やがて僕は大軍師と呼ばれるらしい


助手-デフォルト反転500px「今回はMF文庫Jの『やがて僕は大軍師と呼ばれるらしい』を取り上げたいと思います」

博士-デフォルト500px「著者は芝村裕吏氏。ゲームでは『高機動幻想ガンパレード・マーチ』『刀剣乱舞』、小説では『マージナル・オペレーション』と一人で何発当ててんだよ、という感じのクリエイターな人だね」

助手-デフォルト反転500px「単発の小説もけっこう多いんですよね、MF文庫Jでは初めての作品となっています」

博士-デフォルト500px「読み終わると、なるほどMF文庫J向けにして芝村作品だったのが面白いところ」
助手-デフォルト反転500px典型的な異世界ファンタジーなんですが、単位や用語が和風なんですよね、長さの単位が『常・尋』、時間の単位が『』、戦時の携帯食が『芋茎・乾飯』、役職で『小納戸役』のように」

博士-デフォルト500px「あとがきに拠れば『明治時代に翻訳された海外のファンタジー作品をさらに現代日本語でリライトした』というコンセプトらしい」

助手-デフォルト反転500px「翻訳される際にかなりローカライズされている感がすごいですよね。冒頭で鉄砲の三段撃ちに騎士団がけちょんけちょんにヤラれているシーンは、原典は違っていたけど日本人に想像しやすいように信長っぽい三段撃ちを入れ込んだんだ! という妄想をしました」

博士-デフォルト500px「ストーリー自体は、エルフに育てられた人間がエルフの里を追い出されて仕官して立身出世というオーソドックスなモノ」

助手-デフォルト反転500px「なんですが、前述の独特のコンセプト後世の歴史家視点もちょいちょい出てきて妙味となっています」

博士-デフォルト500px『〜伝説のはじまりであった』『後年村長になる人物だが』というようなニョキっと遥か後代の視点が出てくるのってけっこう好き」

助手-デフォルト反転500px「戦記物っぽいですよね」

博士-デフォルト500px「そんな風に『わー、本格的な亜流異世界ファンタジーだー!』と思って読んでいたら中盤で唐突に『ステイタスウインドウ』が出てきてかなり驚いた」

助手-デフォルト反転500px「ここだけメチャクチャなろう系っぽかったです」

博士-デフォルト500px「ストーリー自体もよかったけど、世界観と語り口とコンセプト、これだけでゴハン3杯はイケる作品だったね」

助手-デフォルト反転500px「けっこうなどストライクでした」

博士-デフォルト500px「合う合わないはあるかもしれませんが、個人的には大好きな作品でしたオススメしときます」

助手-挨拶100px「では、今回はこんなところで」

博士-挨拶500px「それじゃあ」

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