なれる!SE16 2年目でわかる?SE入門 (電撃文庫)


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助手-デフォルト反転500px「今回は電撃文庫の『なれる!SE16 2年目でわかる?SE入門』を取り上げたいと思います」

博士-デフォルト500px「著者は夏海公司氏。2010年にスタートしたシリーズも遂にこの巻で完結ということになっている」

助手-デフォルト反転500px「帯や公式サイトでは『本編完結』という含みのある言い回しになってますが、内容的にはけっこうキレイに終わっています

博士-デフォルト500px「このシリーズにおける物語は2つあって、一つは物凄く幼く見える上司・室見立華の謎と彼女についての話」

助手-デフォルト反転500px「ただ、これはシリーズが続くにつれて扱い的には小さくなっていきましたよね。12巻で解決していますし」

博士-デフォルト500px「もう一つは、文系大出身なのに新卒でSEになってしまった主人公・桜坂工兵が理不尽な環境で七転八倒するというSE残酷物語としてのストーリー」

助手-デフォルト反転500px「こっちの要素がウケたシリーズですよね。起きるトラブルのリアリティはかなり話題になっていました」

博士-デフォルト500px「単なる残酷物語ではなく、トラブルが起きるまでがノンフィクション的なんだけど、そこからの解決がフィクション的という構造をもっているといってもいい」

助手-デフォルト反転500px「押し寄せる難問を切り抜ける主人公はいつの間にか超人になってましたよね。イラスト担当のIxy氏も後書きで『工兵君はなんというか本当に超人の域に達してしまいました』と書いてましたし」
博士-デフォルト500px「特にこの最終巻ではインフレの針を振り切っている。2年目の新人がそこまでやるの? というレベル」

助手-デフォルト反転500px「社内競合の話がいつの間にか世界レベルになっているのは面白かったです」

博士-デフォルト500px「さらに面白いのが、この世界レベルの話が最終巻では前菜で、本当の最終エピソードの問題提起とオチのつけ方、そして、強烈な後書き

助手-デフォルト反転500px「後書きでも書いてますが、著者は氷河期世代なうえIT業界で辛酸を舐めたからこその結末ですよね。主人公にとって所属した企業は自分を成長させてくれる場であり、信頼できる仲間がいる場でもあるんですが、企業そのものに対しては信用も信頼もしていないという距離感を痛切に感じます」

博士-デフォルト500px「今の社会人が感じている『企業との距離、労働者としてのスタンス』を表している2010年代を代表するサラリーマン小説といっていいと思います。シリーズ全巻オススメしときます」

助手-デフォルト反転500px「5年後、10年後の桜坂工兵の話を読んでみたいですね」

博士-挨拶500px「シリーズの完結は淋しくもありますが、無事に物語が終わったことが嬉しい作品でした。今回はこんなところで」

助手-挨拶100px「それでは」



なれる!SE 2週間でわかる?SE入門 (電撃文庫)
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