕はバスケがあってこその男、そしてbjのコートはその最高のステージ!

富山のために生きていくか?
バスケのために生きていくか?

迷った末、バスケにかける方を選択しました。
バスケをもう一度しっかり勉強する最後チャンスだと考えました。



今まで、本当に本当にありがとうございました。ブログを約4年間続けてきましたが、みなさんのコメントにいつも勇気と力をもらっていました。これからは滋賀レイクスターズのHP内のブログで、とりあえずは、書いていくことになりそうです。
そちらの方もチェックしてくださいね。


これにて、ビッグマン石橋貴俊のバスケライフは終了となります。
悲しいし、残念ですが、またどこかでお会いしましょう。

僕はどこにいっても「愛」をもって生きていきます。

それでは・・・・・

シーズン振り返り〜迷宮・・・そして〜

ちょっと間があいてしまいましたね。
また振り返りに戻ります。

続いてのホームでの新潟戦、3Qでの5連続3Pとフェイスガードをしながらのカズの活躍で勝利を収めることができました。新潟には2年ぶりの勝利だったんですね。
次の日は逆に3Q後半の新潟の3Pラッシュが響いて敗れてしまいます。

ここから15連敗してしまいます。浜松、大阪、沖縄、滋賀、仙台、埼玉、東京、土日のどちらかの試合は相手を追い詰めることができるのですが、僕の未熟さで勝利に結びつけることはできませんでした。やはりリバウンドとファールトラブル。そこに大きな問題がありました。

フォーメーションも徐々に増やしながら、スペースも本当によくなってきたんですが、なかなか勝ちきることはできませんでした。

連敗を止めてくれたのはJでした。アウェイでの新潟戦でなんと47Pをたたき出しチームを勝利に導いてくれました。もう勝てないのではないか?そんな空気がコート内外に漂っていたので、うれしいというよりはホッとした、というのが正直な気持ちでしたね。

そして、ホームの最終戦。本当にたくさんのブースターの方々に後押しされ、選手は一生懸命ファイトしてくれたのですが・・・ガーデナー、モリスンを止める術を僕が知らず、大差で敗れてしまいました。

それまではみんなが万全でファールトラブルもなく100%の力を出してくれれば、外国人選手2人でも必ずいい試合ができると思っていたし、実際に内容で上回っているゲームもたくさんありました。
しかしこの2試合は違いました。文句も言わず心から選手たちはがんばってくれていたにもかかわらず・・・・
自分の力の無さと、選手、ブースターの皆様への申し訳なさで、涙が出てきました。
熱い思いでプレイする選手たちと熱い思いでブーストしてくれる皆様に、勝利という形で答えられない自分が情けなくてしょうがありませんでした。

そしてもうひとつ、本当に綺麗な、鮮やかな赤色の応援ボードで埋め尽くされたこの景色をコートの中から眺めるのはもう最後なんじゃないか、と思って、これまで富山に来てからの10年間の思いがよぎってしまいました。それも涙の理由でした。


現時点での僕の力では、チームを勝利に導く事は難しいと判断しました。
フロントとも話をしました。

来シーズン富山のベンチに210cm、140kgの大男の姿はありません。

これからどんな風に生きていくか、富山に残るのか、出るのか、まだ決まっていませんがバスケにかかわって生きていくことだけは間違いありません。

決まり次第またこのブログで報告いたします。

高校総体富山予選

明日、久々にベンチに入ります。
高校総体の富山県予選で桜井高校の女子の試合です。駅裏の富山市総合体育館のサブアリーナで+朝10時からと昼1時20分からの2試合です。3回戦と準々決勝ですが、どのチームも3年生は高校最後のバスケ、魂のこもった戦いになると思います。時間のあるかたはぜひいらしてくださいね。入場料はもちろん無料です。

今日は1回戦と2回戦が行われました。僕が見に行ったのは、男子の桜井高校VS高岡第一の2回戦。というのも2チームとも週1回指導に行ってるチームだったからです。よりによって2回戦で当たるなんて・・・試合前には両チームともに「がんばれよ」としか行ってあげることはできませんでしたが、素晴らしいゲームを見せてくれました。

