世界は愛を救わない (講談社ラノベ文庫)


助手-デフォルト反転500px「今回は講談社ラノベ文庫の『世界は愛を救わない』を取り上げたいと思います」

博士-デフォルト500px「著者は海老名龍人氏。第6回講談社ラノベ文庫新人賞で大賞を受賞してデビューした作家さん。デビュー作『自殺するには向かない季節』の刊行が2017年5月で、これが第2作目となるね」

※「自殺するには向かない季節」のレビュー


助手-デフォルト反転500pxデビュー作から2年4ヶ月かけての第2作というのも大変だと思います。このレーベルは新人作家が大渋滞しているイメージがありますよね。大賞を受賞しても2作品目がないケースすらありますし」

博士-デフォルト500px「しかし、また思い切った方向に舵を切った作品になっている」
助手-デフォルト反転500px「余談になりますが、2019年9月の講談社ラノベ文庫のラインナップは『世界は愛を救わない』『夢に現れる君は、理想と幻想とぼくの過去』『異世界誕生 2006』の3作品で、売れ線とかトレンドとかを全く気にしてないんじゃないかと心配になってきます」

博士-デフォルト500px「※個人的にはこの路線は大好きなんで頑張っていただきたいです」

助手-デフォルト反転500px「作品の方に話を戻しますが、ジャンルは青春異能モノになりますかね」

博士-デフォルト500px「異能力を持つことに気付いた少年達が『世界征服』を目指す、というのがプロローグ」

助手-デフォルト反転500px「なんですが、描かれるのは割と普通の学園生活です。異能力も些細なモノばかりでストーリーがどう転がっていくのか? と疑問に思った中盤くらいで物語が劇的に転がっていきます

博士-デフォルト500px「ネタバレになるから詳細への言及は避けるけど、タイトルとプロローグにあった『世界征服』という言葉に掛かったテーマに膝を打つ作品だった

助手-デフォルト反転500px「7分目くらいで『読者へ伏せられている主人公の事情』はなんとなく気付いちゃうように作られているんですよね。キャラクター達が抱えている苦悩と、その悩みのグラデーションの違いで仲間同士の完全な意思統一すらできていない厭な感じをニラニラと愉しむことはできました」

博士-デフォルト500px「構成の妙と、作中を包むどうしようもない雰囲気が良い作品でした。あまりにも陰々滅々している、という気もしましたが。青春暗黒小説が好きな人にはオススメしときます」

助手-挨拶100px「では、今回はこんなところで」

博士-挨拶500px「それじゃあ」




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