真田信之 父の知略に勝った決断力 PHP新書


(;`・ω・´)「今回はPHP新書の『真田信之 父の知略に勝った決断力』を取り上げたいと思います」

(´・ω・`)「著者は平山優氏。大河ドラマ『真田丸』の時代考証を担当している歴史学者の人だね」

(;`・ω・´)「今年は大河ドラマにドハマリしているブログ主なんで、購入してみました」

(´・ω・`)「史料を元に実際の『真田信之』の人生をトレースしていくという作品。今までの常識だったことを『通説では』と前置きして、最新の研究ではどうなっているのかを披露している」

(;`・ω・´)え、それ最新の研究だと否定されてるの? というのはけっこうありました」

(´・ω・`)「目次はこんな感じ」

第1章 信之の生い立ちと家族の群像
第2章 武田氏の滅亡の衝撃と天正壬午の乱
第3章 真田昌幸と信之の飛翔
第4章 信之の決断
第5章 苦難の連続だった信之の内政
第6章 大阪の陣と信之
第7章 上田から松代へ
第8章 「土呑み裁判」からキリシタン対策ーもめごと、さまざま
第9章 相次ぐ不幸
第10章 信之、最後の戦い

(;`・ω・´)苦難とかもめごととか不幸とかネガティブなワードが多いですね…」
(´・ω・`)「読み終わると、真田信之の人生はハードモードだなーという感想につきる。常人だったら10回くらいコンテニューしないと天寿を全うできないくらいの難易度」

(;`・ω・´)「それに意外と病弱なんですよね、40代から病気で臥せっていることがスゴく多いです」

(´・ω・`)「その割に93歳まで現役というのが、彼の理不尽な性質をよく現している」

(;`・ω・´)「人間って矛盾の塊です…」

(´・ω・`)「大河ドラマ『真田丸』では大泉洋氏が演じているんだけど、やっぱりこれが適役なんだろうね。優秀な割にはお人好しで、周囲の人間に悉く迷惑かけられながらも相手を嫌えない、切れないという戦国大名にあるまじき『いい人感』が史料からも滲み出ている」

(;`・ω・´)袂を分かった父と弟の助命嘆願・赦免要求、流刑先である九度山への仕送りをはじめ、昌幸の没後はついていった家臣を引き取るわ、それなのに大阪夏の陣で信繁に同調した家来が出るわ、豊臣方への内通の嫌疑をかけられるわ、幕府への奉公も断りきれずに高齢になっても果たすわ、一国の殿様なのに中間管理職のオーラが半端ないです

(´・ω・`)「その割には(※2回目)、自分の藩のために蓄財をきっちりと行っていたり、石田三成からの書状を保管していたり(吉光の御長持)ちゃっかりしている面も伺える」

(;`・ω・´)「徳川幕府成立後は幕府に尽くしていたのは事実なんですが、それだけの人ではないんですよね。真面目なだけの人ではないですし、無私の人というわけでもない、三成からの手紙を残しているところに武士としての矜持も伺えますし、大阪夏の陣で真田家を讒言した人物は後日、真田家によって始末されているという恐ろしい面も垣間見えたりします」

(´・ω・`)「色んな史料から一人の人物を読み解く、という楽しさに溢れた作品でした。大河ドラマに嵌っている人であれば絶対に読んでおくべきかと思います」

(;`・ω・´)ヾ「では、今回はこんなところで」

(´・ω・`)ノシ「それじゃあ」


【PS4】戦国無双 ~真田丸~ (初回特典(NHK大河ドラマ『真田丸』 特製衣装「真田信繁(幸村)赤備え」ダウンロードシリアル) 同梱)
スポンサーリンク