俺たちは空気が読めない 孤独<ボッチ>な彼女の助け方


(;`・ω・´)「今回はMF文庫Jの『』を取り上げたいと思います」

(´・ω・`)「著者は鏡銀鉢氏。第8回MF文庫Jライトノベル新人賞でデビューした作家さんで、これが3つ目のシリーズになるみたい」

(;`・ω・´)「『忘却の軍神と装甲戦姫』は読んだことがありますね」

(´・ω・`)「ライトノベルでは人間関係をテーマにした作品もチラホラ見かけるんだけど、ガガガ文庫の『弱キャラ友崎くん』がフィクションにしてはけっこう引くレベルで人間関係を突き詰めていて、このネタでいくとフィクションとリアルを追求していくかがネックになっていくんじゃないかと思う」
(;`・ω・´)「この作品は、学校内の空気読めない四天王が生徒会長の手により強制的に召集、『今日も良いことをする部』略して『KY部』が結成され、ボランティアやら生徒の悩み相談をすることになっていくストーリーになっています」

(´・ω・`)「有り体に言うと、オーバースペックな連中が集団に馴染めずボッチになっていて、その連中がつるむようになるという話だから、そんなに悲惨さや悲壮さのある作品はない」

(;`・ω・´)「まあ、そんな陰々滅々とした話は望まれてないですよね」

(´・ω・`)「この手の作品で、同調圧力にのっかるのってカッコ悪いよね、という結論にいってしまうのは個人的にあまりにもありきたりで興ざめがするのよ」

(;`・ω・´)「フィクションの中で言い切るのは簡単で、現実は厳しいですからね」

(´・ω・`)「しかし、友達はコンテンツの一つでしかないと(物語の途中ではあるものの)言い切るのは目新しかったかな」

(;`・ω・´)「ブログ主の高校時代は90年代なんですが、当時とはかなり違ってきてますよね『コンテンツ』があまりにも増えすぎていて、面倒くさいコンテンツである『友達』を選ぶの理由がなくなっちゃってそうです」

(´・ω・`)「高校のクラスなんてのは1年、最長でも3年で解体できるもんだしなあ。人脈的に無価値だと判断すれば切り捨てても全く良いと思うし」

(;`・ω・´)「でも、そうすると『人生において、つまらない、役に立たないコンテンツは切ってもいい』というのが普通の世界になるとディストピア的ですらあると言えます」

(´・ω・`)「とは言え、着地点は無難なところだったんで、お色気ドタバタコメディとしては楽しめた作品でした。興味のある人はどうぞ」

(;`・ω・´)ヾ「では、今回はこんなところで」

(´・ω・`)ノシ「それでは」


「空気」の研究 (文春文庫 (306‐3))
スポンサーリンク