海外ラン旅

放浪ランナーのランニングブログ

かすみがうらマラソン10マイルの部、見事優勝したのはオーストラリア10000m記録保持者のベン・セントローレンス。
今大会の出場を決めたのはおおよそ1ヶ月前とのこと。かすみがうらマラソンとシドニマラソンが姉妹提携を結んでることにより両大会の各種目の優秀者がそれぞれ派遣されるシステムとのこと。(ただベンはシドニーマラソンには参加していない。) 
いつもオーストラリアの派遣選手は目立つ成績を上げることなく終わるので、日本側からすると海外選手が派遣されて走ってることすら気づかれないで終わってしまうことがほとんどとのこと。
特に10マイルレースは実業団、箱根駅伝参加校の選手も出場するため並みの一般選手が派遣されてもなかなか歯が立たないのが現実。

ベンからの連絡が届いた時は「フラットな10kmロードなら29分45くらいのレベルかな」 と本人は語っていました。
私自身の見解としてはリオ五輪以降は主に高いレベルのレースは出てないし、最近はトレイルランを楽しみつつ、コーチングに力を入れている感があったので勝つのは難しいと思っていました。

スタートを見送りゴールのトラック地点に移動して待つことに。途中経過もわからないのでただ待つのみ。
広報車、先導者が見え先頭ランナーが入ってきた。一人少し抜け出て、その後に4、5人の集団が。その中の後方にベニー(ニックネーム)の姿が。 待ってましたと言わんばかりのスパート一気に前の選手を抜き去り見事優勝。
「高いレベルで競い合って走ることの楽しさを忘れていた。まだまだ上のレベルで戦っていける脚が残っていることを再認識できたと思う。」 
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【リオ五輪後】
リオ五輪の後は実質トラックレースの第一線からは退く形となったようで長い期間の休養をとっています。昨年のベルリンマラソンにてマラソンデビュー。6月にベンの合宿に参加した時は、コモンウェルスゲームズ代表の座を狙って行くと語っていました。
本番は 2時間12分ペースで淡々とラップを刻んでいましたが、30km手前でハムストリングスに痛みが生じ最後は足を引きずりながらのフィニッシュに。2時間24分26秒と言う残念な結果に終わり、オーストラリア10000m記録保持者のマラソンデビューはほとんど気づかれることがなかったのではないでしょうか。
その後もいくつかのトレイルレースには参加していたもののかつてのスピードを披露するような走りは全くなく2月に行われたsix foot track marathon(世界ブルーマウンテンズで行われる45kmのトレイルレース) もベルリンと同じような症状が出て途中棄権しています。

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【練習の変化】
以前は週160kmの走行距離をベースに週3回のポイント練習、1回のロングラン、3回のジムセッションを行っていましたが、現在は故障なども増えていたため週1のトラックでのスピード、土曜にテンポ走、もしくはヒルトレーニング、日曜にロングランを行い、平均110〜120km程の走行距離になるとのこと。マラソンに向けて練習を変えるのかと聞いたところ基本は変わらない。ロングランやテンポ走の距離を伸ばすくらいだろと。


【これからの目標】
今後のプランとしては2週間後にニュージーランドで32kmのトレイルレースに参戦。7月のゴールドコーストハーフマラソン、そして12月の福岡国際マラソンで行くそうです。もちろんチャンスがあればまたトラックレースにも参加したいし、いずれはウルトラマラソンもとのこと。
 「マラソンでどのくらい成功できるかは分からない。ただ2006年、95kgの巨漢からの走り始めた時、同年代のライバル、クレイグ・モットラム、コリス・バーミンガムまたは海外のライバル達が記録を出した時彼らがその記録を出せるなら俺も出せる、その気持ちでやってきた。今回もその気持ちでやっていきたい。(コモンウェルス・ゲームズで活躍したリサ・ウェイトマン等の名前を上げる)」

