空を見上げて

弘教寺だより 平成30年1月号

上を向いて
歩くと危ないよ
前を向いて
生きましょうよ

 あの名曲にケチを付けるつもりはないのです。でも上ばかり見て足元を疎かにすると、つまずいてしまうこともあるでしょう。まずは今の自分の依って立つ場所をしっかり見極める。厳しい人生の荒れ野を歩む際に大切なことなのではないでしょうか。…かといってうつむく必要もありません。前を向いて生きていきましょう。偉ぶらずさげすまず、この身のまんま生きていきましょう。
 それしか私の生きる道はないのです。私には食する為に他の命を奪ってでも生きる権利がある、いや無い…どっちかなのかは分かりません。でも今いのちあるなら、生かされているなら、精一杯を生き抜かせて頂きましょう。それしかないね…と阿弥陀仏がおっしゃいます。そんな仏様を仰ぎつつ、共々に感謝の一年を歩み始めましょうよ。

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『弘教寺もんしんと会館だより』
☆もんしんと会館での行事(1月)
〈平日10時〜16時開館〉

※もんしんと会館は12月28日(木)〜1月3日(水)閉館致します。
〈☆1月1日(月)は『元旦会』(13時〜) のため開館します〉

☆元旦会…1日(祝)午後1時〜2時半
 元旦はどうぞ「弘教寺もんしんと会館」にお参り下さい。浄土真宗のみ教えに出遇わせて頂いた私達は、年頭にはまず阿弥陀様にお参りし、報恩感謝のお勤めを致しましょう。正月の御菓子や気持ちばかりの参詣記念品をご用意し、お参りをお待ちしております。どうぞご家族でお気軽にお参り下さい。

☆『ほのぼの法話会』…18日(木)午後1時〜3時
○講師/住職・副住職(各20分程度)
○法題/『今年一年をいかに生きるか』
 また御一緒に仏教讃歌「真宗宗歌」を歌いましょう。
 法話会に引き続き、新たに『認知症予防体操』を行います。

☆『ハンドベル練習会』(13時30分〜)……10日、17日、19日、24日、26日、31日
 『花は咲く』等の練習

☆『法要・讃歌練習会』…17日、31日 10時〜
 仏教讃歌『しんらんさま』『ひかりあふれて』をご一緒に歌いましょう。

☆『仏教書道の会』…15日、29日(月)10時〜(筆ペン・半紙ご持参下さい)
  『讃仏偈・重誓偈』を練習しています。経文の内容に学習も出来ます。

☆『お便りの会』…22日(月)10時〜
 お寺での新しい「御報謝」の活動です。どなたでも御参加下さい。
 御自宅にございましたら、色鉛筆等をお持ち下されば幸いです。
⇒『お便りの会』とは
 事情によりお寺にお越し頂けないお方と、皆で繋がりを持ちたいと思います。どなたでも楽しく出来る塗り絵を完成し、一言添えて寺報と一緒に御送りしようと企画しました。
 個人情報保護の観点から、どなた宛ということはなく、寺の側で送り先を決めさせて頂きます。 心を込めて塗り絵をして頂き、心を込めてお相手を思う一言を書き添える…それは決して人様の為ということでは終わりません。お寺・仏法という共通の依り処を持つ皆で、心の支え合いが出来たら素晴らしいことだと思います。
塗り絵の上手下手は全く気になさらないで、どなたでも御参加下さい。また、御自宅ででは無く、基本的にお寺に集っての「御報謝の活動」とお考え下さい。出来れば色鉛筆等をお持ち頂ければ幸いです。御参加お待ちしています。

