なれる!SE15 疾風怒濤?社内競合


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(;`・ω・´)「今回は電撃文庫の『なれる!SE15 疾風怒濤?社内競合』を取り上げたいと思います」

(´・ω・`)「著者は夏海公司氏。2010年に開始したこのシリーズも15巻目。主人公の桜坂工平立派になったなあという感慨が強い巻だった」

(;`・ω・´)「12巻でヒロイン・室見立華の伏線が消化されてから、この路線を狙ってたんでしょうね」

(´・ω・`)「この巻の冒頭で、総務部への異動(出世コース)を打診された主人公。システムエンジニアという職種から離れて生きるのかを悩むというのが序盤のストーリー」
(;`・ω・´)「そして、今回の敵は同僚である室見立華と藤崎部長(大型案件の提案を2つのルートで受注、結果、立華とは競争相手にという筋立て)ということで、普段は頼れる同僚&上司とも距離が出来てしまうという孤立を深めるストーリーに…なってましたっけ?」

(´・ω・`)「主人公自体のコミュ力が高い上に、今まで培ってきた人脈、本人の能力で孤独すら感じてない」

(;`・ω・´)「なんというか、12巻から室見立華のヒロインの座から滑り落ちている感はあります。手を出すと犯罪の年齢ですし」

(´・ω・`)「つーか、このシリーズは良い意味でラブしてない。今までのライバルであった次郎丸が相棒になる展開なのにサービスシーンやよろめき展開が一切ない!

(;`・ω・´)「次郎丸はスゴいポジティブなキャラなんですが、端々に恐怖を感じますよね。コイツは無自覚に部下を潰すタイプの人間じゃないかとすら思えます

(´・ω・`)「主人公だから対等にやりあえているだけであって、普通の人だったら潰されてるか案山子になっている状態だよね」

(;`・ω・´)「確かに」

(´・ω・`)「色々な面で人生の岐路に立つ主人公、彼はこれからどんな人生を選択するのか? という実にリアリティに溢れた悩みが面白かった巻だったね」

(;`・ω・´)「ただ、新卒2年目でここまでになるのは流石にフィクションだよなーという思いはあります」

(´・ω・`)「あと、気になるのは主人公の属する会社・スルガシステム歪さ

(;`・ω・´)「社長・六本松のキャラクターってコメディじみて茶化している部分はありますが、一貫してポジティブには描かれてないですよね

(´・ω・`)「そして、後半で主人公が外から見た『自分が属するスルガシステムの驚異的な部分』が描かれるんだけど、その部分が室見立華という特殊なキャラクターのスキルに依存し過ぎなんだよね、これってもし室見立華が不慮の事故で死亡とか個人的事情で退職とかになったら破綻してしまう可能性が高い」

(;`・ω・´)「でも、こういう個人のスキルに頼っている会社って中小だとよくありますよね

(´・ω・`)「このスルガシステムの微妙さは多分、わかった上で描かれているんだろうなあと思うとこの先の展開が超楽しみではある」

(;`・ω・´)「スルガシステムはブラック企業で主人公が『労基に駆け込んでやろうか』とか言い出しますしねえ」

(´・ω・`)「最近は1年に1作になりつつあるこのシリーズですが、内容が『2010年代の社会人の生き方』という個人的に非常に興味のあるストーリーになってきたような気もします。多くの労働者が超長期的に一つの企業で働けなくなりつつある昨今、どう働いて、どう会社と距離をとっていけばいいのか考えてしまう作品でした。オススメしときます」

(;`・ω・´)「主人公の行末を見守りたいですよね」

(´・ω・`)ノシ「というわけで、今回はここらへんで」

(;`・ω・´)ヾ「それでは」



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