今回は初級編の練習に必要な最低限の道具の話しをします。
①カメラ
現在、プロのカメラマンも(サブ用に)必ず持っているカメラと言えば…
Canon7D

Blackmagic Pocket Cinema Camera

この2つは“値段が手頃な上に高性能”ということで人気があります。
(画像をクリックすると企業ホームページに飛びます)
が、ここではこの2つのカメラについては言及しません!
なぜなら手頃といっても両方ともレンズを入れて10万弱もします。
そう、あくまでプロの世界での手頃な値段という話し…
初級編では映画監督が映画の作り方を知る為の最低限の知識を得る事を目的としています。
なので、ここでの機材説明初級編は
なるべく安く!簡単な物を!
をモットーにご紹介します。
そこで、私が紹介するカメラは…
正直、何でも良いです。
お手持ちの、動画の撮れるカメラなら何でも良いです。
カメラは高性能になればなるほど、操作が難しくなり、その分専門的な知識を必要とします。
私はある程度のカメラの知識を知っていますが、カメラ科の学生のように“高性能のカメラで美しい映像を撮る”事はできません。その位、カメラマンというのは専門技術を要します。
しかし、ある程度のカメラで”美しい写真を撮る“ことは出来ます。
なぜなら、家庭用のカメラは“簡単な操作で美しい映像が撮れるように”進化した優れものだからです。
その優れもので綺麗な写真が撮れない人は、良いカメラを買ったとしても綺麗な写真は撮れないのです。
なので、まずはお手持ちのデジカメで綺麗な写真が撮れる練習しましょう。
しかし、もし家にあるなら一眼レフタイプのデジカメを使う事をお勧めします。
というのも、映像は使うレンズによって、全然変わります。オート機能を使ったとしても、ある程度のレンズの仕組みを感覚で知る事が出来るからです。
中級編以降の話しになるのでここでは詳しい話しはしませんが、もし一眼レフタイプのデジカメで練習できれば、次のステップ以降が割と簡単に理解できるようになります。
が、あくまで重要なのは監督としてどういう画面をとるかです。
それを知る為なら、極端な話しスマートフォンの動画機能で十分です。
自分の持ってる予算と相談して選んでみて下さい。
②三脚
さて、実はカメラの項で何でもいいと言ったのには理由があります。
それは、カメラにお金を使って欲しくないからです。
そして、その分、なるべく良い三脚を買って下さい。
これは、もしあなたが今後、ステップアップして映画を撮り続けるなら、必ず役に立ちます。
カメラは短期間で、どんどん良い物が出てきます。
気がついたら技術を身につけている間に、苦労して買った高いカメラがあっという間に安くなって、もっと高性能なカメラが発売されている…なんてことがしょっちゅうです。
しかし、三脚は基本構造は変わらず、一度良い物を買っておくと、壊れるまで買い替えの必要はありません。しかも、重要なのが三脚は値段で性能が大きく違う事。
カメラは正直言って、ある程度のレベルなら値段で性能はあんまり変わらないし、腕とセンスと技術で性能をカバーできます。しかし、三脚は三脚が悪ければ、腕もセンスも技術も関係ありません。三脚が悪い=映像にも問題が出る。そういう代物なのです。
それではどんな物を選べばいいか解説していきます。
ポイント1 動画用の三脚を選ぶ
まず三脚には大まかに分けると2種類あります。
それはスティール用と動画用です。
スティール用というのは写真用という意味です。
2つの違いは主にパンに対応しているかどうかです。
パンというのは三脚にカメラを固定した状態でカメラを横に動かす事です。
スティール用もやって出来ない事はありませんが、基本固定するのが目的なので滑らかな動きが出来ません。よって、もしパンをしてもカクカクとした動きになってしまいます。
ちなみに、この三脚の動く部分をヘッドと言いますが、このヘッドがどの技術で動くかによって値段が変わります。予算内のなるべく滑らかに動く物を選びましょう。
ポイント2 水平計のある物を選ぶ
これは基本中の基本ですが、水平計のある物を選びます。ある値段以上の三脚にはヘッドの部分に水平計が付いています。これはもちろん、水平の映像を撮る為の物です。よく勘違いされがちですが、プロであればプロである程、目測などしません。もし、目測で大体の事が分かっていても、きちんと計ります。なので、三脚を使うときは必ず水平計を使いましょう。
ポイント3 なるべく重く、頑丈な物を選ぶ
なぜ重い物を選ぶのか?
