hht先に発行された『ミシュランガイド東京2020』で2年連続「二ツ星」を獲得した東京・浅草のフレンチレストラン「ナベノイズム」を営む渡辺雄一郎シェフに、『美味しんぼ』序盤の海原雄山の言動について、意見を聞きました・・





 渡辺シェフが特に気になったのは、第12話「ダシの秘密で」の海原雄山の行動。フィクションであることはふまえつつも、「人としてあるまじき行為でしょう」と苦言を呈します。

 第12話の舞台は赤坂の料亭「花やま」。東西新聞社の大原社主が「究極のメニューを完璧なものにするには何としても海原雄山の協力が必要」と思い立ち、会食の場を設け、士郎との和解を画策するのですが、その席で吸い物を「ムホッ」とひと口飲んだ海原雄山は「女将を呼べ!」と激高。

 さらには魚の煮物をひと口食べた後、皿を床に払い、叩き割ってしまいます(あの『巨人の星』の星一徹ですら、「嘘をついた飛雄馬を殴ろうと立ち上がったら、勢いあまって食卓がひっくり返ってしまった」という状況でした)。「料理の味が気に入らないという理由で食べ物を粗末にする行動はいかがなものでしょうか」と渡辺シェフは話します。


・ダシの秘密

 

 また、第10話『料理のルール』では、フランスの「ル・キャナル」の名物である「血のソースを使ったカモ料理」を食する際、高級フレンチの店内にわさびと醤油を持ち込み、「うーん、この方がうまい。皆さんも試されてみるかな」と他のお客にもオススメする始末。

 この回では士郎にも「フランスの偉大な文化であるフランス料理を尊重するがゆえにオレはカモをわさび醤油で食べるような真似はしたくない。他者の文化を理解しようともせず、嘲笑したり、破壊しようとする行為は野蛮で下劣だ」と正論を説かれています。
 
 さらに加えて第32話『ハンバーガーの要素』では、美食倶楽部の料理人である宇田が独立し、ハンバーガーショップを開きたいという意向を雄山に伝えると「味覚音痴のアメリカ人が食べるあのハンバーガー」と、偏見に満ちたセリフをためらいなく吐き捨てます。今の時代ならアウトな発言でしょう・・


(source: マグミクス - 『美味しんぼ』海原雄山の「振る舞い」、料理のプロはどう見る? 現役シェフに聞く


・ハンバーガーの要素



・モデルとなったのが性格がきついと有名な北大路魯山人だからね。わさび醤油ネタももとは北大路魯山人みたいだし。
エピソードだけで切り取っちゃだめよ。あれは、父親と息子の確執という永遠のテーマを描くためにあえてそういう設定にしているところもあるから。

・確かに初期の頃の雄山は本当に食のカリスマか?と思うくらいの言動だったな、大原社主を美食倶楽部から追放する下りは酷かった、カリスマらしくなってきたのは栗田さんが直接会いに行くようになってからのイメージがある。

・どちらのシーンもよく覚えてます。
確かに序盤の海原雄山は傍若無人でした。
山岡の二日酔い時のグータラぶりも今ならクビでしょう。
栗田優子の性格の良さも昔っぽいですね。
それにしても美容室や床屋に美味しんぼが必ずあるのはどうしてなのかな。

・そういう雄山の振る舞いを含めて、このような料理に対して横暴な人間を批判するのが主人公の士郎の役割だった訳で。その後の雄山はストーリーが進むにつれて、自分の価値観以外も認めて寛容になったり不器用ながらも愛情を示すようになる。そんな初期のキャラ設定の一部を切り取って、重箱の隅を突くようなことをなぜ今頃書いてるのか不思議な記事。

・この記事の人は全巻読んでいるのか?まず休業になってるのは福島問題でしょう。
序盤の雄山は士郎を母親を無下に扱う父親として登場どうしでも対決させるには雄山の横暴を士郎がとめるためという展開だったし、そういうときは士郎に分配があがる。
雄山がおとなしくなってきたのは至高のメニューを作り始めたころではないか。もめ事も弟子たちへの愛情だったりする。
逆に大原社主が人格者からわがままな人になりざかってしまった。

・連載開始は昭和末期。戦前生まれの方が未だ沢山現役で、ステレオタイプな生き方をしていれば皆がある程度平等に中産階級になれた世の中、連載開始時(1983)は男女雇用機会均等法(1986)施行以前、セクハラやパワハラといった今では当然の倫理観も未だ萌芽期であった。今とは社会通念が大幅に異なる時代に連載が始まり、ストーリーが進む中、社会の変化に合わせて作風が変遷していったことに留意して批評してほしい。それを割り引いても、雄山の、出された料理を放り投げる振る舞いは如何なものかとは思うけれど、昭和期までは各界の重鎮に雄山型の唯我独尊タイプはよくいたものです。

・芸術家だから…
設定では突き詰め過ぎて過程崩壊してることになっているから良いと思う
後半は息子にどう思われていたか考えるようになったし、嫁も孫もできて人間的にまるくなった

・北斗の拳のラオウも段々良い人になったり
漫画ではよくあること
そしてたまにある作者の偏見話が面白くて
パソコンはMacとか
ただ天然物しか鮎取ってないから漁業権買ってない話
組合は川の清掃とかもしてるからそれくらい払えよと思いました

・「美味しんぼ」は、初期の頃は純粋に徹底した食に対する情熱があって良かったです。中期から、東西新聞が究極のメニューを立ち上げたのに対抗して、帝都新聞と美食倶楽部が至高のメニュー立ち上げた頃からおかしな批評が始まったと思います。一番酷いのは、事実上の連載終了になった福島の原発問題です。原作者の雁屋哲さんの偏った思想がグルメ漫画の領域を越えていたと思います。