ポンコツ勇者の下剋上 (MF文庫J)


助手-デフォルト反転500px「今回はMF文庫Jの『ポンコツ勇者の下剋上』を取り上げたいと思います」

博士-デフォルト500px「著者は藤川恵蔵氏。第13回MF文庫Jライトノベル新人賞で審査員特別賞を受賞してデビューした作家さん。受賞時のタイトルは『ポンコツ勇者の立身出世』」

助手-デフォルト反転500px「講評ではさがら総氏がコメントしてますね」

 学校では評価されない項目だらけの最弱が世界では最強となる、いわゆる最弱最強ストーリー——と見せかけて、最弱はあくまで最弱のまま、知恵と覚悟で勇者の介添人となる物語でした。
 初読時、最も面白く感じたのが本作です。
(中略)
 惜しむらくは、プロットの形跡が認められないこと。
 ポンコツ主人公だけに聖剣の声が聞こえる。また、物語中盤において奇妙な現象を起こす。大きな謎であり伏線であるはずのそれら設定に対する説明が、作中に一切ありません。話が終わっていない以上、本作は審査基準に達していないのではないか、という厳しい指摘もありました。
 それでも、この作品には捨てきれない「味」があります。絶対に面白い話だと思うのです。改稿には絶妙なバランス感覚が要求されるかもしれませんが、真に完成した物語を読むのを今からとても楽しみにしています。
公式サイトより)

博士-デフォルト500px「この講評を読了後に読んで、かなり意外に感じたなあ

助手-デフォルト反転500px「相当に練られた設定の作品でしたよね。改稿を重ねたのは確かだと思います」
博士-デフォルト500px「ストーリーは、士官学校の劣等生である主人公が勇者にしか扱えない神剣の精霊・ホリーの存在を認知してしまうというところからはじまる」

助手-デフォルト反転500px勇者にしか認知できない精霊が見えてしまう主人公。しかし、精霊からは『オマエには勇者としての素養はまったくない、だけど魔王の復活が迫っている。私(神剣)を勇者のところまで連れて行け』という無理難題を押し付けられ、士官学校に保管されている聖剣を盗み出して旅に出る。というのが序盤ですね」

博士-デフォルト500px「この王道なのか邪道なのかイマイチわからない『旅に出る理由』は面白かったね。聖剣を盗むために同僚と教師をだまくらかしているし。そして、勇者が割りとアッサリ見つかるという回りくどくない仕様も良かった」

助手-デフォルト反転500px「分量的にそこまで長くない作品なんですが、色んな要素がギュッと詰め込まれている感がありました

博士-デフォルト500px「魔王が近く復活するという設定のなのに魔族・魔王を具体的に描かない思い切りの良さ、聖剣の精霊・ホリーの疫病神のような厄介さ、主人公のクズっぷり、ダメっぷりをたっぷり見せつけておいてからの後半の展開など、1作品の中でやりきっている感のスゴい作品でした」

助手-デフォルト反転500px「あと、表紙イラストを見た時は『エロコメディか…』と思ってましたが、作中にそこまでのエロ要素はなくて、ちょっと意外でした」

博士-デフォルト500px「こんな風に全体的に『意外性』に満ちた作品だったと思います。勇者-魔王というライトノベルではお馴染みの設定の中ではかなりの良作だと思います。オススメしときます」

助手-挨拶100px「では、今回はこんなところで」

博士-挨拶500px「それじゃあ」

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