それは安定感の為です。
三脚は高く延ばせば延ばす程、安定感が無くなります。
しかも、風など吹けば倒れる可能性も。
しかも、軽い物はドリー(レールに載せてカメラを動かす撮影方法)をする時にも揺れたりします。
世の中は小型化!軽量化!!ですが、三脚に関して言えば小型化、軽量化は余り役に立ちません。安定した動画を撮る為にも、ある程度、重みがあるものを手に入れましょう。
ポイント4 耐荷重量の多い物選ぶ
耐荷重量というのは“どのくらいの重さに耐えられるか”ということです。
三脚で言うと、カメラの重さですね。
もし、今後あなたのレベルがアップして、良いカメラに買い替える場合、これが多い方が良いです。
というのも、カメラは性能が上がれば上がる程、重くなります。
それを支えられるように、ある程度の耐荷重量のある三脚を選びましょう。
ポイント5 なるべく高さの調節が出来るモノを選ぶ
実は1つの三脚で全ての使い方が対応できるような便利な三脚はありません。
プロであればある程、三脚を使い分けて使います。
しかし、ある程度はカバーできます。
それは、高さです。
なるべく高く、なるべく低くと1台で臨機応変に対応できるモノを選びましょう。
ちなみに、プロが十分納得して使っている三脚は8万以上します。
というのも、上記の条件をクリアしつつ、色々なオプションが付いているからです。
そのオプションを書き出すと切りがないので、今回は最低限の機能で最高の効力のでる三脚選びの条件を揃えました。
以上の事を踏まえて三脚を選びにいきましょう。
さすがに8万は高すぎますが、この条件を満たす三脚は決して安くはありません。ピンキリですが2〜4万円程度だと思いましょう。ある程度の出費は覚悟です。だからこそ直接専門店に行って、店員さんに話しを聞いて実物にきちんと触って、自分に合った三脚を選ぶ事をお勧めします。
③ライト
初級編ではライトの使い方は書きません。全て自然光(太陽の光)で撮る練習をしましょう。
“照明さん”という専門職がいるように、ライティングにも大変高度な技術を必要とします。
ただ、ここでは“手作りレフ板”を準備しておきましょう。
といっても、簡単です。
100円ショップにも売っている工作用の白い発泡スチロール版等を用意しましょう。
要は白くある程度軽く、ある程度大きければ何でも良いのです。
それの裏面にアルミホイルの光っている方上にして貼って銀色の面を作れば完璧です。
さて、初級編の道具の説明はこれで終わりです。
次回はこれを使って実際の実践方法を授業形式で解説していきます。
①カメラ
現在、プロのカメラマンも(サブ用に)必ず持っているカメラと言えば…
Canon7D

Blackmagic Pocket Cinema Camera

この2つは“値段が手頃な上に高性能”ということで人気があります。
(画像をクリックすると企業ホームページに飛びます)
が、ここではこの2つのカメラについては言及しません!
なぜなら手頃といっても両方ともレンズを入れて10万弱もします。
そう、あくまでプロの世界での手頃な値段という話し…
初級編では映画監督が映画の作り方を知る為の最低限の知識を得る事を目的としています。
なので、ここでの機材説明初級編は
なるべく安く!簡単な物を!
をモットーにご紹介します。
そこで、私が紹介するカメラは…
正直、何でも良いです。
お手持ちの、動画の撮れるカメラなら何でも良いです。
カメラは高性能になればなるほど、操作が難しくなり、その分専門的な知識を必要とします。
私はある程度のカメラの知識を知っていますが、カメラ科の学生のように“高性能のカメラで美しい映像を撮る”事はできません。その位、カメラマンというのは専門技術を要します。
しかし、ある程度のカメラで”美しい写真を撮る“ことは出来ます。
なぜなら、家庭用のカメラは“簡単な操作で美しい映像が撮れるように”進化した優れものだからです。
その優れもので綺麗な写真が撮れない人は、良いカメラを買ったとしても綺麗な写真は撮れないのです。
なので、まずはお手持ちのデジカメで綺麗な写真が撮れる練習しましょう。
しかし、もし家にあるなら一眼レフタイプのデジカメを使う事をお勧めします。
というのも、映像は使うレンズによって、全然変わります。オート機能を使ったとしても、ある程度のレンズの仕組みを感覚で知る事が出来るからです。
中級編以降の話しになるのでここでは詳しい話しはしませんが、もし一眼レフタイプのデジカメで練習できれば、次のステップ以降が割と簡単に理解できるようになります。
が、あくまで重要なのは監督としてどういう画面をとるかです。
それを知る為なら、極端な話しスマートフォンの動画機能で十分です。
自分の持ってる予算と相談して選んでみて下さい。
②三脚
