さて、前回までの記事では具体的な【fact/真実】がどの様なものなのかを学びました。
それに加え、どうしてその性格に至ったかの具体的なエピソードまで設定しました。
ここでは、キャラ②を使って実践形式で具体的なエピソード設定をしてみましょう。
例2)キャラ② 20歳、男性、文系大学生、
成績は中の上。6人兄弟の末っ子、アウトドアサークルを初め企画立案系のサークルに所属。交友関係は大変広く、校外にも多数。両親は祖父母と共に千葉の房総半島で花農家を営んでいる。世田谷の2DKのマンションで8歳上の社会人である2番目の姉と同居中。
上にあげられた【fact/真実】を元に→甘えたで、自立とは無縁、明るい性格の反面、優柔不断な性格となった具体的なエピソードを考えていきます。
しかし、その前に押さえておきたいのは詳細な兄弟設定です。兄弟関係はキャラクターの性格を物語る重要な要素です。
それでは、キャラ②の性格を最も引き立たせることが出来る兄弟設定とはどのような構成になるのでしょうか?
ポイントとしては2つ。
❶男女比の設定
❷年齢の開き方
さて、どのように設定していけばいいのでしょうか?ここで参考になるのは兄弟性格診断です。
これらは統計学を元に構成されているので、大方の一般のイメージと重なることになります。
また、年齢の開き方も大きく関係します。同性の年の近い兄弟ではライバルのような感情を覚えたり、離れすぎると兄弟間の意識も希薄になりがちです。それらの要素を考慮しながら試しに兄弟設定を完成させてください。
まずは兄弟性格診断を知って、身近な人たちを例にとり、分析して見てください。
本当にその診断に当てはまるのか?
どのような部分が当てはまるのか?
当てはまる場合、それを表す具体的な癖やエピソードをあげて見ましょう。
もし、当てはまらない場合は、なぜ当てはまらないのか?
ひょっとしたら、その人物には典型的な兄弟性格診断に当てはまらない特殊な家庭環境やエピソードがあるのではないか?
それらを、まずじっくり知って、分析してみてください。
当たり前ですが、個人差があるので、一般的な家庭で過ごしても、典型的な兄弟診断のような結果がでるとは限りません。しかし、まずは"典型=基本"を知ることに専念してください。
典型とは以前にも言いましたが、皆が共有している貴重な情報です。
何が典型で、何が典型じゃないのかは作り手には大変重要なことです。
それを踏まえてキャラ②の兄弟設定も"典型=基本"を元に導き出して見てください。