この世の全てはこともなし : 青春敗者ぼっち野郎、金髪尻軽ギャルのお気に入りになる　刑部大輔　　角川スニーカー文庫

「今回は角川スニーカー文庫の『青春敗者ぼっち野郎、金髪尻軽ギャルのお気に入りになる』を取り上げたいと思います」

「著者は刑部大輔氏。小説家になろうからの書籍化作品になるね」

「ラブコメでの書籍化というのは珍しいですよね。GA文庫の『中古でも恋がしたい！』なんかもそうでしたけど」

「ストーリーは教室でぼっちの主人公がスクールカースト上位の金髪ギャルに気に入られてタイヘンなことに！ というもの」

「なんというかブレずに剛速球なんですよね。ネガティブでガリ勉の主人公に対して積極的なヒロインが寄って寄って寄り切っていく作品でした」

「正直、オッサン的にはなんか読んでいてツラい作品だったかなあ。なんか、ずっと甘い物を食べている感じ。パフェにだって舌休めの目的にコーンフレーク入っているよ？」　

「主人公とヒロインが徐々に教室という公の場でカップリングが認められていくむず痒さ、みたいなのはずっとありましたよね」

「本来は平等である教室の中に階層を見出し、それをひっくり返していく。王子様に見初められたことによって幸せになったシンデレラの男女逆パターンとも言えるかもしれない」

「スクールカースト上位に気に入られることによって人生が一変するのがシンデレラかどうかは微妙かもしれませんが…」

「最後の方にヒロイン視点の章をいれることによって、全体が整っている作品ではあるんだけど個人的には甘すぎてお腹がいっぱいです、という感想しかありません。興味のある方はどうぞ」

「では、今回はこんなところで」

「それじゃあ」

- 1. おっさんになりたくない
- 2018年10月07日 23:58
- 俺もこういうのはお腹いっぱいになりそうだ
  いつからこういうの駄目になったんだろう
  そろそろ若いって言ってられない年齢だしなぁ…悲しい
- 2. 野良猫
- 2018年10月08日 11:30
- 懐かしの電車男を思い出しました。カーストとまでいかないけど、趣味嗜好や生活習慣が違う同士だと恋愛に限らず上手くいかないこと多いですよね（遠い目）。

この世の全てはこともなし