さて、実はカメラの項で何でもいいと言ったのには理由があります。
それは、カメラにお金を使って欲しくないからです。
そして、その分、なるべく良い三脚を買って下さい。
これは、もしあなたが今後、ステップアップして映画を撮り続けるなら、必ず役に立ちます。
カメラは短期間で、どんどん良い物が出てきます。
気がついたら技術を身につけている間に、苦労して買った高いカメラがあっという間に安くなって、もっと高性能なカメラが発売されている…なんてことがしょっちゅうです。
しかし、三脚は基本構造は変わらず、一度良い物を買っておくと、壊れるまで買い替えの必要はありません。しかも、重要なのが三脚は値段で性能が大きく違う事。
カメラは正直言って、ある程度のレベルなら値段で性能はあんまり変わらないし、腕とセンスと技術で性能をカバーできます。しかし、三脚は三脚が悪ければ、腕もセンスも技術も関係ありません。三脚が悪い=映像にも問題が出る。そういう代物なのです。
それではどんな物を選べばいいか解説していきます。
ポイント1 動画用の三脚を選ぶ
まず三脚には大まかに分けると2種類あります。
それはスティール用と動画用です。
スティール用というのは写真用という意味です。
2つの違いは主にパンに対応しているかどうかです。
パンというのは三脚にカメラを固定した状態でカメラを横に動かす事です。
スティール用もやって出来ない事はありませんが、基本固定するのが目的なので滑らかな動きが出来ません。よって、もしパンをしてもカクカクとした動きになってしまいます。
ちなみに、この三脚の動く部分をヘッドと言いますが、このヘッドがどの技術で動くかによって値段が変わります。予算内のなるべく滑らかに動く物を選びましょう。
ポイント2 水平計のある物を選ぶ
これは基本中の基本ですが、水平計のある物を選びます。ある値段以上の三脚にはヘッドの部分に水平計が付いています。これはもちろん、水平の映像を撮る為の物です。よく勘違いされがちですが、プロであればプロである程、目測などしません。もし、目測で大体の事が分かっていても、きちんと計ります。なので、三脚を使うときは必ず水平計を使いましょう。
ポイント3 なるべく重く、頑丈な物を選ぶ
なぜ重い物を選ぶのか?
それは安定感の為です。
三脚は高く延ばせば延ばす程、安定感が無くなります。
しかも、風など吹けば倒れる可能性も。
しかも、軽い物はドリー(レールに載せてカメラを動かす撮影方法)をする時にも揺れたりします。
世の中は小型化!軽量化!!ですが、三脚に関して言えば小型化、軽量化は余り役に立ちません。安定した動画を撮る為にも、ある程度、重みがあるものを手に入れましょう。
ポイント4 耐荷重量の多い物選ぶ
耐荷重量というのは“どのくらいの重さに耐えられるか”ということです。
三脚で言うと、カメラの重さですね。
もし、今後あなたのレベルがアップして、良いカメラに買い替える場合、これが多い方が良いです。
というのも、カメラは性能が上がれば上がる程、重くなります。
それを支えられるように、ある程度の耐荷重量のある三脚を選びましょう。
ポイント5 なるべく高さの調節が出来るモノを選ぶ
実は1つの三脚で全ての使い方が対応できるような便利な三脚はありません。
プロであればある程、三脚を使い分けて使います。
しかし、ある程度はカバーできます。
それは、高さです。
なるべく高く、なるべく低くと1台で臨機応変に対応できるモノを選びましょう。
ちなみに、プロが十分納得して使っている三脚は8万以上します。
というのも、上記の条件をクリアしつつ、色々なオプションが付いているからです。
そのオプションを書き出すと切りがないので、今回は最低限の機能で最高の効力のでる三脚選びの条件を揃えました。
以上の事を踏まえて三脚を選びにいきましょう。
さすがに8万は高すぎますが、この条件を満たす三脚は決して安くはありません。ピンキリですが2〜4万円程度だと思いましょう。ある程度の出費は覚悟です。だからこそ直接専門店に行って、店員さんに話しを聞いて実物にきちんと触って、自分に合った三脚を選ぶ事をお勧めします。
③ライト
初級編ではライトの使い方は書きません。全て自然光(太陽の光)で撮る練習をしましょう。
“照明さん”という専門職がいるように、ライティングにも大変高度な技術を必要とします。
ただ、ここでは“手作りレフ板”を準備しておきましょう。
といっても、簡単です。
100円ショップにも売っている工作用の白い発泡スチロール版等を用意しましょう。
要は白くある程度軽く、ある程度大きければ何でも良いのです。
それの裏面にアルミホイルの光っている方上にして貼って銀色の面を作れば完璧です。
さて、初級編の道具の説明はこれで終わりです。
次回はこれを使って実際の実践方法を授業形式で解説していきます。