映画のメトダ

【メトダ】とはポーランド語で【方法・方式】の事です。 世界有数の映画大学であるポーランド国立ウッチ映画大学に通う筆者が学校で学んだ事、自分で実践している事などなど、映画製作に関わる事を書いています。

2014年05月

初めまして。水谷江里と申します。

ポーランドで映画製作をしております。

日本で美術全般を学んだあと、ポーランドで映画製作を学びました。

現在はポーランド、日本を行ったり来たりしながら映画監督をしております。


初めての映画を作ってから14年が経ちました。

最近ではワルシャワにあるポーランド日本情報工科大学、
ニューメディア・アート学部にて講師として生徒を教えております。

なぜ私が海外の映画大学に行こうと思ったのか?

日本で学んだ映画製作はほぼ独学。

何でも出来る代わりに、何にも出来ない…

一言でいえば、それが日本の映画教育の感想。

当時、日本では漸く東京芸術大学に映画先攻が出来、とある美大にも”映像”を専攻出来る学部がありました。
私も、そんな美術大学の映像先攻で映画を学びましたが…正確にいうと、試行錯誤で自力で身に付けた…と言う感じでしょうか…

海外では映画が教育として完全に確立されています

そもそも、映画製作は色んなプロフェッショナルが一緒になって作り上げて行くもの。

監督はもとより、カメラマン、照明、編集、衣装、美術…
それぞれが、それぞれに高い技術を要求される大変高度な仕事なのです。
なので、それぞれの役職が学部、学科として別々に確立されているのが当然の事なのですが、日本できちんと別れた学部のある大学は殆ど無いです。

それでも、近年はかなり力をいれて映画教育をしている学校もあるようでかなり改善されているようです。

今思えば、大変貴重で良い経験なのですが、ふと“もっと効率的に映画を学べたのではないか?”との思いにかられ、思い切って海外の映画大学に通う事を決意。

ウッチ映画大学を選んだ理由は、

①ヨーロッパで映画を学んでみたかった
②学費、生活費が比較的安い
③世界でも有数のカメラマン輩出校

他にも色んな理由はありましたが
 
とにかく映画が学びたい!”これが一番の理由です。

日本で昔の私の様に試行錯誤をしている学生さんの役に少しでも役立てられるように、
また自分の学びの成果としてこのブログに色々書いていきたいと思います。


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【公式HP】

ロマン・ポランスキー『戦場のピアニスト』『ローズマリーの赤ちゃん』

アンジェ・イワイダ
『灰とダイヤモンド』『カティンの森』

クシシュトフ・キェシロフスキー
『デカローグ』『トリコロール/赤/青/白』


70年の歴史を持ち、数々の有名監督を輩出したポーランドの名門映画学校。
それがウッチ映画大学です。

近年では米ハリウッド・レポーター誌の2012年、2016版「世界の映画学校ベスト25」でも選出され、ヨーロッパでも5本、カメラ科に関しては世界の5本の指に入るほどの高水準の設備、教育を備えた学校です。
現在も世界中から生徒が集まり、監督科、カメラ科は1/3以上が外国人生徒という国際色も大変豊かなことも特色です。

先攻は監督科、編集科、シナリオ科、カメラ科、アニメ科、プロデューサー科と映画に関する学科の他に俳優科、写真科があり、それぞれプロフェッショナルの育成のための独自のカリキュラムを備えております。

そんな我が校の特色豊かな映画のメソッドの内容を独り占めするのはもったいない!
それ以前に、ぜひとも日本の映画教育がもっともっと豊かになって1人でも多くの、個性豊かな映画監督が育って欲しい!!との思いから、僭越ながらここに自分が学んだ事、日本との違いなどを記していこうと思います。

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