さて、前回、実話を基にしたフィクションについて少し書きました。

まずは皆さんに見ていただきたいものがあります。









さて、これらは全て映画の予告編になります。
どんな映画?アニメ映画??

いいえ、違います。ドキュメンタリー映画の予告編です。
これらは【Animated Documentary/アニメイティッド・ドキュメンタリー】という立派なドキュメンタリーの手法を使った映画です。

日本ではあまり作られていませんが、歴史は意外と古く、今では国際映画祭で1、2本は見かける一般的な手法となっております。

特徴としてはテーマとなる主人公が既に存在していない場合や史実をもとにその出来事を再現、また個人の独白音声に当てる形でアニメーションが使われたりと様々です。

時にアーカイブ映像が使われることもありますが、基本的にはアニメ手動で映画によっては実写も交えたりとかなり自由性が高いです。

さて、これらの【アニメイティッド・ドキュメンタリー】は基本的に主人公となる登場人物が映像として登場しません。時々、本人のインタビュー音声が使用されることはありますが、全く別の役者が当てることも普通に行われます。さらに、映像構成自体が実際の映像に基づいていないので、シナリオもかなり具体的なものが用意されます。

こうなると、実話を元に作られたフィクション映画との違いとは何か?と、気になる所ですね。

それを解説する前に、次回はドキュメンタリーの種類について解説していきます。