お互い40分、マンツーマンディフェンスで、隙あらば速く走りパスを出す、ディフェンスはひざを曲げて体を張って、全精力でがんばっていました。
試合は最後まで1点を争う、すばらしいゲームでしたが、最後はファールがかさんだ桜井が力尽きたという感じで86−79だったかな?高岡第一が勝利を収めました。

彼らの戦いは胸を打つものがありました。

スピード、シュート力、サイズ、パワー、IQ、そのレベルによってさまざまですが、彼らのバスケは見ている人の心をつかんだことには間違いありません。

試合後、桜井の男の子たちはみんな人目もはばからず、大泣きしていました。
心から泣けるということは大人になるとなかなかできるものではありません。

こんなに輝いた涙を見れることが僕は幸せ者だな、バスケにかかわってきて良かったなとまた改めて強く思いました。

彼らの三年間は幕を閉じてしまいましたが、この経験はこれから先、必ず役立つはずです。
バスケを続ける者、続けない者、人それぞれだと思いますが、バスケというスポーツが本当に素晴らしいものだという事を、長い人生、素晴らしい記憶として、素晴らしい思い出として残してくれることでしょう。

本当に高校バスケもいいですよ。
機会があったら足を運んでみてくださいね。

3on3大会in松本

23日、24日の土日は、長野県の松本市に行って、3on3大会にアルビの長谷川選手、水町選手とともにゲスト出演してきました。松本では3on3が盛んで、毎年秋に行われる大会では県内外から100チーム近くが参加する大きな大会があるんだそうです。
今回の春の大会は初の試みらしいんですが、50チーム近くが参加した大きなイベントになっていたようです。

土曜の会場は、バスケットゴールが4つほど設置してある空港横の野外の公園でした。空はピーカン、たくさんのバスケ好きの人たちが集い、音楽が鳴り響き、ハンバーガー屋さんやソフトクリーム屋さんなど移動販売の売店も多く出店していて、ちょっとしたお祭りのような空気でしたね。

ちなみに流れていた音楽が、BOOWY(ボウイ)やKISSなど懐かしい、アラフォーにはたまらないロックだったので、ちょっとうれしくなってしまいました。
LUNA SEAのロージアなんかも流れてましたよ。

午前中は小学生にクリニック、久々に子供たちの楽しそうな輝く瞳に触れることができました。みんな心から楽しんでいてくれたようでしたね。
午後はbjチャレンジと題しての3on3。僕は最近ほとんどバスケをしていなかったのでどうなるかと思いましたが、なんとか戦えましたね。
挑戦してくれたのは一般の方々でしたが、喜んでいてくれたようでした。

24日は残念ながら雨が降っていたため、体育館での開催でした。
決勝戦にはこれまた久々のMCーBASHIが登場しましたが、松本の人たちはさすがに知らないですから、なんか大きい人が喋ってる、ぐらいにしか思わなかったかもしれませんね。でも自分的には楽しめましたし、もうちょっとやりたいなと思ってしまったぐらいでした。

そしてまたbjチャレンジマッチ。この大会の面白いのは、男女混合がOKで、女性のポイントはすべて倍になるんです。さらにフリースローはなく、シュートファールはすべて得点が認められるんです。女性が3Pを決めると6点が加算されますし、女性がシュートファールをもらうとその時点で4点が加算されるんです。
なのでうまい女性がいるチームが勝ちあがってきたりするんですよね。

それを知っているので男性も女性に手を抜いたりしないんです。
bjチャレンジでも同じでした。アルビの長谷川選手は相手の女の子をぴったりと抑えて、オフェンスに回ればローポストでゴリゴリプレイ・・・
さらには僕を呼んでピック&ロール。初めて女の子にガチでスクリーンをかけてしまいました。

会場はおおいに盛り上がりましたよ。
そういえば長谷川→石橋のピック&ロールも10年以上ぶりだったかも知れません・・・

とにかく、男女、年齢問わず、たくさんの方々がバスケを楽しんでくれていました。僕自身も本当に楽しい週末を過ごさせて頂きました。関係者のみなさん本当にありがとうございました。
今回のイベントでは、バスケを好きな人の多さを改めて感じましたね。日本のバスケ界はまだまだ無限の可能性を秘めているということを再認識させられました。


