弓と剣クリムゾンの迷宮

2018年06月24日

HELLO




長い待機期間が過ぎ、6月18日を迎えた。先月の最終週にアルバイトの面接を終え、即決してもらっていたのだが、その後なんの連絡もなかったので「あの採用は間違いで、結局不採用になったのだろうか」と訝しんでいたが、封書が郵送されてきて「必要書類を準備して当日集合場所に来るように」との文面を読んで一安心した。


迎えて当日。「初日は事務処理があるので早めに来るように」とのことだったので、定時よりも早めに集合場所に赴いた。書類の地図に示されていたのは、今は閉鎖されている、ある公共の建物施設。建物施設名は明記されていなかったので、「開いてなかったらどうしよう?」と思いながら移動していたが、入り口の門扉が開いていて、中には人の気配があった。


入り口から中に入ると、すぐ脇に受付があった。そこにいたのは面接の時に同席していた作業着姿の人でこの人が現場の代理人のようだ。名簿があって出欠を確認していたので、挨拶と姓名を名乗り提出書類を手渡した。他に補足説明もなかったので、中に進み玄関ホールが見渡せる一角に陣取って待機することにした。


辺りには既に10数名くらい人が集まっていた。この人たちがアルバイトの同僚になるらしい。60代からそれ以上の年配の男性が多かった。みな、土木作業の経験者のようで、年季の入った作業着姿が多い。他の現場で面識がある人が多いようで、話に花が咲いている。


「初日はオリエンテーションっぽいもので終わるだろう」と思っていたので、長袖の綿シャツをタックインして、チノパンとシューズはジャングル・モックという黒紳士の出で立ち。カジュアルテイストに比べて、作業着姿の気合の入ったおっちゃんたちの中では完全に浮いていた。


スーパーの袋にゴム長を持参してきている人も多く見受けられる。『みんな、やる気満々だなぁ』『あぁ、おっちゃんだらけだなぁ。体育会系みたいなノリだったら、ついていけないなぁ』と早くも意気消沈した。仲良くなれそうな女の子はいない様だ。ちょっと残念。



 



建物内に調度品は無く、座って休めるようなパイプ椅子も無かったので、少し行儀は悪いが床に座り壁によりかかることにした。床は石の様に硬いコンクリート!?で座っているだけでお尻が痛くなるものだった。始業時間の8:30になっても全員が集まっていない様で、9:00になって漸く朝礼のようなものが始まった。


今回のこのアルバイトは6月18日から12月の中旬くらいまでの期間で、取り壊し中の秋田市中心部の公共施設跡を調査するというもの。調査といっても取り壊した跡を掘ったりして、何が出てくるのかを調べるというものだ。自宅から歩いて通える距離であること、そこそこ良い日当がもらえること、募集人数が30名と多かったことなどが魅力でこのアルバイトを受けてみることにした。


面接では、過去の職歴等を根堀葉掘り聞かれることは無く、健康で指示を守って協調性があることが重視されたようで、面接で即決してもらえた。A建設(この事業所が県からの仕事を受注し、作業員の我々を募集した。)が雇用元になる。


A建設の現場代理人が最初に挨拶をし、発注元の県関連機関の職員さんが挨拶をした。(県関連の職員さんをこの後、センターと呼ぶ)この県関連機関の人達もここに常駐し、作業に関してはセンターの人達の指示を受けて動くことになる。休憩時間や外にあった簡易トイレの使い方の説明があるのかと思ったが、特に細かい説明は無く、環境整備を手伝ってもらう時に声をかけるとのこと。それまでは待機することになった。


手持ち無沙汰だったので、隣に座っていた年配の御仁に話しかけてみた。その人はNさんと言い、特に働かなくても生活費には困らないのだが、ハロワからこの仕事を勧められ「家で暇を持て余すよりは動いていた方がいい」ということでこの仕事に参加したそうだ。技術職を経験してきたそうで、とても物知りなNさんだった。


「今週いっぱいは作業現場に入れない」とのことで、基本は指示があるまで待機。待機と言っても、控所の床に古畳を敷いただけの空間。三面に壁はあるが、畳が臭くて衛生上少し気持ち悪い。女性陣は少し離れた別の場所で休む。30人近く人がいると、居心地はあまり良くない。電気はあるが、入り口近くに発電機を置いていてそれで発電しているので、おいそれと携帯の充電も出来ない。発電機の騒音もある。


建築現場の控所然としているので、喫煙者には寛容なのは助かる。外の庇がある場所に喫煙所を作ってもらえた。喫煙者は半数ほどいるので「待機が長いと本数が進んで困る」とか言いながら吸っている人が多かった。県関連の仕事なので、10時と15時休憩と言う古き良き慣習が残っているのはありがたい。



休憩ばかりしている訳ではなく、控所として借りている建物内にブルーシートを敷いて養生したり、敷地内の草茫々になっている箇所を鎌を手に草刈りしたり、簡易トイレに目隠しにコンパネで囲いを作ったり、用具置き場として使うプレハブ内に角材で仕切りを作ったりした。


同僚達は大工や鳶スキルの高い人が多く、コンパネをくくりつける下地として単管パイプを組み、クランプで接合する。このクランプという金具にも種類があり、直交というパイプを直角に繋ぐクランプと自在といって接合する角度を変えられるものの2種類があった。


作業では「自在取ってけれ!」とか「直交でいい!」とか父さんたちの会話が飛び交ったが、黒紳士はド素人で作業に関しては???だったので、作業の邪魔にならないよう後ろから見ているだけだった。コンパネに穴を開けて番線という針金の太い奴で、パイプとコンパネをくくりつける際には番線を切るのを手伝ったりした。


クランプのボルトを締める際に使うのがラチェットレンチという道具。以前のプラント勤務の時にも使ったことがあったが、実際にボルトを締めるとなるとどっちが締めるでどっちが緩めるのか訳が分からなくなった。取り敢えず、出来る箇所を締めたりした。ラチェットレンチのお尻、細長くなっている部分で番線を巻き付けて締めたりするのも初めて知った。



他にも、雨天の時に雨具をかける架台を作る際にも、Nさんから声をかけられ「黒紳士さん、手伝ってけれ。上には話してあるから」と言われた。Nさんは大工作業を率先して引き受け、上にも良く根回しをしてどんどん仕事を受注してきた。もう1人、唯一の30代男性Kさんという人と一緒にNさんのサポートを行った。


Kさんは30代半ばで、以前に塗装屋さんで作業をしたことがあるそうだ。用具や道具の使い方を心得ており、Nさんのサポートとしてフットワーク良く重宝がられた。言ってみれば黒紳士はNさんの助手のKさんの手元(見習い助手)だったが、Kさんは人当たりがよく穏やかな人だったので、楽しく作業ができた。


Kさんもリサイクルショップ巡りが好きで、特に革製品や革靴に造形が深かった。黒紳士もファッションやシューズ、リサイクルショップ巡りが大好きだったので、すぐに打ち解け、意気投合できた。煙草休憩時間など、よくKさんと話をすることになった。


とまぁ、アルバイトの初週はこんな感じだった。なにしろ、同僚や職員の数が多くまだ名前と顔が分からない人が多いし、実際の現場の様子も分からないが、環境面で不便ながらも楽しく過ごすことが出来た。



ここのところの運動不足が祟って、草刈りの翌日には全身が筋肉痛だったり、腰が痛くなる場面もあった。徐々に慣れていくだろう。また、何か進展があったら記事に書いていこうと思う。













gwabomb at 08:16│Comments(0)活動報告 | 好きな曲

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