2011年09月16日

古いもの好き 3

61GS00261GS004 天文台の時計精度コンクールでヨーロッパ勢を引きずりおろして、SEIKOをその技術力で世界に冠たる時計メーカーと言わしめたグランドセイコーがこれ。(Ref.6146-8010) 1968年製だが初任給2万円のころに4万円ほどしたそうだ。 高校生になっていたのでよく覚えているが、当時パチンコの打ち止めが2000円、セブンスターが80円、LPレコードが2000円、お好み焼きが80円、私の小遣いが月800円だった。

諏訪精工舎で作られたがもう長野はEPSONになって久しい。 クオーツで大儲けしてパソコン屋になったのは良いが、時計のほうはカシオに完膚なきまでにやられておまけに現在のSEIKOの機械式時計は格調もくそもなく、クレドールのスケルトンなんか見るとあわれにもなる・・・。 大本営だった銀座の和光の時計も汎用機械をポンと入れてるだけだしつまらない。

デッドストック状態であったが製造後40年以上経過し油がない状態なので、時計本体より高いんじゃないの?と思われるオーバーホールを高級モデルのメンテ専門会社として設立された”セイコーサービス社”に依頼して戻ってきた。  およよよ・・・24時間の精度は0.5秒程度の進み。  アメリカの月ロケットではオメガを持って行ったが、もう数年開発が早ければSEIKOが月面着陸していたかもしれない。  

日本の工作技術、恐るべし。 


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