
「本作品の方は、内容的には毒にも薬にもならないエピソード集となっているかな」

「外伝漫画の『
勇者アバンと獄炎の魔王』が隠された設定やら驚きの事実がてんこもりなのを考えると若干さびしいくらいですよね」

「でも小説を読むと見えてくる『
原作漫画の異様なまでの語られなさ』という点の気付きはあったかな」

「?」

「
原作、ノベライズを通して世界各国の文化とか、風土とか、名物とかが全く見えてこないのよ。食事シーンもほとんどないし。ファンタジー小説には鉄板ともいえる描写がまったくない。小説を読んでから原作を見ると『
こいつら何喰って生きてんだろう? 特にヒュンケル』みたいな疑問すら湧いてくる」

「確かに『
パプニカ』という国があるというのは読者としてわかってますが、
ドラクエ大辞典のwikiを読んでも、どんな文化や風習の国とかはまったくわからないですよね」

「そこらへんがジャンプ漫画だよなあ、という感慨にもなった。で、小説でそこらへんの解像度があがるかと思ったらそんなことはなかったかな。ただ、パプニカには
公文書館があって、
戸籍もある国家だということはわかった」

「原作の描写が薄いから、書く人も大変なんでしょうね…」

「そうそう『
蚊の鳴くような声』という文で『
ドラクエ世界に蚊がいるのか?』とか思っちゃうし」

「『ドラゴンクエスト モンスターズ』で『
カバシラー』っていうモンスターがいるんですよね。つまり、
ドラクエ世界に蚊はいます」

「あと『
仁王立ち』という言葉が複数回出てきて、いいのか? とも思ったし」

「これもドラクエで『仁王立ち』という特技がずっと前からあるんでOKなんでしょうね。あの世界は
仁王がいなくても仁王立ちはあるんですよ。不思議な世界観です」

「
ドラクエ世界観って割とテキトーだよね、という結論になってしまう」

「ドラクエ6だと『
アカデミーしょう』(※スーパースターの称号)とかありました」

「昔のドラクエ小説はノベライズ作家が割と大胆に世界観を『造って』いたんだなあ、と気付かされる作品だったかなと思います。気になる人はどうぞ」

「では、今回はこんなところで」

「それじゃあ」
gurgur717
が
しました