太陽のシズク~大好きな君との最低で最高の12ヶ月~(新潮文庫)


助手-デフォルト反転500px「今回は新潮文庫nexの『太陽のシズク~大好きな君との最低で最高の12ヶ月〜』を取り上げたいと思います」

博士-デフォルト500px「著者は三田千恵氏。第18回エンターブレインえんため大賞ライトノベルファミ通文庫部門で優秀賞を受賞してデビューした作家さん。デビューからしばらくはファミ通文庫で作品をリリースしていたけど、最近では一迅社のメゾン文庫、この新潮文庫nexとライト文芸への進出が目立っているね」

助手-デフォルト反転500px「ファミ通文庫がなろう系へと転換していった狭間にデビューした作家さんだからこその難しさはあったかもしれません。こんな風にライト文芸で活躍するのは当然とも思えます」

博士-デフォルト500px「さて、肝心の内容の方はというと、オススメです、ぜひ読んでください。という結論をまず先に言っておこう」

助手-デフォルト反転500px「内容を語るのが野暮な作品なんですよね。事前知識なしで読んで楽しむのが最適です
博士-デフォルト500px「ここから先は少しネタバレになるんでご了承ください」

助手-デフォルト反転500px「女子高校生と男子高校生の視点が交互しながら物語が進んでいく青春小説で、冒頭で女子高校生は『この物語の最後がハッピーエンド』と言い、男子高校生は『この物語の最後はバッドエンドだ』と言って物語がはじまります」

博士-デフォルト500px「不思議なんだけど、一回読了して冒頭に戻るとこんなに解りやすかったっけ?と首をかしげるくらい示唆的に描かれている」

助手-デフォルト反転500px「一読目は全然気づかなかったんで、ここらへんは技巧的な上手さですよね」

博士-デフォルト500px「物語的な感動と、小説としてのギミックの上手さが両立している奇跡的な作品だね。読んで損はないんでオススメしときます」

助手-挨拶100px「では、今回はこんなところで」

博士-挨拶500px「それじゃあ」

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