さて、前回「リストに載っていないような映画大学なら行く必要はない」などと大口を叩いてしまいましたが、当然リストには載ってはいませんが、良い大学、学校は沢山あります。

ベルギーやデンマークの国立映画大学はドキュメンタリーにも強く、良い作品がありますし、英国やフランス、ドイツにもいくつか良い学校があります。ここでは詳しく解説しませんが、大事なのは自分に合った環境の大学を見極めることです。同じく、どうしようもない学校も沢山あるので、ある程度の実績が見える学校を選びましょう。

ちなみにウッチ映画大学はフィクションとドキュメンタリーを同時に必ず学ぶという世界でも稀有な大学です。多くの学校がフィクションかドキュメンタリーにコースが分かれていますので、そこも注意です。
ちなみに、フランスのラ・フェミスに双頭するルイ・ルミエール映画大学は技術に特化した学校なので、カメラマンを目指す人たちはこちらに進学します。こういった学校の特色を知るのも大事です。

せっかく苦労して留学するのであれば、満足した結果を求めましょう!

そこで、学校選びで学費と現地の生活費以外に確認しておいて欲しいポイントをまとめました。


①制作費はどこから出るのか?
学校から実習費が出るのか?それとも自腹なのか?

②実技メインなのか?理論メインなのか?
学校に入って「さあ!映画撮るぞ!」と、張り切っていたら「実は理論メインであまり実技がありませんでした」なんてことがあったりします。
実技の頻度、年にどの長さのものを何本撮れるのかを確認しましょう。

③どんな学科があるのか?
映画学校には2つのタイプがあり、最初から希望の学部に分かれている場合と、入って基礎教育を受けてから、別れるタイプとがあります。どちらが良いのか、自分できちんと見極めてください。
また、学部が分かれている場合はどんな学部があるのか?それは共同作業する可能性が高いからです。
カメラ、編集、アニメ、音響、シナリオこれらが揃っていればまずまず。これに美術専攻などもあれば尚素晴らしいです。

④在学生の実績と作品を確認する
最近ではVimeoやyoutubeで作品を公開しています。また、有名映画祭の短編部門や学生部門をチェックするのも手です。学校名や受賞ノミネート作は1年以上前のものであれば前編観れるものがあったりします。そこから校風や作品レベルが見えてきます。

⑤可能であれば卒業した留学生の実績等を調べる
大事なのは現地人の卒業生ではなく、留学生がどのように活動しているのかです。帰国しているのか?現地に残って映画を撮ってるのか?それとも別のところに行っているのか?
可能ならば、コンタクトを取って話を聞かせてもらうのも良いかもしれません。もちろん、丁寧に相手を煩わせない明確で的確な質問が前提です。

これらを念頭に置いて、じっくりと自分に合った映画学校選びをしてください。


さて、長い間『海外で映画を学ぶという事/学校選び』と題して書いてきましたが、次回は海外で映画を学ぶ意味と意義について詳しく述べたいと思います。

もう少し、お付き合いください。