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武器としての決断思考 (星海社新書)


(;`・ω・´)「今日は星海社新書の『武器としての決断思考』です」

(´・ω・`)「最初に言っておくけど、これ今年読んだ新書の中で一番面白いよ。特に1時間目の内容なんて、職場の同僚連中に配って歩きたいぐらい知的感動に溢れた内容になっている

(;`・ω・´)「ちなみに1時間目は『「議論」は何のためにあるのか?』というタイトルです」

(´・ω・`)「内容は後で言うとして、著者は瀧本哲史氏。京都大学客員准教授でイノベーションマネジメントサイエンス研究部門・企業論が専門の人だね」

(;`・ω・´)「長い横文字で…」

(´・ω・`)「この作品は京都大学で20歳前後の学生に教えていた『意思決定の授業』というものを1冊の本にまとめたものになっているのが特徴」

(;`・ω・´)「だから、各章のタトルが『〜時間目』という風になっているんですね、新書では時々ある形式ですよね内田樹氏の著書にもあったような気がします」

(´・ω・`)「コンセプトというかテーマは『若い世代に「武器」を配ること』になってる」

(;`・ω・´)「ちょいと物騒ですね」

(´・ω・`)「でもねえ、全編を通して読んでみるとあながち大袈裟でもないと思えるんだよ」

(;`・ω・´)「そうなんですか?」

(´・ω・`)「全編の構成はこうなっている」

はじめに 「武器」としての教養を身につけろ
ガイダンス なぜ「学ぶ」必要があるのか?
1時間目 「議論」はなんのためにあるのか?
2時間目 漠然とした問題を「具体的に」考える?
3時間目 どんなときも「メリット」と「デメリット」を比較する
4時間目 反論は、「深く考えるため」に必要なもの
5時間目 議論における「正しさ」とは何か
6時間目 武器としての「情報収集術」
7時間目 「決断する」ということ

(;`・ω・´)「盛りだくさんですね」

(´・ω・`)「この作品のうまいところは1時間目でいきなり『朝まで生テレビ!』を俎上に上げて切り刻む箇所だね

 固有名詞を出してしまいますが、「朝まで生テレビ!」はダメな議論の典型です。
 あれはディベートどころか、議論にすらなっていません。
 まず、テーマが漠然としか決まっていない。先日見たときのテーマなんて、「脱原発と日本のみらい」ですから。
 これでは話が拡散・飛躍するに決まっているので、結論など出るはずがありません。結論が出ないものは、雑談であって議論ではない。(59〜60ページ。以下しばらく、なぜ朝生がダメなのかが書かれている)


(;`・ω・´)「メッタ斬りですね」

(´・ω・`)「『朝まで生テレビ!』はなんとなく日本の識者が出ていて、凄くブランド的にインテリなイメージがあったんだけど、この本のほんの2〜3ページの記述でガラリと見方が変わる。『あ、オレが議論だと思ってたものは実は違ったんだ』って」

(;`・ω・´)「 考えてみれば、日本的な不毛な議論の典型ですよね、」

(´・ω・`)「そこからディベートとはどうやるものなのか、思考していくとはどういうことなのかが物凄くわかりやすく書かれている」

(;`・ω・´)「わたしが個人的に胸をうった部分はここでした。30代だからこそ、この一文に色々と思ってしまいます…」

 先送りとは一見、決断を先送りしただけのように捉えがちですが、実のところは、「決断をしないという大きな決断」をしたことに他なりません。(71ページ)

(´・ω・`)「10代〜20代の人には、ホントに読んでおいた方がいい作品だと思います。これから先の人生において糧となる本であることは間違いないです。騙されたと思って試しに読んでも見ることをオススメします

(;`・ω・´)「ライトノベル関係でなんとなく、この文章を読んでいる新書を読まない(ほとんどの10代の方はそうかもしれませんが)10代の人もいるでしょうからね」

(´・ω・`)「高校生・大学生に860円は高いかもしれませんが、1章だけでも、立ち読みでもいいから読んで見ることを心の底からオススメします」

(;`・ω・´)「今回は熱がはいってますね」

(´・ω・`)「そこらへんに18歳のオレがいたら、殴ってでも読ませたいくらい」

(;`・ω・´)「ブログを書いてる人は20代は色々と苦労しましたから…、こういう『決断思考』が出来てたらまた違ったのかもしれないですねえ」


僕は君たちに武器を配りたい


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