ふあゆ (ガガガ文庫)


(;`・ω・´)「今回はガガガ文庫の『ふあゆ』を取り上げたいと思います」

(´・ω・`)「著者は今慈ムジナ氏。第9回小学館ライトノベル大賞ガガガ文庫部門で優秀賞を受賞してデビューした作品」

(;`・ω・´)「新人賞作品ですね、受賞時のタイトルと刊行時のタイトルが同じですね」

(´・ω・`)「ゲスト審査員の渡航氏の講評によればこうある」

 非常に判断に悩む作品でしたが、独特の語り口には目を瞠るものがあります。主人公の高田純次的適当さやセリフ回しもまさしく俺好み。一方で起伏に富んだ展開を構成する力も感じました。ただ、緩急をつけることを意識しすぎているのか、読み手の予想を裏切ろうとするあまり、こちらの期待も裏切ってしまう部分もあり、もう少々エンターテイメントとしての落としどころを探っていく必要性があるかとも思います。(公式サイトより)

(;`・ω・´)「評の中にある『非常に判断に悩む作品』というのはよくわかりますよね」
(´・ω・`)「主人公が過去に遭った交通事故の後遺症により『心因性相貌誤認症』という病気で、他人の顔がわからない状態ガゼルの同級生とか、黒豆シベリアンハスキーの祖父とかに見えてしまっている」

(;`・ω・´)「主人公視点で話が進むんで良く言えば幻想的、悪く言えばカオスな感じになっています」

(´・ω・`)「さらに途中から、顔だけでなく全身、さらには風景までが異なるように描写されるのでサイケデリックですらあったね

(;`・ω・´)「主人公が薬物でバッドトリップしているようなもんですよね」

(´・ω・`)「ただ、口絵イラストの『この人はこんなキャラなんだけど、主人公にはこう見えてます』という絵は良かった」

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(;`・ω・´)「これだけ見ると、ほのぼのした作品に思えますよね、そんなことは全然ないんですが

(´・ω・`)「ストーリーは、田舎の温泉観光街で起きる怪異が関わった殺人事件。途中から警視庁の八百万対策課とい組織もでてき、よくあるあやかしほっこり事件簿みたいな話になるのかなーと思いきや、中盤で読者を惹きつけるような、ドン引きさせるような展開になっていく」

(;`・ω・´)「ガガガ文庫らしいハードなストーリーでした」

(´・ω・`)「読み終わってみると、概念的・幻想的な部分がちょっと多かったかなーという印象の作品。後半の真相に行き着くまでのの二段構えは必要とも思えなかったし」

(;`・ω・´)「あそこはちょっと迂遠な感じでした」

(´・ω・`)「とはいえ、独特のストーリーの回しは魅力の作品でした、2作目も読んでみたい、そう感じたんで興味のある方はどうぞ」

(;`・ω・´)ヾ「では、今回はこんなところで」

(´・ω・`)ノシ「それじゃあ」


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