(´・ω・`)「さて今日は特別企画『ライトノベル作家ってどれくらい続けられるの?』という企画をやりたいと思います」

(;`・ω・´)「口からテキトーにタイトル言ってますよね、アンタ」

(´・ω・`)「以前、新人賞を取ったラノベ作家がどれくらいの期間活動を続けていられるのか電撃文庫で調べたことがありまして、それを、もう一回やろうという企画です」

前回の記事 

(;`・ω・´)「コレが2011年6月の記事なんで1年9ヶ月前の話ですね」

(´・ω・`)「それから大分事情も変わったんで、改めてやってみたいなあということで昔の記事に手を加えてみました」

(;`・ω・´)「ちなみにここでの『生存率』はこう規定しています」

◯ 現在でも作家として活動している。
△ 1年以上、作品を刊行していない。
✕  3年以上、作品を刊行していない

(´・ω・`)「実際、3年以上のブランクがあってリリースする作家さんもいますし、人気のある作家さんでも遅筆の人だったら普通に1年は空く人もいます。ただ一つの目安として勝手に線を引いてみただけの話です」

(;`・ω・´)「そんな前提を踏まえて、電撃文庫大賞入賞者のその後を調べてみました。それではどうぞ」

(´・ω・`)「ちなみに敬称略です」

第1回(1994年)
【大賞】 
土門弘幸(2001年に『ドラクエ7』のノベライズを担当して以来、発表した作品はなし)×
【金賞】 
高畑京一郎(電撃小説大賞の選考委員を勤める。2005年を最後に作品を発表していない)×
【銀賞】 
中里融司(2009年に死去)×
【銀賞】 
坪田亮介(短編での受賞。長編の作品は出していない)×

第2回(1995年)
【大賞】
 古橋秀之(メディアワークス文庫で活動。近作は2009年12月)△
 →2012年に『BASTARD!ガラ外伝』『K SIDE:BLUE』を刊行。
【銀賞】
 成重尚弘(受賞作も含めて著作はない?)×
【銀賞】
 茅本有里(受賞作も含めて著作はない?、外務省の役人に同姓同名の人物がいるが同一人物かは不明)×

第3回(1996年)
【金賞】
 川上稔(近作は2013年2月)◯
 栗府二郎(近作は2009年1月)✕
【銀賞】
 天羽沙夜(元々、他社で漫画のノベライズを手がけていた人。2008年12月にムヒョとロージーのノベライズを手掛けている)✕
 →「アリス・リローテッド」の後書きに天羽氏についての言及あり。
 雅彩人(著作なし? 現在は作家業はしていない様子)×
 →第19回電撃小説大賞にて「茜屋まつり」名義で再デビュー。

第4回(1997年)
【大賞】 
 上遠野浩平(『ブギーポップシリーズ』などで現在も活躍中)◯
【金賞】
 橋本紡(代表作は『半分の月がのぼる空』最近は一般向けの著作が多い)◯
【銀賞】
 阿智太郎(近書は2013年3月。代表作は「住めば都のコスモス荘」)◯

第5回(1998年)
【金賞】
 白井信隆(2000年以来著作なし)×
【銀賞】
 三雲岳斗(多数のライトノベルレーベルで活躍中、近作は2013年2月)◯
【選考委員特別賞】
 志村一矢(近作は2012年8月)◯
   七海純(著作はなし?)×

第6回(1999年)
【大賞】
 円山夢久(2004年以来著作なし。現在は文章塾の講師のようである)×
『「物語」のつくり方入門 7つのレッスン』等、数作品を2012年に刊行。
【金賞】
 中村恵里加(近作は2011年3月)△
【銀賞)
 一色銀河(近作は2009年5月)△
近作は2012年11月。◯

第7回(2000年)
【金賞】
 佐藤ケイ(近作は2012年12月)◯
 渡瀬草一郎(近作は2012年8月)◯
【銀賞】
 三枝零一(近作は2011年2月)△
【選考委員奨励賞】
 御堂彰彦(近作は2012年2月)◯
   海羽超史郎(別レーベルで活動中、近作は2012年8月)◯

第8回(2001年)
【大賞】
 田村登正(近作は2007年8月)×
【銀賞】
 うえお久光(近作は2010年7月)△
 →小説ではないが「紫のクオリア」のコミカライズは刊行中。
   有沢まみず(ガガガ文庫でも活動中、近作は2012年6月)◯
【選考委員奨励賞】
 高橋弥七郎(『灼眼のシャナ』が代表作に、近作は2012年11月)◯
   鈴木鈴(近作は2012年7月)◯

第9回(2002年)
【大賞】
 壁井ユカコ(近作は2013年3月)◯
【金賞】
 高野和(近作は2011年6月)△
 成田良悟(近作は2013年3月)◯
【選考委員奨励賞】
 坂入慎一(2006年より著作なし)×
 神野淳一(近作は2012年12月)◯

第10回(2003年)
【大賞】
 有川浩(もはやライトノベルだけではない活動範囲となった売れっ子作家。近作は2012年11月)◯
【金賞】
 柴村仁(近作は2012年12月)◯
【銀賞】
 沖田雅(「オオカミさんと七人の仲間たち」が代表作に、近作は2011年1月)△
【選考委員奨励賞】
 水瀬葉月(近作は2012年10月)◯
   雨宮諒(近作は2008年3月。「シゴフミ」がアニメ化)×
2012年4月に「花の佳音」を刊行。◯

