9715164お笑い芸人になる前の仕事は看護師。そんな“異色の経歴”を持つ「おかずクラブ」のオカリナさん(33)。中学2年生のとき、同居の祖母を脳梗塞で亡くしたことをきっかけに、「身近な家族を助けられるようになりたい」と地元・宮崎県の日南学園高校の看護科に進んだ・・



患者さんの死に号泣 おかずクラブ・オカリナの看護師時代


 もともとは「家族のために」というのが動機。母親も看護師で、身近な職業だというのもありましたが、私は人見知りです。“人がすごく好き”とか“人と関わるのが得意”というタイプじゃなかったので、なってからもつらかったですね。初めて会った患者さんや家族には、既往歴や飲んできた薬、家族構成を聞かないといけないのですが、プライバシーに踏み込んだりするのが苦手でしたから。

 私には合ってなかった仕事ですが、諦めずに勉強してよかったです。命に向き合う職業だから、今後もなくならない。資格があれば何かあったときに働けます。奨学金も充実しているので、環境に左右されないところも大きい。学校には「親が離婚したから」という人も結構いましたね。

 専門学校に入って2年後、国家試験に落ちました。今思えば油断していたんだと思います。学内の成績は上位3分の1くらいに入っていましたし、合格率90%の試験なので落ちるはずがないと思っていました。それなのにクラスで落ちてしまったのは1人だけで。すごく惨めな思いをしましたね。


●イッテQで人気のオカリナさん



 4年間働いていた東京の病院は、路上生活の患者や入れ墨が入っている患者もいました。印象的だったのはトラの入れ墨の患者さん。看護師になって1年目に出会いました。トラの目が片目だけしか入ってなくて、どうしてか聞いたら、「怖くなっちゃって」って。新人でしたから、治療のサポートは何もできませんでした。

 ただ、コミュニケーションは取っていたので、彼が亡くなった後、すごく泣いてしまって。何もできなかったという思いもあって、涙が止まらなかった。大部屋だったのですが、人目もはばからずに。先輩からは「こんなところで泣いちゃダメ。他の人が不安になるでしょう」とたしなめられました。

 患者さんたちは、お花の絵や手紙を書いてくれたりしました。今は元気になられたのか、あるいは亡くなっているかもしれません。気持ちのこもったものだから、こういう品々は捨てられないですね。


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 准看護師として1年、看護師として3年働いて、奨学金の返済が免除されたところで、退職しました。働いているときに吉本興業の養成所の入学金40万円と、当面の生活費を貯金していました。この間、日々の仕事に一生懸命でしたから、芸人になるためにネタ作りとか、何かしたわけではありません。だけど、ずっと芸人になるという夢は変わらなかったですね。

 養成所に入ったことは両親に言いませんでした。反対されると思ったので、しばらくは「飲食店で働いている」と。実際、アルバイトしていたのでウソではないんですが。辞めて1年後くらいに帰ったときに話しました。

 それからはずっと心配していました。デビュー後も売れない時期がありましたから。それにテレビに出始めても宮崎はチャンネル数が少ないので、地元では放送されていなくて。全国ネットに映れるようになって、ようやく安心したようです・・


●オカリナの名前の由来











●おかずクラブ 「オカリナのかわいい瞬間」