雨の日曜日・・・小さいお子さんがいるお家では、エネルギーの発散がしばらくできなくてたいへんですね。 こんな天気がしばらく続きそうですので、児童館などで思いっきり遊ばせてあげてくださいね。

 明日から1週間、レッスンはお休みで、面談週となります。
 心配事、お悩み、教室へのご要望・・・なんでもお聞かせください!
 
 面談の前に・・・きっとお母様たちが悩んでいることの一つだと思いますので、ブログでお伝えしておきます。

≪禁止と強制について ≫


早く起きなさい、支度しなさい、片づけなさい、歯を磨きなさい、着替えなさい・・・・朝から「~しなさい」という表現は多用されますね。
まあ、子供は子供で賢く聞き流すというような絶妙の親子関係になっていれば問題にはなりませんが、念のために脳科学的にみてみましょう。
「~しなさい」と言われた場合は、服従か拒絶しか選択肢はありません。(聞き流さなければ)
恐怖が強く強制力があれば服従、弱ければ拒絶と、動物の世界で通用する基準です。
 動物には本能として元から抑止力が備わっています。オスがメスを取り合うときにも本能が適度な抑止力を発揮します。発情機能も期間が定まっていて、それ以外の期間は情動を発揮することはできません。
 ところが哺乳類の中でも人間だけはその抑止力が本能の中にセットされていません。
 そのおかげで人は常に情動・意欲等のエネルギーを発揮することが可能となり、成長・進化することが可能になりました。

 その反面、抑止力が育っていないと夫婦関係が乱れたり、親子関係がおかしくなることも起こります。キレるなんて言葉が普通に使われるようになりましたが、これは単に抑止力の未発達です。子供が自分の夢を叶えたい時にも抑止力は必要不可欠です。
それは有名なマシュマロテストでも証明されていますね。
人の抑止力を司っているのは前頭葉です。
 前頭葉の鍛錬がないと抑止力が育ちません。前頭葉は意志の座です。自分で選択することによって納得し意欲が生まれ抑止力が育ちます。
 服従する場合、
それが自分のためになるからやろう とか、
言われたとおりにするのが自分のためになる とか考えて服従する場合は極めて稀です。ほとんどの場合
“反射的に”服従するか拒絶するかが決まります。反射的に決めるときは側頭葉(ペット脳)で十分なので前頭葉の出番はありません。

 では、「~してはいけない」という表現はどうでしょうか?
例を挙げて考えてみましょう。
5本の指があります。親は中指に留まらせたいとします。
「~しなさい」なら簡単ですね。「中指に留まりなさい!」しかし、これでは前頭葉は働きません。
そこで、「親指と小指は留まってはいけません」と言った場合、こどもには人差し指か中指か薬指の選択肢が与えられます。
そこで初めて前頭葉が働きます。どれにしようか。人差し指を選択する理由は何か?自分はどうしたいのか?・・・
その思考こそが前頭葉を鍛錬します。「~してはいけない」は親にとっては回りくどい忍耐を要する表現となります。子供は中指以外を選択するかもしれません。
だからと言って、中指以外は留まってはいけませんでは、前頭葉は働きようがないですね。
しかし、親にとって回りくどいというその間に、子供の前頭葉が働き、意味付けをし選択をします。
前頭葉を育て抑止力を養うには、「~しなさい」は×、「~してはいけない」は〇です。


【抑止力が生み出す脳の可能性】
 サヴァン症候群のように、知的障害や発達障害がある場合、ごく特定の分野に限って極めて優れた能力を発揮する症状があります。
 これも意志的ではない抑止力がかかわっている可能性があります。
 脳の機能の一部に特定の抑止がかかることによって、別の能力が大きく開花する可能性を今の脳科学は探っています。
 日本が生んだ世界的数学者、岡潔先生は自らの脳を解析しながら、前頭葉の抑止力が如何に発明、発見に必要かを昭和の初めから説いておられました。
 日常の中で、少々煩わしいこともあるでしょうが、これだけは守らせるという規律を設けてあげることも大切です。
 とくに宿題やりなさい!勉強しなさい!を言いたくなった時だけでも「~してはいけない」表現を使うようにしていただけるとお子さんの前頭葉の発育も能力の発現もずっと早くなるのではないかと思います。