第11回(2004年)
【大賞】
 七飯宏隆(近作は2011年2月)△
【金賞】
 長谷川昌史(近作は2008年5月)×
【銀賞】
 結城充考(2008年に日本ミステリー新人賞を受賞、近作は2012年8月)◯
【選考委員奨励賞】
 白川敏行(近作は2011年8月)△

第12回(2005年)
【大賞)
 小河正岳(近作は2012年4月)◯
【金賞】
 来楽零(近作は2008年6月)×
 →2012年2月に「6ーゼクス」を10月に「K SIDE:RED」を刊行。
【銀賞】
 支倉凍砂(『狼と香辛料』が代表作に、近作は2012年10月)◯
   杉井光(近作は2013年2月)◯
【選考委員奨励賞】
 御伽枕(近作は2006年8月)×

第13回(2006年)
【大賞】
 紅玉いづき(近作は2013年3月)◯
【金賞】
 橋本和也(近作は2010年6月)△
 →文化人類学の作品の著者に「橋本和也」という人がいるが別人?
  土橋真二郎(近作は2012年11月)◯
【銀賞】
 樹戸英斗(近作は2009年9月)✕

第14回(2007年)
【大賞】
 峰守ひろかず(近作は2013年3月)◯
【金賞】
 水鏡希人(近作は2012年11月)◯
【銀賞】
 瀬那和章(近作は2013年1月)◯
   高遠豹介(近作は2012年3月)◯
【選考委員奨励賞】
 夏海公司(近作は2012年12月)◯

第15回(2008年)
【大賞】
 川原礫(近作は2013年2月)◯
【金賞】
 静月遠火(受賞の名前は四月十日)(近作は2012年7月)◯
【銀賞】
 真藤順丈(複数の新人賞を受賞しており、電撃レーベル以外での活動を主としている)◯
 蒼山サグ(近作は2013年2月)◯
【選考奨励賞】
 山口幸三郎(近作は2012年8月)◯
【電撃文庫MAGAZINE賞】
 鷹羽知(近作は2009年6月)✕
 丸山英人(近作は2012年9月)◯


第16回(2009年)
【大賞】
 田名部宗司(近作は2012年10月)◯
【金賞】
 美奈川護(近作は2013年3月)◯
【銀賞】
 榎木津無代(近作は2010年8月)△
【メディアワークス文庫賞】
 野崎まど(近作は2012年11月)◯
 有間カオル(近作は2013年3月)◯
【選考委員奨励賞】
 綾崎隼(近作は2013年1月)◯
 菱田愛日 (近作は2013年2月)◯
【電撃文庫MAGAZINE賞】
 奈々愁仁子(近作は2010年4月)△

※前回「✕」「△」から「◯」になった作家さんだけ下に赤字で訂正しました。

 
(´・ω・`)「と、こんな感じです。2010年以降の受賞者は、受賞してからの日も浅いのでカウントしていません」

(;`・ω・´)「前は3年以上活動していない『✕』だった方が、再び作家活動をしているケースがけっこうありますね」

(´・ω・`)「最大の復活劇は第3回の雅彩人氏が16年の時を経て再び受賞したことだよなあ」

(;`・ω・´)「それ以外にも第6回の丸山氏が活動再開していたりして、驚きでした」

(´・ω・`)「というわけで、今回の結果はこうなる」

電撃文庫の電撃小説大賞入賞者(2009年までの)は74人中16人が『消えて』いる。(1年以上作品を出していない作家を含めると74人中26人なる)

(;`・ω・´)「ちなみに2011年6月の時の結果はこうでした」

《2011年6月の記事での結論》
・電撃文庫の電撃小説大入賞者(2008年までの)は65人中16人が『消えて』いる。(1年以上3年未満作品を出していない作家を含めると65人中23人になる)


(´・ω・`)「ビックリなことに数字が改善していました!

(;`・ω・´)「ここらへんは難しいトコロです。ゲームのシナリオや別名義でのライターなど表にわからない形で文筆業を続けている方もいて、そういう方が何年かぶりに本を出すというケースもあるようで、一概に『消えた』という言い方がふさわしくないのかもしれません。第1回の高畑京一郎氏なんかはずっと選考委員を続けているので『消えた』という言い方は失礼でしょうし」

(´・ω・`)「本を出し続けられることと、それだけで食っていけるのはまた違うからなあ」

(;`・ω・´)「取り敢えず、電撃小説大賞を受賞すれば8割くらいの確率で作品を出し続けていくことが可能である、ということです」

(´・ω・`)ノシ「そういうわけで、今回はここらへんで」

(;`・ω・´)ヾ「それでは」


復活の日―人類滅亡の危機との闘い (TEENS’ ENTERTAINMENT)


(´・ω・`)「ちなみについ先日まで、前回(2011年6月)の記事の受賞者の人数を数え間違えで66人(ホントは65人)と書いていました……」

(;`・ω・´)「ずっと間違って表記してたんですね」

(´・ω・`)「こそっと訂正しておきました」
 

スポンサーリンク