富山でもこんなイベントが出来たらきっと楽しいですよね。
もし富山でも実現できたら、みなさん是非参加してくださいね。

シーズン振り返り〜新チーム〜

オールスターが明けてから、チームは大きな変化を余儀なくされました。
僕になってから速い展開は意識するようになったのですが、ハーフコートオフェンスはやはりインサイドを中心に組み立てていました。

しかし、ババカ、ロドニーが抜けたことでセットでも、運動量の多いシステムが必要でした。フォーメーションを変え、Tを4番に固定し、Jを軸に3Pとドライブを中心としたチームへ変化させなければなりません。

そして迎えたアウェイでの仙台戦、突然敵になって気合の入ったロドニーと、クリスホルムにリバウンドを支配されて敗れてしまいます。2戦目はうちのオフェンスが機能してリードを奪っていたんですが、Jのファールアウトの後、うまく点が取れずに敗れてしまいました。

オフェンスはある程度の成果を得られたんですが、やはり問題はリバウンドでした。

そして次の砺波での埼玉戦、相手にすばらしいリバウンドダーがいなかったことと、3Pの確立が非常に高かったことで、連勝することができました。
オンザコート2になってからの初勝利でしたから、本当に嬉しかったですね。

次のアウェイでの東京戦は2戦とも、力なく敗れてしまいます。この時は本当にチームのエナジーが感じられませんでした。

やはり甘い、僕のやり方は選手をダメにしてしまうんではないか?
そんなことを考え、少しずつですが変えていこうと決心したのもこの頃でした。

できるだけ多くの選手を使ってあげたい、その思いは変わりませんが、裏を返すと日々の練習で頑張らなくても、試合でミスを連発してもプレイングタイムをもらえるということなんですよね。
このことは選手一人一人の危機感をなくすばかりでなく、チーム自体の危機感もなくしてしまうんです。

選手の使い方がこの頃から変わったのは、こういう事だったのです。

続く。

プレーオフ

予想が外れてしまいましたね。見事に沖縄が優勝を飾りました。
bj発足以来、大阪以外がチャンピオンになったのは初めてですね。ただすべてジェフニュートンが在籍したチームが勝ってるというのもすごい事実ですよね。本当にすばらしい選手です。

今回のプレーオフ全体を通して感じたのは、3Pは水物だなぁ〜ということでしたね。いつも確立よく決める選手がことごとく外してましたよね。フリースローですら確立悪くなってしまってましたよね。やはりプレーオフ、一発勝負にかかる重圧は並大抵のものではないんですね。結局インサイドに強いチームが勝ったような気がします。

あとファールトラブルも大きく試合を左右しましたよね。大一番では中心選手がファールをしても出ずっぱりにならざるを得ない。そうするとこういう結果が待ち受けているんですね。シーズン後半のグラを思い出してしまいました。

ベンチの層を厚くすること、そのためには日ごろからいい練習をすることが本当に大切なんですね。痛感しました。

長い長いシーズンでしたが、これで2008−2009シーズンは幕を閉じました。
来シーズンはどんなドラマが待っているのか?
グラはどんなチームになってどんな風に戦っていくのか?
まだまったくの白紙ですが、引き続き熱いブーストをよろしくお願いしますね。


シーズン振り返り〜混沌〜

4連勝の後、アウェイでの東京2戦目、昨日までの勢いが嘘のように、チームは静まり返ります。
僕も含め前日の戦いに満足しきった感がありました。東京も目の色が変わってディフェンスをしていました。特に中盤での速いパスの繋ぎやドリブルのスピードを止められて、リズムを最後まで掴むことのできないゲームになってしまい、敗れてしまいました。

チームはこのゲームが終わったあたりからゴタゴタし始めます。
詳しいことは述べられませんが、ロドニー、ババカの離脱の話はこの年明けぐらいから始まっていました。そんな状況の中、この時期の練習は全く生ぬるいものになってしまったのです。
ただでさえ楽な方に向かわせてしまう僕の未熟な指導法は、このチームの状況でさらに拍車をかけてしまいます。