またコーチとしても活躍を見せ、世界ハーフマラソンのオーストラリア代表に選ばれたトーマス・ド・カント(マラソン:2'14"59)、マシュー・ハットソン(10000m 29'08)の一般ランナーをかなりの高いレベルまで引き上げるなど、また別のフィールドでも活躍を見せています。

そして現在はオーストラリアのレジェンド、ロバート・デ・カステラと共にオーストラリアのArnhemという貧困区にてランニングを教えるとともに人材発掘も行なっています。とんでもなく才能を秘めた子供達がいるとのこと。
近い将来オーストラリアからまたすごい選手が出てくるかもしれません。
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みんなに親しまれるベニーの今後の活躍をご期待ください。
 

今回はカナダの主にバンクーバーを拠点とした面白いランキングレースを紹介したいと思います。

 カナダのブリティッシュコロンビア州にて1月から9月まで行われる約10レース(年によってレース数が異なる)でポイントを競うロードレースシリーズがあります。
距離は5kmからハーフマラソンのレースまであり1位— 30 , 2位— 25, 3位 — 20, 4位 — 18, 5位 — 16, 6位— 15, 7位 — 14と20位 — 1、まで得点がもらえベスト5レースの総得点で順位が決まります。
誰でも参加でき5歳刻みの年代別に分かれていて、シリーズ最終戦終了後に表彰が行われます。
  私は2015年4レースに参加して途中までランキングトップでしたが最低5レースが必須なので最終的にはランキング外となってしまいました。
私の時は11レースあり、2018年は9レースのようですが、カナダのトップ選手が参加してくるレースもあれば 非常にローカルなものまであります。
 
途中まではこんなランキングレースになっているとは知らなかったのですが友人より聞いて面白かったです。
トップ選手も出てきますが、基本5レース以上は出てこないので一般ランナー勝機ありです。
その中でも印象に残ったレースを紹介したいと思います。

2月に行われた、バンクーバー・ファースト・ハーフマラソン
BC州のチャンピオンシップレースにもなっているこのレース。11004485_10155117048750136_1670254169_n
優勝はロンドン五輪マラソン、カナダ代表のディラン・ワイクス選手。縁がありディランからアドバイスをもらいながらボチボチ当時は走ってました。
私は当時の実力でまさかの奇跡的な快走で1'09"25秒で3位入賞を果たしました。


3月のModo Spring run-off 8k
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このレースの優勝は5000m13’40位のベストを持つケリー。 
世界クロカンのカナダ代表でもあります。2位には13'24の記録を持つリオ五輪5000mカナダ代表、ルーカス・ブーチェット。
私は7位でしたがトップ4人とはものすごい差があります。
ケリー・ウィービー、国内でもかなりの期待選手でしたが昨年27歳という若さで引退しました。
走ることへの熱意が薄れていったとの発表がありましたが、関係者の間ではエンジニアとしてもかなり優秀なため工学に専念するためじゃないかとの声もありました。
大学卒業時はランナーとして生きるかエンジニアとして生きるか迷ったそうです。



St.Patricks Day 5km
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このレースもケリー対ルーカスの対決となりました。5kmの州の選手権でもあるのでこのレースは私は30位ほどと撃沈しました。最初の1kmを一気に下り、最後1kmは一気に駆け上る中々きついコースです。
私が働いていたRunning Room主催でレースディレクターを務める上司のスティーブはいつか日本の実業団、学生選手をこのレースに呼びたいと話していました。結構前々から言ってるみたいですが、時期的に難しいのでしょうか。



ローカルレースの中でもトップ選手と走れる機会があるカナダのロードレースシリーズ。しかも各レース賞金レースです。エリートエントリーも可能で私の実力でも参加費を払わずにほとんどのレースに参加しました。

様々な距離、場所で行われるカナダのランキング、ロードレース。
きっと他の国にもその国特有の大会があるのではないでしょうか。 

また今度、カナダの別の大会も紹介していければと思います。 


 

 今回はオーストラリア10000m記録保持者ベン・セントローレンス自身がベストレースの一つと語るMelbourne Classic 5000m 前の調整メニューと基本的な練習サイクルを紹介します。

