札幌市白石区みなすけ荘の事件簿 ココロアラウンド (ファンタジア文庫)


助手-デフォルト反転500px「今回は富士見ファンタジア文庫の『札幌市白石区みなすけ荘の事件簿 ココロアラウンド』を取り上げたいと思います」

博士-デフォルト500px「著者は辻室翔氏。第31回ファンタジア大賞銀賞を受賞してデビューした作家さん。受賞時のタイトルは『死に損ないと心の見方』(ちなみに2章のタイトルとなっています)。審査員の葵せきな氏の選評によればこうある」

 読んでいて非常に楽しい話でした。キャラクターもギャグも面白く、主人公の能力やそれに纏わる苦しい過去も上手く機能しています。ただ、発生する事件がちょっと単純すぎますし、伏線の仕込み方が丁寧だったり乱雑だったりと波があるので、上手く高いレベルで調整できると良かったと思います。サブキャラ女子2名の能力発動条件が被っているのは偶然なのかそれとも計算……?
公式サイトより

助手-デフォルト反転500px「サブキャラ女子2名って誰と誰でしょうかね…? 改稿で変わってしまったのかもしれません」

博士-デフォルト500px「ジャンルは異能力バトルと言って良いと思う、ヒーロー物でもあると思うし」
助手-デフォルト反転500px「なんだか、予想に反する作品、という感じですよね。ライト文芸系の表紙にタイトルの割に下ネタ全開の異能力バトルですし」

博士-デフォルト500px「で、異能力バトルとしてヒーロー物としてもけっこう珍しい要素があって当惑する

助手-デフォルト反転500px「主人公の異能力は『不死』なんですが、死ぬ度に『この素晴らしい世界に祝福を!』のカズマのように謎空間で女神様の前に連れ出され『死んでしまうとは情けない!』イベントが起きるんですよね。これが世界観と合っているかというと微妙でして…」

博士-デフォルト500px「ストーリーは街の治安を守る自治組織が謎の悪の組織と戦うという、ヒーロー物の基本はおさえているし、奇妙な異能力に悩むヒロインもいる」

助手-デフォルト反転500px「特に主人公とヒロインの心の通わせ方は良かったですよね」

博士-デフォルト500px「そういう光る部分はあるんだけど、全体的にチグハグな印象の作品かな。描こうとする要素とキャラクターが多くて、ちょっと散漫になっている感じ」

助手-デフォルト反転500px下ネタ・異能力・女神様・自治組織と確かに多かったですよね。特に女神様要素は後付でしょうか? 最後の不死要素をフルに活用してバトルする時にやや違和感がありました」

博士-デフォルト500px「キャラクターは良かったんで、もうちょいシンプルでも良いと思った作品でした。興味のある方はどうぞ」

助手-挨拶100px「では、今回はこんなところで」

博士-挨拶500px「それじゃあ」
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