☆『定例もんしんと会議』…31日(水) 11時〜
 2月6日(火)の『「がんトーク」茶話会』について話合いを持ちます。昼食はお持ち込み願います。

◎10時〜おあさじ勤行、15時30分〜おゆうじ勤行にお参り下さい。
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☆「『がんトーク』茶話会」開催予告!
 「ガンとの共生をサポートする会」の御講師を中心に、門信徒会主催の茶話会を兼ねて、会館にて昼食を頂きながらがん患者さん、家族、そしてガンを他人事と思わない皆様での懇談の場です。
日時/2月6日(火) 11時〜15時
参加費/500円(昼食代として)
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☆『遇縁』法話会を開催しました
 12月18日(月)に法話会と併せ、総追悼法要「遇縁」を開催・勤修致しました。法要には30名のお方がご参詣下さいました。
 当日は過去帳、また故人様宛の御手紙などをお持ち頂き、尊前に御供えの上、お勤めを致しました。ハンドベル演奏の中、皆で『み仏にいだかれて』を合唱しました。
 寄せられた御手紙は23日には墓園にて御焚き上げ致しました。
 このたび御写真をお持ちのお方はいらっしゃいませんでしたが、この法要の際にはお持ち頂きましたら、御安置させて頂きます。先の話ですが、今年末の法要には是非お参り下さい。
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◎入院で思ったこと (寄稿/野口博司)
 私はこの世に生まれて以来、7回目の入院・手術を受けることになりました。今回、そのとき感じたことを綴ってみました。
1、ナースのミン・フーさんとの再会
 7年前にこのS病院に入院した時、ベトナム出身の看護婦さんに御世話になりました。そのことを忘れていたのですが、半年程前に安倍総理がベトナムを訪問時、記者会見で「このベトナムから看護婦さんが袖ケ浦市のS病院ではたらいてくれている」との話を聞き、会いたくなりました。幸いその看護婦さんに再会することが出来、彼女にその話をしましたら、喜んでくれ親しくなりました。記念にベトナム語を教えて頂きました。ちなみに「こんにちは」は「シン・チャオ」、「ありがとう」は「カム・ン」です(ンは御経の「っ」に似た発音でした)。入院中はこの言葉で挨拶を交わしました。
2、自分と向き合う
 手術後数日しての心境は、もうこんな手術はしたくない 死んだ方が楽だ…でした。先生から事前に知らされた術後の合併症があったとしても断ろうと思ってました。ところが術後約二週間が経ってから詳細な細胞検査結果が出て、致命的なことではないにしろ治療を要することが判明しました。大げさに言えば生命の選択を迫られるものです。しかしこの時点では手術直後の気持ちはすっかり消えていて、また生きたいという心が芽生えていました。この時、人間に備わっている「忘れることの出来る本能」に気付きました。もしも忘れることが出来なければ人間は生きていけないでしょう。このことを知って他人と接すれば、より寛容な自分になれるのではないか?と思いました。
3、手術歴、その他から見た私の命
 もしも私が30年早く産まれていたら、医学の遅れから60歳代半ばまでに失明し、歩けなくなり、寝たきりになって死んでいたはずです。又今回の手術はたまたま見たテレビ番組が縁で決心がついたものであり、あと半年遅れていれば私の命は危なかったかも知れません。 手術後、医師の書かれた報告書を読んで分かったのですが、腸内の癒着が激しく、それを慎重に剥がすのに苦労された様子でした。そのときに採取した細胞の病理検査から細胞のがん化も認められ、予防的に抗がん剤治療を始めることになりました。今後も更に近代医学の御世話になりそうです。
 今回の手術も多くのお方の御世話になりましたが、過去7回の手術も無事に成されたのは多くの関係者のおかげであることは言うまでもありません。あとどれだけの寿命があるのかわかりませんが、私の生命が今あるのは私の意志ではなく、生かされていたことがわかります。病歴だけではなく75年の人生(27000日)の間には多くの出来事(太平洋戦争・伊勢湾台風・交通事故寸前のヒヤリ・重篤な食あたり等)があり、いつ命が亡くなっていても不思議ではなかったのです。今私が在るのは奇跡のよう、いや正に奇跡です。
 仏教の教えでは、よく数え切れないご縁のお陰で生かされている(自分の力ではなく)と聞きますが、それが実感されたこのたびの入院でありました。
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◎『こころの元気相談室』 
 皆様のお悩みについて少しでもお力になれれば、また思いの丈をお話し頂ければと思い、「心の相談室」を開設しております。 予約/御来寺されての相談、または電話相談共に前もって必ず電話(0436‐62‐8789)にてお時間をご予約下さい。電話相談希望のお方にはその際、「相談専用の電話番号」をお知らせします。
※相談の御費用はかかりません。秘密は厳守します。至らぬところは多々あるかと存じます。どうかその点は御寛容頂き、お気軽にご相談頂ければ幸いです。
☆また当方より御自宅に参って、お話しを伺わせて頂く形でも結構です。その際、御布施などのお気遣いは一切ご無用です。どうぞお寺までお気軽にご連絡、ご相談下さいませ。
○個人的な悩みを寺に相談することに抵抗をお持ちかも知れません。坊さんに問題解決が出来るのかという疑問もおありでしょう。でも、とにかく勇気を出して御連絡頂ければ…と存じます。話すことで気分が軽くなることもあります。ご一緒に考えて参りましょう。

gukyoujigukyouji  at 21:49  |  この記事をクリップ!