101メートル離れた恋 (講談社ラノベ文庫)


助手-デフォルト反転500px「今回は講談社ラノベ文庫の『101メートル離れた恋』を取り上げたいと思います」

博士-デフォルト500px「著者はこまつれい氏。第8回講談社ラノベ文庫新人賞大賞を受賞してデビューした作家さん。審査員のツカサ氏によればこうある」

 すごく面白くて最後まで一気に読んでしまいました。文章力や台詞回しのセンスなど、基本的なレベルが高かった作品です。主人公の置かれた状況はなかなかハードなのですが、読み手が不快に感じる部分は上手くボカしてあるので、過剰なストレスを感じることはなかったです。魅力的なヒロインとの交流にしっかりページを割いてくれているので、とても「楽しめる」作品になっていると思います。
 気になる部分がなかったわけではないのですが、面白かったからいいかと思えてしまう「力」がありました。ただ現在のタイトルだとホラーっぽい印象を受けてしまうので、もう少し作品の雰囲気をしっかり伝えられるものにした方がいい気がします。
公式ページより)

助手-デフォルト反転500px「受賞時のタイトルは『バグつき人形 ~イチコとナナコ~』でこちらのほうが分かりやすくはありますね、良いタイトルかどうかは微妙ですね」
博士-デフォルト500px「主人公はオートマタ(機械人形)なんだけど、中には現実世界の童貞男子高校生の魂が宿っているという設定」

助手-デフォルト反転500px「舞台は日本なんですけど、電力ではなく魔力が主要なエネルギーという世界観ですね」

博士-デフォルト500px「『JKハルは異世界で娼婦になった』という異世界で性風俗従事者になるのを強制されるという作品はあったけど、ここからさらに一捻り、性転換(transsexual fiction、正確には機械人形なんで女性ではなく女性型と言うべきかもしれないが)して性風俗に従事するという導入部」

助手-デフォルト反転500px「設定がややこしいせいかストーリーはシンプルだった気もします。不登校の女子高生の元に派遣(※これは性風俗のためではないです)され、その女の子に惚れてしまうという筋立てになっています」

博士-デフォルト500px「主人公的には異世界召喚&性転換&性風俗従事を強制という、想像が難しいくらいの艱難辛苦」

助手-デフォルト反転500px「ここまで悲惨なのはなかなかないです、故に出会ったヒロインに恋に落ちるのもむべなるかなと思ってしまいます」

博士-デフォルト500px「変化球な百合作品かと思いきや、終盤でさらにもう一捻りある

助手-デフォルト反転500px「シンプルなのかヤヤコシイのかよくわからない作品でした」

博士-デフォルト500px「『驚き』が多い作品だったように思えます、興味のある方はどうぞ」

助手-挨拶100px「そういや、オートマタの印である『目元のバーコード』はイラストだとよくわかりませんでしたね」

博士-挨拶500px「『眼球のバーコード』だと思って『サイコみたいじゃん』と途中まで思ってました。それじゃあ」

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