竿燈まつりが終わり立秋を過ぎた。


北国の短い夏もお盆を迎える頃になれば、秋の気配がしてくる。行き帰りに油蝉が鳴いている姿を見ると「成虫になって短い余生を懸命に生きているんだな」と生命の儚さを感じる。一寸の虫でさえ一生懸命になっているというのに、自分は求人に応募する訳でもなく「ただ一日を無駄に過ごしている」と考えてしまい、虚しくなってくる。


我がクラスはあれからも就職が決まり退所した受講生が増えて、20名居た受講生も13人になった。面接の結果待ちの人もちらほらいるので、訓練最終日前にもっと減っているかもしれない。


今日は都合、4回目の席替えがあった。なにしろ欠員が増えてしまったので座席はスカスカ状態。プリントの配布時に立って届けなければならないのと、高性能エアコン!?の冷却能力が教室内ではバラバラで、席によって暑がる人・寒がる人がいるのでそういう希望も酌んでの席替えだった。


今回は座席が一つ後ろに下がるだけの移動だった。個人的に一番良かったのは「大将」から離れることが出来たことだった。前回、3回目の席替えで真後ろの席は大将だった。彼に関しては、当初の付き合い辛いイメージも薄れ、それほど嫌な感じはしていなかったのだが、真後ろに来ることによって彼の持つ駄目な部分を再認識することになった。


決して広いとは言えない教室。大将が机の下から脚を伸ばすことにより、前に座る僕は窮屈な思いをさせられていた。授業の開始と終了時に日直が号令をかけて起立・礼をするのが習わしだが、その起立時に彼の脚が僕の座る椅子のキャスター部分をブロックしており、何回も起立時に立ち上がるのに苦労をさせられた。授業中も大将レッグがブロックをすること頻繁だったので、鞄から物を取ろうと椅子を引くこともままならなかった。


他にも、しょっちゅう漏れ聞こえてくる大将のため息。癖ならば仕方がないが、周りから聞こえてくるため息ほど、やる気を削がれるものはない。グループワークでも、ドライアイなのかただ単に寝不足気味なのかは知らないが、明らかに「よいでない状態(絶不調)」でいらぬ気遣いをさせられたものだ。


シロミちゃんなどは、大将のダークサイドを垣間見てしまい、「あまり良くない印象をもっている」と言っていた。確かに、大将と話すと彼の自慢話しが延々と続いてしまうので、大変疲れるのだ。ただ、最近は彼の方から積極的に話しかけてくることもあるので、彼も彼なりにコミュニケーションを取ろうと努力しているのだろう。シロミちゃんには「たまに話しを聴いてあげなよ」と言っておいた。懐かれたら困ると嫌がっていたが。


今回の席は授業に集中できる席をK講師から指定してもらえたので、大変助かった。(席割りはK講師の独断で指定される。視力や寒さ対策を考慮してもらえる)


残り少ない職業訓練。有意義な時間を過ごしたいものだ。