ホームで東京に2つ敗れた後、アウェイでの新潟戦の2つの負けは思い出したくないぐらい酷い試合となってしまいました。わざわざ富山から来ていただいたブースターの方々には本当に申し訳なかったです。この頃からJが合流しますが、彼自身のコンディションもチームへのフィット感もまだまだでした。

オールスター前のホームでの浜松戦では、少しずつは良くなってい来てはいたんですが、チームの心が繋がっていなかった。僕が繋げることが出来なかったんですね。
2つ負けてしまいましたが、特に2試合目はカズがガーデナーを苦しめ、Jのアウトサイド、ババカのインサイドといいゲームができました。
このゲームの後、実は浜松の中村HCから電話がありました。(中村和雄さんには昔からいろいろお世話になっていました)「お前のとこのチームはいいなぁ、もうちょっと慣れればEASTでは一番の強敵になるよ」と言っていただきました。

しかし、オールスター明けからチームは一変することになります。

続く。

プレーオフ展望

シーズンの振り返りの記事が多く、少し重い内容が続いてしまったので、振り返りの続きはまた次回にして、今日はプレーオフについて書いていきますね。

ついにファイナル4が決まりましたね。
EASTは浜松と東京
WESTは沖縄と大阪
どちらのディビジョンもレギュラーシーズンの1位と2位のチームが進出してきました。この4チームの僕が受けた印象をざっと書いてみますね。

まずは浜松、#5ガーデナー選手を軸に激しいディフェンスから速い展開と3Pを得意とするチーム。特に外国人選手達のディフェンスに対する意識の高さは群を抜いています。
ディフェンスの意識が高いということは「安定感」があるということですよね。キープレーヤーは#9モリスン選手、彼とガーデナー選手がコートで躍動するような時間帯が多くなればなるほど、浜松はチャンピオンシップに近づいていくでしょう。

続いて東京。#35ハンフリー選手を中心に、どんどん1ON1を仕掛けてくるチーム。個人能力の高さ、各個人の得点力は目を見張るものがあります。さらに競ったゲームをものにする「勝負強さ」がありますよね。キープレーヤーは#33ベーカー選手。残り1分をきって1〜2点を争うような展開になると、彼とヘリの存在感が東京に本領を発揮させるでしょう。

次は沖縄、#50ニュートン選手のリバウンド、#5マクヘンリー選手のペネトレイト、#6金城選手の3Pと破壊力のある個人を、bjのNO1PG、タクシ選手が華麗にコントロールする「バランス」のいいチーム。キープレーヤーは金城選手。タクシ選手が金城選手の3Pのオプションを多く選択するような展開になると沖縄の牙城を崩すのは至難の業でしょう。

最後は大阪、bjのキングこと#44ワシントン選手を中心に、速い展開を得意としたチーム。そしてなんといっても三連覇という大きな経験をもったチームです。怪我人が多いとはいえ、大一番にはチームが一つになって熱いバスケを見せてくれるはずです。キープレーヤーは#20ナイル選手。彼の速いペネトレイトがどれだけ相手ディフェンスにトラブルを起こさせるかどうか、それによってブラックウェル選手やリン選手が気持ちよくプレイすることになれば、大阪の4連覇も見えてくるはずです。


どのチームも本当にいいチームですが、あえて予想をしましょう。

優勝は浜松フェニックス。
よく膝の曲がった「寄り」とローテーションの速いディフェンス。
ガーデナー、モリスンの2m後からの3Pやミンミンの遥か上空でのゴール下といった、それはどうしようもないというオフェンス。
そのあたりが他のチームより一枚上かなと判断しました。

完全に僕の勝手な予想ですが、皆さんはどう思います?

本当は優勝予想は、富山!!!!

