最悪探偵


(;`・ω・´)「今回はノベルゼロの『最悪探偵』を取り上げたいと思います」

(´・ω・`)「著者は望公太氏。代表作『異能バトルは日常系のなかで』を筆頭にGA文庫・HJ文庫・富士見ファンタジア文庫と多くのレーベルで多数の作品を刊行している作家さんだね」

(;`・ω・´)「何気にライト文芸系(※ノベルゼロのターゲットは30代男性だったりします)レーベルでは初めての刊行ですよね」

(´・ω・`)「しかもミステリ。著者の作品を全部読んでいるわけじゃないんだけどミステリは初めてじゃないかな?

(;`・ω・´)「探偵が出てきて、殺人が起きて〜という類の作品はそうかもしれません」
(´・ω・`)「ストーリーは探偵事務所に事務員として入社した主人公・早乙女桃色(22歳 女性)が最悪探偵・南陽とコンビを組んで振り回されながらも事件を解決していくというもの」

(;`・ω・´)「ジャンル的には『キャラクターミステリ』でしょうね」

(´・ω・`)「むしろ清涼院流水的世界観でもイケるんじゃないかなー、と思った」

(;`・ω・´)「途中のネタで『1200個の密室』というセンテンスをぶっ込んでましたよね。相変わらずネタがマニアックです」

(´・ω・`)「作品の感想として最も適当な言葉が作中にあったのは驚き。あるキャラクターが言った『そりゃトリック部分は……正直、アレだなあ、と思いますけど……でもキャラがすごく良かったです』というのがメタに自己言及しているようだった」

(;`・ω・´)「連作短編の形の作品で3つのエピソードが収録されているんですが、全てこの言葉通りの事件となっているんですよね

(´・ω・`)「ロジック的な謎を捨て石にして、そこから紡ぎ出される人間模様を楽しむ作品なんだろうね。特に第3話の『ネタネタなトリック』は面白かった」

(;`・ω・´)「ツッコミどころは最悪探偵・南陽の本業(探偵は副業)であるはずの推理小説作家の素養がまったくない、という点ですよね。彼のミステリ小説のトリックが解説されるシーンがありまして、そのトリックで今まで推理小説作家と言って胸を張ってたのか?と愕然としました」

(´・ω・`)「傍若無人な探偵に振り回される助手という、ある意味では王道パターンな作品ですが手堅い面白さがありました。オススメしときます」

(;`・ω・´)ヾ「では、今回はこんなところで」

(´・ω・`)ノシ「それじゃあ」


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(;`・ω・´)「しかし、作中の『ゲーラ(芸能人オーラ)』というネタで、どれくらいの人間が『あったあったw』と笑うんでしょう?」

(´・ω・`)「ブログ主はけっこう笑いました」
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