2012年02月09日
厳寒期の赤岳(撤退)
赤岳はやっぱりカッコいいですよね。
峰が多い八ヶ岳の中でも、主峰(2899m)として頭一つ抜きん出ています。
3年ほど前の夏に登り、その後、赤岳からはしばらく遠ざかって、南アルプスや、天狗岳、硫黄岳から眺めて憧れるだけになっていました。
せっかく長い休みに入っているので、「よし、行ってみるか!」と思いついて、赤岳鉱泉小屋を予約。
赤岳鉱泉泊まりの1泊2日の予定で、冬山装備を積んで出発しました。
結果は…、文三郎道で稜線(2730m)まで出たものの、あまりの強風と寒さと視界不良のため、勇気ある撤退。
厳寒期の八ヶ岳の洗礼をもろに受けました。
時間もまだ早く、体力もまだまだ残っている状態ではあったのですが、来週のキナバル遠征を控えているので、ちょっとした凍傷や怪我も負いたくなかったという慎重なスタンスだったこともあります。
まぁ、あの天気なら仕方ないですね。
天気のいいときにリベンジしたいと思います。
■1日目
ということで、朝の2時に出発し、6時に美濃戸口に着いて6時半には歩き始めよう、なんて思ってましたが、中央道の八ヶ岳PAで八ヶ岳方面を眺めると、う〜ん、山頂付近は雲がかかっている…。
おまけに急に眠くなってきたので、朝早くから歩き出す気がなくなり、PAで仮眠してしまいました。
ということで、美濃戸口の駐車場に着いたのは7時半過ぎ。
駐車場のおじさんに、美濃戸まで林道で車で入れるかと聞いてみたら、「いや、4WDのスタッドレスでもチェーンがないとキツイ」ということで、当初の予定通り、ここから歩くことにします。
美濃戸からは北沢のルートに入ります。
堰堤を越えるとやっと山道っぽくなります。
アイゼンを装着して赤岳鉱泉へ。
赤岳鉱泉までは、お天気がよくて快適なハイキング。
ただ、山のほうを見上げると、山頂、稜線付近は暗雲が立ち込めていて、不穏な雰囲気。
あれが、噂のアイスキャンディーです。
※赤岳鉱泉にあるアイスクライミング用の人口の氷壁
硫黄岳がどーんと見えるはず!なのですが、残念ながら雲に覆われており…
時間も時間だし、この日は硫黄岳はあきらめて付近を散策することにする。
中山尾根展望台まで行って、赤岳、阿弥陀岳の方向を見上げると、う〜ん、厳しそう。
ちょっと不安になります。
同室の方は8人ぐらい。
赤岳鉱泉ですが、ご飯がとても豪華でおいしいです!
これまでの山小屋の中で最高です。旅館みたいに鍋が出るんですよ!
山小屋の相部屋はいろんな人と山の話をしたり、情報交換できるのが楽しいですよね。
テント泊にはない楽しみです。
マイナス5℃はあるなぁ。
そして、夜はストーブが消されるので、朝がとても寒いです。
でも、テント泊の人はもっともっと寒いんですよね。
夕方、小屋の窓から雲に虹が映っているのを見ました。
彩雲っていうんですかね。初めて見ました。
とてもきれい。
■2日目
暖かい布団で快適な睡眠ですが、布団から出ると寒い。
お天気は…、あまり良くない。
曇りで粉雪がちらちらと舞う状態。
まぁ、行けるところまで行って、危なそうならそこで撤退しよう。
赤岳へのルートは地蔵尾根と文三郎道の2ルート。
夏はどちらのルートも通ったことがありますが、地蔵尾根は急な岩が連続してちょっと怖い。
文三郎道は雪崩のリスクが高いですが、数日前に雨が降って雪は硬くしまっており、その後大雪は降っていないので、表層雪崩の心配はなさそう。
ということで、文三郎道ピストンを選択。
行者小屋を超えて少し登るぐらいまではなんともありません。
樹林帯はウォーミングアップとして快適です。
樹林帯を越えるとだんだんと斜度が急になってきます。
でも、雪が硬く、崩れにくいのでアイゼンがよく刺さるのでガンガン登れます。
そして、高度が上がってくると雪に埋もれた急な階段が続き、足が疲れます。
さらに、風がだんだんと強くなる…
さらに上部は白く覆われて見えません。
やっぱりキツイかなぁ。
途中で大学生っぽい4人組とすれ違い状況を聞くと、「稜線は強風で、撤退してきた」ということ。
途中で同部屋だったおじさんに追いつき、「とりあえず稜線まで行って考えましょう」ということで稜線へ。
先が見えないとなかなか辛いですね。
風が強いので、地図を見る余裕もないし。
振り返るとかなり急なところを登ってきたなぁと実感します。
うわ〜、やっぱり風がキツイ…。目が開けられない。すぐにゴーグルを装着。
少し進んでみて、風が収まるかどうかで考えようということで10分ほど進むけれど、風が止む気配はなし。
おじさんと協議して、撤退を決めました。9時55分。寒いし、視界も良くないし…
八ヶ岳の強風の洗礼を受けましたね。
実は赤岳の撤退は2回目。
3年前の夏に権現岳から縦走してきて、山頂までもう少し、というところで台風並みの暴風雨に阻まれました。
赤岳鉱泉まで下ってカレーを頂きました。
おいしかった〜
下りは美濃戸口まで凍った林道を下ります。
こけないようにかなり気を使います。
靴に装着するチェーンがあったほうがいいね。
やはり、厳寒期の赤岳は簡単ではありませんね。
同室の男性が単独で登頂を果たして、下山中に合流しましたがほんとスゴイです!
風がキツイ。この強風の脅威に打ち勝ったものだけが山頂に立てますね。
ただ、今回はラッセルがなかった分、まだ楽だったかも。
雪面が硬く、アイゼンもサクサク刺さったし。
厳寒期の標高2730mまで登りましたが、自分の冬装備で足先や指先にそれほどの冷たさを感じなかった。
グローブと靴・靴下は問題ない。
むしろ、顔面が寒かった。
フェイスマスクを2重にする必要があるかも。
山頂には立てませんでしたが、厳寒期の八ヶ岳を楽しみました。
今度はもう少し天気のいいときにリベンジします。
■記録
1日目
8:15 美濃戸口
9:15 美濃戸
10:20 堰堤広場
11:40 赤岳鉱泉
2日目
8:00 赤岳鉱泉
8:35 行者小屋
9:45 文三郎分岐
9:55 <ここで撤退>
10:05 文三郎分岐
11:00 行者小屋
11:30 赤岳鉱泉
<カレーを食べる>
12:45 赤岳鉱泉
14:30 美濃戸口




