2004年05月22日

男女は産み分けられるか。

大学に勤めていた時の事。産科外来である妊婦さんと出会いました。その方は今までに男の子ばかり3人出産されていました。女の子が欲しくてラストチャンスということで今回の妊娠をされた訳です。自然妊娠でしたが、ところがこれが双子の妊娠。そして結果は……、男の子の双子……。

かように男女を産み分けるのは難しく、やはり運を天に任せる他ないようです。

さて、先日ちょっと書いた高校の同級生のblogにこんなエントリーが。

さて、話は戻って娘が欲しいのですが誰か「女の子供の作り方」を教えて下さい。学校でも塾でも習いませんでした。

のまのしわざ: 子供の作り方

よく聞かれるのですが、確実に男女を産み分けるという方法は存在しません。確率的に高める事は出来るのですが、通常それはパーコールによる精子処理を必要とします。そこで、もしかしたら確率が高くなるかもしれない方法を考えてみます。まあ、思考実験だと思って下さい。

まず、高校レベルの生殖の知識から復習。精子にはX染色体を持つものとY染色体を持つものの二つが存在し、それに対して卵子はX染色体のみを持ちます。精子と卵子が受精する事によりXYまたはXXの染色体が揃い受精卵:胚の性別が決定されます。つまり、性別は受精した精子によって決定されます。

では、どのようにして精子を選別する事が出来るのでしょうか。X精子とY精子の違いは。

  • Y精子の方がX精子より軽い。
  • 一般にY精子の方がX精子より運動能が高い。
  • X精子の方がY精子より低pHに強い。

こんなところでしょうか。

ところで精子の寿命はおよそ48時間くらいと考えられています。XかYかの区別はありません、totalでおおむねです。が、Xの方が寿命は長いとも考えられます。卵子の寿命は24時間と言われていますが受精能力が高いのは排卵後6時間くらいです。そして、女性の体は月経周期によってcyclicに変化していきます。排卵前の腟内pHは通常酸性を示しますが、排卵直前になるとestrogenの作用により頚管粘液が増量し、これにより若干アルカリ性に傾きます。

つまり、排卵日にタイミングが合えば運動の高いY精子が有利で男の方が出来やすそうです。逆に女の子が欲しい時は排卵日よりも少し前にチャンスがあれば、酸性に強く耐久力のあるX精子が有利かもしれません。

精子が受精の行われる卵管膨大部に到達するまでおよそ90分といわれていますが、受精は必ずしも先着順ではありません。が、これらは受精の行われる時点でのX:Y比には影響しそうです。

産み分け指導しますと謳っている産婦人科ではこれらに加えカルシウム剤を投与したり、色々な方法を取っているところもあるようですが、どの程度効果があるかははっきりしません。なにせ、何もしなくても確率5割でどちらかは生まれてくる訳ですから。

しかし、人間という種の妊娠率が周期あたり20%程度である事を考えると、やはりこれは当たるも八掛当たらぬも八卦という事になりそうです。



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この記事へのコメント
第3子がもうすぐとのことで、おめでとうございます。
#まだ早いか

やっぱりご自分で取り上げるんですか?
(素朴な疑問)

ではでは
Posted by 連珠er at 2004年05月24日 22:20
あ、そうか。
ここにコメントされていたのか。
一眼レフデジカメを購入したマサさんにつげたい深〜い理由は。
Posted by ring_spiral at 2004年05月29日 21:58
アレを激しくヤると男が
そしてややひかえめにヤると女・・・・。
Posted by だあ at 2006年01月18日 16:16