だからお兄ちゃんと呼ぶなって!


(;`・ω・´)「今回はファミ通文庫の『だからお兄ちゃんと呼ぶなって!』を取り上げたいと思います」

(´・ω・`)「著者は桐山なると氏。第14回えんため大賞で大賞受賞してデビューした作家さん。デビュー作の『四百二十連敗ガール』はけっこう好きだったんで購入してみた」

(;`・ω・´)「『四百二十連敗ガール』は2013年の作品ですね、当時のPVがもう懐かしいです」



(´・ω・`)「今回もジャンルはラブコメディだね」

(;`・ω・´)「『』のあたりの比重が大きいのは面白いところです」
(´・ω・`)「主人公の蓮杖アキは記憶が無いままの状態で病院のベッドの上で目覚める。妹を名乗る蓮杖萌々(もも)が現れ、仲睦まじい兄妹であったことを主張してベタベタしてくるのが導入部」

(;`・ω・´)「記憶喪失になったことで、見知らぬ他人となってしまった『自分』はどういう人間だったのかを探っていくという要素がメインのストーリーなんですが、なんと言いますか不穏な空気を孕んだ雰囲気のある作品なんですよね」

(´・ω・`)「ベタベタしてくる妹に感じる『違和感』、周囲の人間が話す自分という人間への『不信』、各章の冒頭に挟み込まれている過去の日記、幼馴染と妹の会話の不自然さ等々、長閑なラブコメしている作中に色んな伏線が散りばめられているのよ

(;`・ω・´)「たしかに、色々と不自然でした」

(´・ω・`)「その違和感を最後のエピローグで爆発させる手法は実に見事だったね」

(;`・ω・´)「あの部分は読んでいてゾワッとしました」

(´・ω・`)「非常に続きが気になる作品で、次巻の出来によっては屈指のラブコメ・サスペンスになるのではないか? と期待が持てました」

(;`・ω・´)「次巻は確実に出るんですよね…?」

(´・ω・`)「怖いのは、このネタをずっと引っ張り続けて巻数を重ねること、そもそも次巻が出ないことです。そんなわけで兎に角、オススメしときます

(;`・ω・´)ヾ「では、今回はこんなところで」

(´・ω・`)ノシ「それじゃあ」


四百二十連敗ガール1 (ファミ通文庫)
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