と言いたいんですが・・・

シーズン振り返り〜快進撃〜

初ゲームはありそドームでの仙台戦、恐ろしく緊張していました。
どんなときも緊張を促すのは不安、そして緊張を打ち消すのは自信ですよね。
しかしこの時点で僕の中にあったのは不安だけでした。

土曜のゲームはその内容すら思い出せないほど舞い上がっていました。ただ選手たちはそれを感じてくれていたのでしょう。自分たちで考えてプレイしていました。残念ながら負けてしまいましたが、ガッキーの活躍で勢いのある終わり方ができましたよね。

日曜のゲームはその勢いが第2、第3Qで爆発しましたよね。最後は名称浜口HCの戦略でこっちのベンチは動揺しましたが、このときも選手たちが考えて対応してくれました。そして2試合目にして初勝利・・・
もちろんうれしかったんですが、自分の力の無さとこれから勉強して実践することの多さを感じ、素直には喜べませんでした。

次のアウェイでの埼玉戦も勢いがとまることはありませんでした。
UP TEMPO GAME
NO EASY LAYUP
HAVE FUN
僕がしたことは、この3点をなんとか意識させただけでした。選手たちは本当にいい働きをして、アウェイで連勝することになります。

しかも次もアウェイ、相手は首位を走っていた東京。
このときの土曜のゲームは本当に最高のゲームでした。速い展開からボールと人がよく動き、速いパス回しからオープンをつくり、それを確実に沈めていました。
そして100点ゲームでの勝利。
僕にとっては今シーズン、もっとも印象深いゲームになりました。


この4連勝、もっとも変わったのは気持ちだと思います。
戦術的なことや、ベンチワークはぜんぜんでしたからね。しかしそれを補って余りある”勢い”がありました。
バスケはつらく、厳しいものだという考えのもと、プレッシャーを感じてプレイしていた選手から、その”重石”が取り除かれたんだと思います。

ただ近いうちにこの代償がくるだろうと予測していました。
楽しむ事=楽な事
ではないんですよね。僕のやり方が続くとチームが楽しむ事から楽な事の方に行ってしまうんです。

わかっていても効果的な対応が出来ずに、この後は辛い結果が待ち受けていました・・・

続く・・・

シーズン振り返り〜苦悩〜

チームを引き受けることにあたり、まず、考えたのはどういうチームにしたいか?
どういう点を修正するか?ということでした。

今までのグラの戦いを見ていて、「遅い」というのが僕の印象でした。速い展開は本当に綺麗にオープンができなければシュートまで行かないで、スローダウンしてセットに入ってインサイド中心のバスケをするというのがスタイルでしたよね。
だから一本一本のシュートが”重い”という感覚でした。
まずはそれを変えたいと考えました。全体的に”軽い”オフェンスにしたかったんです。
速いバスケをすること。走り出したらその勢いとリズムを変えずにオフェンスに入ること。気持ちよくシュートを放ること。これらを徹底することが必要でした。


しかし、初試合に向けて練習しているときに、大きな問題に気づいたのです。
それは完全に僕自身の問題でした。
5対5をしている時に、選手の動きが細かいところまで明確に見えないんです。
10人の動きを一瞬では、全く把握しきれないんです。
見えないということは、的確な指示ができないということ、そして的確な指示ができないということは、選手に全く信頼されないということなんです。

ただでさえシーズン途中でコーチがかわったりと選手にとってはストレスのかかる状況の中、この僕の未熟さはチームにとって致命的ですらある事実だったのです。
もちろん選手の信頼は全く得ることはでません。僕の指示に嘲笑するような選手もいたし、あからさまに聞いてるふりだけする選手もいました。
馬鹿コーチと批判される覚悟で就任したつもりでしたが、やはりこのことは本当につらい事実でした。拷問されるとわかっていても悲鳴をあげるジャック・バウアーのように・・・・

ただ不思議と選手を責める気にはなれませんでした。僕も選手なら同じ態度をとっていたかもしれません。選手にしてみれば、コーチの経験や就任に至った経緯は基本的に関係ありませんからね。

幸い僕にはACの根間がいてくれたので、僕を大きく補ってくれました。根間がいたからチームはばらばらにならずにすんだのだと思います。選手たちは根間に大きな信頼をおいてましたからね。

それでも試合のDVDを何回も見て、選手にしっかり答えられるように”目”を養うことに力をそそぎました。しかし1日、2日でそう簡単に見えるようにはなりません。それでも練習は作らなければならない・・・自信のないまま指示しなければならない・・・

そしてついに試合を迎えます。

長くなってきたので、続きはまた次回にしますね。





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