紹介するに当たってコーチ、本人からの承諾済みです。

私もベンとは数ヶ月一緒に練習をしていたので流れとしてはこの2011年のメニューとそんなに変わっていないと思います。もちろん特別なレース前や合宿中などは違ったメニューが入ってきます。

1セット何分サイクルというやり方が多かったのでレベルが違う私は距離で調整させられました。1000m の時は900mでやるなど。ちなみに1km3分ペースで走っても2'40来られたら抜かれます。

120m hillスプリント。私は110mで一緒にやっていましたが、一番きつくて嫌いなメニューでした。

他にも3000m(300 float+700onの交互)+2000m(200m float+ 200m onの交互)
Float=流す感じで走る。jogではない。(ただ人によって表現が色々あります。)
普段行なっているペース走のイメージでいいのではないでしょうか。
どうもオーストラリアの選手はペースの変化を組み合わせるのが多い気がします。ただ慣れてないとペースの変化がないままにめちゃくちゃな練習になります。
ベンとハリーは8'25+5'25くらいでやってました。


以下が2011年時の基本的な流れとペース。



火曜 ・9×1km 2’40/km4分サイクル、ラスト2’35以内

   ・10×400m 61 (2分サイクル) 5分休憩 4km threshold 12’20(砂利道)

木曜 ・30×120m hill sprint 1分サイクル)

   ・5km14’001km loop 

   ・8×500m hill(緩やか) (1’22)2’20サイクル 5分休憩後 4km threshold 12’20(砂利道)

土曜 ・12km threshold (3’05/km)

      4×2km (5’30) 9分サイクル

日曜 ・28-30km long run (5’00/km3’40/km程度) 

 160km/week 

 

 


こちらがベストレースと語るMelbourne Track Classic前の調整メニュー
バーナード・ラガト、クリス・ソリンスキーとの白熱したバトルです。

am :12km easy(4’20/km)  pm: 6km easy(4’30/km)

am:4km(11’30) 5分休憩 5×100m hill sprint 1分サイクル    4km warm-up cool-down 

am:15km easy (4’25/km)

am: 6km easy   pm:800m(2’05)4’30サイクル 400m(62)2’30サイクル 、4×200m (31)1’30サイクル  

          4km warmup  cooldown

pm:8km easy(4’40km)

pm:7km easy(4’40/km)

am:4km easy  pm: Melbourne Track Classic5000m (13'10)

91km/week

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ジョグやロングランに同行もしましたが、特にジョグのペースに決まりはないと思います。

1km6分くらいで走る時もありました。この時はこのペースだったというくらいの認識でいいと思います。


月曜日は午後にトレーナーとのジムトレーニングと水泳を行なっています。水、金は個人でのジムトレーニングを行います。

ジムトレーニングにも同行しましたが、トレーナーが考えたメニューなので内容は伏せておきます。

ベンの専属トレーナーに私が気になる質問をした内の一つを紹介します。
「もしベンがマラソンに向けて、もしくは800mに向けて練習しているなら内容は違ってくるのですか?」

「いいや。仮にベンの走る距離が違っても内容は変わらない。一番目的としているのは筋力の強化による故障の予防だからだ。」

私も彼に一人でできる臀筋強化のプログラムを作ってもらい週2回行なっています。

全てがこのおかげとは言いませんが、もちろん練習内容が内容なので。ただ私自身再び走り始めて2年間怪我なく走り続けています。

 

動きづくり、ドリルもかなり重要視していて、いろんなトレーニングに組み込んでいます。
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今でも定期的にメールでアドバイスをくれます。アスリートとしてもそうですが、それよりも人間性という部分にいつも感心します。

たまにふざけてからかってきますが、、笑



リオ五輪後はトラックの第一線からは離れトレイルランに参戦しています。今年9月にはマラソンデビュー。ほろ苦い結果となりましたが彼が今後どんな形で次に挑むかが楽しみです。

次のレースは45kmトレイルだとか!!

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