
「露出度の高い金髪ヒロインとPVに差し込まれるお色気シーンから、エロコメディかと思って読み始めましたが、割りとストレートな
少し不思議系ボーイミーツガールモノでしたね」

「
『時をかける少女』『転校生』『君の名は』のような男女の出会い&ライトな超常現象をテーマにした作品だよね」

「この作品の主人公・
芦屋優太はひょんなことから
時間をスキップする能力を身に着けてしまうというストーリーです。時間を巻き戻せるわけでも任意の時間に跳べるわけでもなく
主人公の記憶がないまま2ヶ月経っている、しかし、どうやら普通に生活していたらしいというなんとも微妙な能力です」

「主人公的には
嫌なことを飛ばしてしまえる能力なんだよね。時間をスキップすると人間関係も変わっていて、その当惑こそが物語の面白さにつながっている」

「広義のタイムトラベル物ですけど、あんまり見たことがない種類のタイプではありますよね」

「唯一、似ているのが『
世にも奇妙な物語』の『
通勤電車』(美木良介主演)
というエピソード」

「
1990年のドラマですよ…」

「能力からの話の広がり方が意外な作品だったとも言える。
ゆえに口絵のお色気要素が割りとそぐわなかったかな」

「口絵だと本文よりもお色気要素が強調されてましたよね」

「この1巻のエピソードでかなり完成されていて、続刊が出るのが疑問でもある」

「作中で残っている謎は『
主人公の記憶がない時の主人公の人格はどうなっていたのか?』くらいですけど、この完成されたストーリーでそこを掘りさげるのは蛇足なような気もします」

「ボーイミーツガールの作品として非常に面白かったですが、ライトノベルゆえの諸々の要素が足を引っ張っていてライト文芸の方が良かったんじゃないかと思った作品でした。オススメしときます」

「では、今回はこんなところで」

「それじゃあ」
ドS美少女とエッチしたい!――『絶対彼女作らせるガール!』
http://ranobeprincess.hatenablog.com/entry/2017/11/27/014931