(;`・ω・´)「今回はキンドル本の『俺の棒銀と女王の穴熊1〜2』を取り上げたいと思います」

(´・ω・`)「著者はアライコウ氏。実は今回、著者の方から書評の依頼があって取り上げてみました」

(;`・ω・´)「出版社を通さないKDP(キンドル・ダイレクトパブリッシング)の本には興味がありまして、何作かは買ってみたこともあるんですけど、アレな本もあったり、ほとんど詐欺みたいな本もあるんでちょっと手が出ない感じですが」

(´・ω・`)「例をあげると、アダルト系の商品で板野友美似の美女が微笑んでいる表紙の作品があったわけだよ。てっきり写真集かと思って買ってみたら(たしか200〜300円)板野友美似の美女は表紙だけで、その後は愚にもつかない短篇の官能小説が……。ということもあったわけだ」

(;`・ω・´)「出版社経由というのは電子書籍であっても、一定のクオリティの保証しているという一面があるんですよね。例外もありますが」

(´・ω・`)「というわけで、半分は『大丈夫かなあ?』という思いもありながら読んだわけだよ」

(;`・ω・´)「ちなみにジャンルは本格将棋ラノベだそうです」

(´・ω・`)「結論から言うと(多少、失礼な言い方になりますけど)、総じてレベルの高い作品。これ以下の完成度のライトノベルはいくらでもある」

(;`・ω・´)「なんですよねえ」
(´・ω・`)「しかし、ライトノベルで将棋ものってほんどない。ファンタジア文庫から『MA棋している!』という魔法少女✕将棋の作品が一つと、『野崎まど劇場』>の一編に『第60期 王座戦五番勝負 第3局』があるくらい』


MA棋してる!(1)


(;`・ω・´)「野崎まど氏のは完全なるギャグ短編ですから……」

(´・ω・`)「それだけでなく、ライトノベルでは運動系にしろ文化系にしろストレートな部活モノというのは少ないんだよね。『GJ部』『SOS団』『ゲーム部』みたいな普通の学校にはあまり無いような部活モノはあるけど」

(;`・ω・´)「ライトノベルは非日常を扱うケースが非常に多いですから、ここまでストレートな作品だと逆にライトノベルっぽくないですよね」

(´・ω・`)「ストーリーは高校に入ったばかりの主人公・春張来是(はるばるきたぜ)が美人の上級生に釣られて、幼馴染みのヒロイン・碧山依恋(みどりやまえれん)と共に将棋部に入部して、将棋にハマっていくというもの」

(;`・ω・´)「その競技に対して無知な人間を主人公において、読者と同じ地点に立たせ、その競技の基礎と楽しさを語りながらストーリーを紡いでいく、非常にオーソドックスなタイプな作品とも言えます」

(´・ω・`)「著者自身が将棋について詳しいらしく、初心者が読んでもその楽しさがわかりやすい作品になっている。構成も本格的で、下のように図が取り込まれているし、作中の対戦についても有名ドコロの棋譜(日本将棋連盟から許可をもらっているそうです)を再現しているし」

IMG_0756

(;`・ω・´)「ただ、イラストは表紙のみでした」

(´・ω・`)「さて、問題はこれがライトノベルかどうかだけど……」

(;`・ω・´)「著者が言い切れば、そうでいいんじゃないですかね? どっちかというと青春将棋小説にライトノベルテイストをいれてきた感じですけど」

(´・ω・`)「1巻250円(ちなみに自費で購入しています)、値段分以上に楽しめた作品でした。続巻が出れば買いたいと思います。しかし、思うにKDP本を評価・宣伝するようなシステムがもっとあってもいいよなあ」

(;`・ω・´)「Amazonレビューはありますけど、あれすらもやろうと思えば工作できますしね」

(´・ω・`)「物凄く数が多いし、玉石混交だから難しいよなあ」


(;`・ω・´)ヾ「では、今回はこんなところで」

(´・ω・`)ノシ「それでは」

【将棋 飾り駒・置き駒】王将 (1尺1寸(約33cm))


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