
こうして、世界は終わる――すべてわかっているのに止められないこれだけの理由
(;`・ω・´)「今回はダイヤモンド社の『こうして、世界は終わる――すべてわかっているのに止められないこれだけの理由』を取り上げたいと思います」
(´・ω・`)「著者はナオミ・オレスケス氏とエリック・M・コンウェイ氏。原題は『THE COLLAPSE OF WESTERN CIVILIZATION』 。西暦2393年の第2次中華人民共和国の歴史研究家たちが1988〜2093年の歴史を振り返って語るというSF的な作品になっている」
(;`・ω・´)「振り返っている時点で世界が終わってないような気がしますが……」
(´・ω・`)「うん、この本は若干、いや、かなりのタイトル詐欺なんだよ。原題を直訳すると『西洋文明の崩壊』で、邦題から『西洋』が削除されてしまっている」
(;`・ω・´)「人類の終わりを科学的にシュミレートした作品かと思って購入したんですが、けっこう違いましたよね」
(´・ω・`)「著者のナオミ・オレスケス氏は地球温暖化否定論との戦いを続けているハーバード大学の教授で『世界を騙しつづける科学者たち』という著書もある。そちら方面では深刻さを感じる未来絵図になってはいる、しかし」
(;`・ω・´)「しかし?」
(´・ω・`)「それ以上に新自由主義に対するヘイトが強くて、科学史の教授が新自由主義を糾弾するために未来視点で書いた微妙なフィクションになっちゃっているのが残念」
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