四国の旅最終章です。
続きを読む前回の続きです。
チャペルでの挙式が終わり、バーで歓談いただいた後に披露宴会場へ移動しました。
今回のその披露宴の裏話など。
その後支配人と嫁が入場する際は僭越ながらオリジナル曲を流していただきましたが、とにかく個人的な部分で異常なまでに忙しい時期だったこともあり、曲の完成までとても時間がかかってしまった為、音響担当の方には大変ご迷惑をおかけしてしまいました。
楽曲に関しては入場曲だけではなく、披露宴全体で使用される曲全てを事前に指定しておく必要があり、具体的にどのシーンで何の曲のどの部分を使う、という内容を書き出して提出するのですが、一般的には音響さんのライブラリを使うので書面で伝えるのみとなります。
しかしながら、このときに使用したものはオリジナルはもちろんのこと、それ以外のものも支配人の所有物から引用していたので、使用曲を収録したCD-Rを作成してメディアごと渡していることから、その日程がギリギリになってしまったのです。
そのような中でも、指定通りの曲をタイミングも含めてほぼ完璧に演出していただいたあたりにプロのお仕事を見させてもらいました。
さて、主催となる我々としてもどのような雰囲気で披露宴が執り行われるのか全く予想もつかない状況だったのですが、今振り返ってみても、乾杯の音頭はその後のノリを左右してしまうほどのインパクトがあったと思われます。
冒頭から場の雰囲気を作り上げてしまった早川健の登場により、招待客が友人、知人ばかりだったことも相まってお祭り騒ぎのような盛り上がりとなったことを考えれば、紅一さんにお願いして大正解だったといえるでしょう。
この場を借りて改めて厚く御礼申し上げます。
次に、女性客用に準備したお手製のウサギのぬいぐるみですが「持ち帰ってもらえずテーブルに置き去りにされたらどうしよう」と嫁が心配しながら作っていたもので、そんなことは全く気にする必要がないくらい好評だったことに本人が一番驚いていました。
とにかく制作にもっとも時間がかかっていたものであり、あれがなければここまで事前準備に苦労することはなかっただろうというものだけに、全員に持ち帰っていただけたのは嬉しい限りなのですが、事前打ち合わせでは司会者に「単なるぬいぐるみではなく、消臭効果のある素材が使われています」という説明をしていただく予定だったのが評判がよすぎて聞き入れてもらう隙がなかった為、後日個別に直接説明をするという手間がかかったことが残念といえば残念だったようです。
続いては二人の姪によるキーボード演奏について。
元々二人に何かやってほしいと相談に行ったときから「ピアノを弾きたい」と即答されていたのですが、肝心なピアノの準備をどうしようかというところで問題が出ていたのです。
ホテル側でグランドピアノを借りて会場に設置する方法もあったのですが、考えた末に支配人の私物であるシンセキーボードを持ち込むという手段を選びました。
恥ずかしながら、ライブでの演奏目的であのシンセが使われたのはあのときが初めてでした。普段はほぼ音源として使われているものですからね。
ただ、演奏曲目や二人で連弾をするのか、それとも別々に弾くのかといった詳細は全く知らされておらず、単に“演奏する”ということしか聞いていなかった為、突然歌い出したことは想定外の出来事でした。
途中でスタッフが慌ててマイクを渡しにいったのはそのような経緯があったからなのですが、迅速かつ柔軟な対応をしていただいたことに感謝したいと思います。
ちなみにその姪から、披露宴終了後に「あの人は何に変身していたの?」と乾杯の音頭で登場した早川健のことをしきりに質問されてしまい多少返答に困ってしまいましたが・・・
今はまだ時期尚早ですから、あと10年もしたら復讐の旅を続けた日本一の男の記録全32話をたっぷりと魅せてあげることにしましょう。
そしていよいよ後半になり、支配人が個人的にもっとも不安要素としていたカクテルプレゼントが始まってしまいます。恐らく誰もが「なんか手つきが危なっかしいけど大丈夫か?」と思われたことでしょう。
今だから打ち明けますが、事前練習は30分もなく、シェーカーを振った実時間だけなら実質数分程度という状況でした。
実は途中の歓談で使用された地下のバーでレクチャーしてもらったのですが、なにぶん入場曲を作るのに時間がかかり過ぎていたので、その後独自で練習する時間が全くなく、ほぼぶっつけ本番となってしまったのです。
更に本番では分量も若干間違えてしまっており、できあがったカクテルの色が予定されていたものと少し異なっていたことから「やっちまったか!?」と心の底でつぶやいていました。
司会者から「カクテルの名前は?」と聞かれて気の利いた言葉が全く浮かばなかったのはそもそも考える余裕がなかったからなのですが、意外にも飲める味だったことで一安心となり、かくして変な汗をかきながらの必死のイベントはどうにか終了したのです。
最後となりますが、支配人と嫁が退場した後に流れたエンドロールもお手製DVDでした。
その制作に使用したソフトが最近バージョンアップされ、先日アメトーク3時間スペシャルの家電芸人コーナーで劇団ひとり氏が紹介していたのを見て「ここで取り上げるのかい!」と思わずツッコミを入れてしまいました。
実際にはウェディング用に特化した専用バージョンを使ったのですが、それまで静かに販売されていたソフトがいきなり脚光を浴びてあちこちのブログで紹介されてしまうあたり、テレビ離れを食い止められないといわれている昨今、まだまだメディアの影響力は凄いなと思わせてしまいます。
他にも細かい部分で語りきれないところがありますがこの辺にしておこうかと思います。
そうそう、キャンドルサービスで皆様にご記入いただいたメッセージカードは今もあの巨大キャンドルの中に埋められています。
毎年記念日に火をともせば10年後にはそれが取り出せるようになるという仕組みですが、願わくばカップヌードルTimeCanのように回収騒ぎにならないことを祈りつつ、締めくくらせていただきます。
P.S.
当日のドリンクサービスにビールがあることをご存じない方がずっとシャンパンを飲まれていらしたという話がありました。
ビール用のグラスは当初からテーブルに置かれていて、もちろん注文することもできたのですが、フリードリンク扱いとなっていなかったことからメニューに含まれておらず、誤解されてしまっていたことが原因です。
きちんと「ビールもある」ということを伝えるようスタッフにお願いしておくべきだったと反省しております。
今更ではありますが、この場にてお詫び申し上げます。
紅 皐月