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勇者には勝てない (電撃文庫)


(;`・ω・´)「今日は電撃文庫の『勇者には勝てない』です」

(´・ω・`)「著者は来田士郎氏。第18回電撃小説大賞の銀賞を受賞してデビューした作家さんだね。選評は『すっかり一つのジャンルになった、『勇者と魔王が転生してこの世界に来たぞ』の作品なのですが、主人公が勇者でも魔王でもない点は斬新でした。このジャンルで、また一つのパターンになりそうです。情けないんだか格好いいんだか分からない3バカトリオと、元勇者と元魔王と、キャラクター達が魅力的でした。』と時雨沢恵一氏がコメントしている」

(;`・ω・´)「たしかにジャンルモノになってきましたよね。帯には『はたらく魔王さま!』の和ヶ原聡司がコメントを寄せていますし」

(´・ω・`)「『勇者と魔王』というのはイメージ的にはドラゴンクエスト(特に3)あたりをモチーフにした、パロディ的な要素の強いジャンルだよね。大元に『魔王が勇者を倒した』という英雄譚があって、読者に『そのことは知っていますよね?』というリテラシー
を期待していて、そこからどういう変化をつけるのかに特化したジャンルとも言える」

(;`・ω・´)「代表的なところで行くとこんな『変化』のしかたですかね」

・まおゆう→魔王が勇者を勧誘、経済学をベースに中世〜近代への移り変わりを描く。

まおゆう魔王勇者 1「この我のものとなれ、勇者よ」「断る!」


・はたらく魔王さま!→魔王と勇者が異世界から現代日本にやってきてファーストフードの店員と派遣社員になる。

はたらく魔王さま! (電撃文庫)


・はぐれ勇者の鬼畜美学→現代日本から異世界に召喚されて、魔王を倒して帰ってきた少年の話。この世界には異世界にいって帰ってきて異能の力を獲得した人間たちが、強大な権力を持っていて〜、というストーリー

はぐれ勇者の鬼畜美学(エステティカ)Ⅱ (HJ文庫 う)


・魔王が家賃を払ってくれない→勇者に倒された魔王が安アパートで引き籠りオタクになるギャグ作品

魔王が家賃を払ってくれない (ガガガ文庫)


・俺と彼女が魔王と勇者で生徒会長→人間と他種族(吸血鬼や悪魔)が共存する学校での話。『魔王』と『勇者』という役職があり勝ったほうが生徒会長になれる。

俺と彼女が魔王と勇者で生徒会長 (電撃文庫)


・勇者になれなかった俺はしぶしぶと就職を決意しました→勇者を目指し勇者学校に入っていたのが主人公、だが勇者になる前に魔王が倒されてしまって、マジックアイテム屋の店員になってしまう。魔王が倒されたことにより不景気という世界観。

勇者になれなかった俺はしぶしぶ就職を決意しました。 (富士見ファンタジア文庫)



(´・ω・`)「説明はだいたいなんで、作品を知っている方にはツッコミどころもあるかも知れませんがご容赦を」
(;`・ω・´)「ジャンル的に早く枯れてしまいそうな気がしますが…」

(´・ω・`)「だから、こういう作品はたいてい遡る。大体のイメージでしかなかった『勇者と魔王』の話が、どういう世界でのどういう経緯で、どういう因縁を残しているのかが徐々に明かされていくようになっていくんだ。ここに世界観の広がりがある」

(;`・ω・´)「『まおゆう』なんかは実は『×××××××』の後日譚だった、とか『はたらく魔王さま!』では魔王サタンが実は成り上がり者で『サタン』という名前も『太郎』ぐらいにありふれていた名前だったというようにストーリーが進むに連れて前歴が明かされていきましたもんね」

(´・ω・`)「後付けというわけではなくて、そういう風な作品構造になってしまっているんだよね。だから読む方からすると『また勇者と魔王か…』ということになってしまう、後になってくると作品の差別化がされるんだけど、序盤だとどうしても『勇者と魔王というイメージ』に頼って作品を引っ張ってもらうことになってしまうんだよね。この『勇者には勝てない』もそう」

(;`・ω・´)「やっと、この作品の話になりましたか。今回は前置きが長かったですね」

(´・ω・`)「そういうわけで、この作品はまさに『異世界での魔王対勇者』の場面から始まり、現代日本に舞台を移す。他の作品との差別化が図られているのは主人公が魔王の部下で、登場人物達が転生をしているところ

(;`・ω・´)「乗り移るとかじゃなくて、本当に生まれ変わりなんですよね。主人公以下何人かには前世の記憶がありながら普通の高校生として暮らしている。そこに『光の波動』を持つ勇者の生まれ変わりの転校生(可愛い女の子)がやってきて騒動が始まるという導入部です」

(´・ω・`)「ただ、勇者には前世の記憶がないんだよね。『光の波動』があるから勇者とわかるだけで」

(;`・ω・´)「そして、魔王の腹心三人衆(主人公を含め)は前世のことなんかどーでもよくなっているのが笑える点ですよね」

(´・ω・`)「登場人物の全員にいえることなんだけど、『前世の因縁』系の物語であるにもかかわらず、そのことに対して登場人物自身があまり重要視していない、このことが物語全体を軽く(悪い意味ではなく)しているんだよね」

(;`・ω・´)「一歩間違えると重苦しい話になりますもんね」

(´・ω・`)「伏線のはり方や、その回収の仕方、魔王の意外な登場の仕方(口絵はネタバレになるからいらなかったんじゃ?)など非常に高い完成度にある作品でした」

(;`・ω・´)「ただ、この作品だけでまとまりすぎているんで、続編が作りづらいんじゃないかなあ、とも思いましたが」

(´・ω・`)「とは言え、非常に楽しめた作品でオススメです」

(;`・ω・´)「これがヒットしたら意外と『私の前世は魔王!』と言い出す思春期の子が増えたり…」

(´・ω・`)「絶対にない、とは言い切れないのが怖いところだよね」


ぼくの地球を守って―愛蔵版 (1)


(;`・ω・´)「この意味は今の若い子には、まずわからないと思いますが…」

(´・ω・`)「このリンクを見ればだいたいわかります」

80年代の邪気眼 前世少女の話(ちゆ12歳)

その補足 
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