魔法医師の診療記録 2


前作の記事

(;`・ω・´)「今回はガガガ文庫の『魔法医師の診療記録 2』を取り上げたいと思います」

(´・ω・`)「最初に言っておくけど、これは大怪作だったね」

(;`・ω・´)手代木正太郎氏の作品はけっこう読んでいましてて、各作品が特徴的だなあとは思ってましたが、今回は特に際立っていましたね

(´・ω・`)「その著者の手代木正太郎氏はガガガ文庫で『王子降臨1〜2』『楽園追放 mission.0』『魔法医師の診療記録』と発刊してきて、各々のジャンルは不思議時代劇・SFアニメノベライズ・中世ファンタジーと様々。そのどれもに共通するのは行き過ぎたおどろおどろしさ真面目に馬鹿をやるという奇妙なバランスで作品を成り立たせているという点」
(;`・ω・´)「今作は正に、おどろおどろしくて、バカバカしくて、SFエッセンス溢れた作品でした」

(´・ω・`)「主人公達は『魔法医師(メディ・サン・ドゥ・マージ)』と呼ばれる、作品世界では非合法な職業についている。『妖病(ダムヌム・ミナトウム)』という超常的なバケモノによる病気を治して回る旅をしていて、権力者側の狗には追われるわ、謎の怪人にも襲われるわの大変な立場の人間。そんな彼らがデュラハンに出会う、というのが今回のストーリー」

(;`・ω・´)「実に斬新なデュラハンの解釈が素晴らしかったです」

(´・ω・`)「この一つの要素を抜き出して、ちょっと手を加えるだけで面白いSFになると思うんだよなあ」

(;`・ω・´)「今回のエピソードがアツかったのは、主に戦うのが権力者の狗である『鉄槌(マルテル)』達と謎の怪人・ブレムミュアレになっていたからなのかもしれません。どちらも主人公達とは関係が遠いせいか、どちらが勝つのか全く予想がつかないスリリングな展開でした。人もよく死にますし」

(´・ω・`)「で、詳しく書くとネタバレになるから書かないけど、この戦いがどうかしているのよ。山田風太郎氏の忍法帖シリーズのバトルのような超人的な戦いで、キャラクター達は真面目にやっているんだけど絵面を想像するだけで大爆笑してしまう。このバランスが絶妙だったね」

(;`・ω・´)「グロテスクで血みどろなんですが、なんでか笑えるという不思議なことになってました」

(´・ω・`)「デュラハンというモンスターの解釈、敵方の戦う理由、ゲストヒロインの特異さ、ストーリーのスリリングさ、謎解きされる時の衝撃。その全てがスゴいと思う

(;`・ω・´)「ただ、人を選ぶ作品だとは言っておきます。ある意味、汚いです」

(´・ω・`)「単なるシリーズ物の2巻というのが勿体なくなるくらいに腸面白い作品でした、オススメしときます」


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(;`・ω・´)「ラノベでデュラハンといえばセルティ・ストゥルルソンですが、そのイメージで読むと…」

(´・ω・`)「ある意味、面白いと思います」
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