君がいた美しい世界と、君のいない美しい世界のこと


助手-デフォルト反転500px「今回は電撃文庫の『君がいた美しい世界と、君のいない美しい世界のこと』を取り上げたいと思います」

博士-デフォルト500px「著者は神田夏生氏。2016年に『狂気の沙汰もアイ次第』でデビューした作家さんでメディアワークス文庫の方でも作品を出している」

助手-デフォルト反転500px「『狂気の沙汰もアイ次第』はデスゲーム系の作品でしたよね、そこから一転して青春恋愛モノとなっていますね」

博士-デフォルト500px「恋人と死別してしまった男子高校生(※卒業して大学入る前という『隙間』の期間の話なんでこう呼ぶのは微妙ですが)が、猫の被り物をした不思議な男の奇妙な旅に出るというストーリーになっていて、その合間に死んだ恋人とのエピソードが挿入される形式になっている」
助手-デフォルト反転500px思春期における死別ネタというのはフィクションだとよくありがちですが、今作は特に大事な人間が死んだ後がピックアップされているのが特徴ですね」

博士-デフォルト500px「『残されてしまった人間の心の置き場の無さ』みたいなやるせなさは際立っていたね。それがヒロインが生きていた時のイチャイチャエピソードと交互にくるから、なんと言うか、こう、身につまされるものがある」

助手-デフォルト反転500px「中年になる頃には、身近な人間との死別というのはたいがい経験してますからね…」

博士-デフォルト500px「ヒロインの残した手紙には『運命を「リセット」できる。そんな不思議なチカラが、このセカイにはあるんだって』という謎の言葉があり、奇跡が起きるのかもしれないー。そんな期待を持ちながら主人公と読者が一緒に話に引き込まれていくところは良い」

助手-デフォルト反転500px「ある種のロードムービー的な側面もありましたし、過去のイチャイチャエピソードの幸せなのにやるせない、という切なさも良かったです」

博士-デフォルト500px「ただ、読後感としては『そうだよなあ…』という感傷も覚える。なんとも言い難い感覚に襲われた作品でした。若い頃に身近な人間が亡くなった体験を思い出し、ちょっと悲しくもなりましたし」

助手-デフォルト反転500px「もう20年も前の話ですけど、割と人生観に影響を与えた出来事でした」

博士-デフォルト500px「そんなわけで、興味がでた方はどうぞ」

助手-挨拶100px「では、今回はこんなところで」

博士-挨拶500px「それじゃあ」





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