水曜日に申し込んだ求人応募先から連絡があり、急遽、面接をしてもらうことになった。


玉石混交のハロワ求人の中から選んだ1件で、内容は営業事務。歩いて通える事業所で、事業内容に興味を持った。サブカルチャー・ソーシャルメディアを中心に、イベントの企画・運営やデジタル・コンテンツの制作を行っているという。


横文字が並び、正直、何をやっているの会社なのかよくは分からなかったが、自分はPCやインターネットには詳しい方だし、フルタイムの仕事といっても、アルバイト待遇なので、それほど敷居が高いものではないだろうと感じた。

久しぶりの求人応募として、「書類選考に通る履歴書・職務経歴書になっているのか?」「書類が通って面接になったら、きちんと自己PRできるのか?」そういったことを試すのにちょうどよいケースだと思った。それに職業訓練で習った事務のスキルも活かせるだろう、と応募してみることした。


困ったのは事業所の所在地。Google Mapsで確認した住所にあったのは小さな稲荷神社だったのだ。住宅街にあるらしく、事前に下見に行ったのだが看板が見当たらず、建物の見当をつけることが出来なかった。面接日前にウロウロしていて、応募先関係者に見咎められてもバツが悪いので「多分、あのお家だろう」とあたりをつけて早々に視察を切り上げた。


そして今日。面接は午前11時から。家から歩いても10分そこそこの距離だが、事業所所在地の確認が取れていなかったので、30分前には家を出た。


久しぶりに袖を通したビジネススーツ。購入時よりも体型がスリムになってしまっていて、例えるならば映画レザボア・ドッグスのMr.ホワイト、ハーヴェイ・カイテルのような姿だった。ブカブカのスーツはちょっと格好悪いが、Mr.ホワイトのような不良中年にはなってみたい。(宝石店を叩いたりはしないが・・・)


職業訓練での「話題の発表」により、面接への過度な緊張感は無かったが、FPの勉強が気になってしまい、肝心の志望動機や自己PRが頭に入ってこない。カンペを取り出して、何度も確認をするが何かしっくりとこない。「ええぃ、仕方がない。アドリブで切り抜けよう!」練習はあくまでも練習。本番に強い子・黒紳士。面接対策ゼロで、面接に臨んだ。


事業所はやはり、昨日、あたりを付けていた一般民家風の建物だった。連絡をくれた女性が応対に出てきて、玄関脇の小部屋に通された。簡易な応接セット。テーブルを挟んで椅子が2脚。どうやらマン・ツー・マンの面接になるらしい。室温の高さを危惧していたが、大きな窓には網戸がはまっていて自然の風が心地よかった。待つこと数分。責任者と思しき御仁が現れた。


代表者の男性はまだ若い感じの人で、物腰も穏やかな感じの人だった。黒紳士への質問と事業内容の説明が半々の面接だった。転職回数が多い応募書類だったので、ウィーク・ポイントとして集中砲火を想定していたが、それほどエグい質問はされなかった。この代表者の人も色々と転職をされてきたそうだ。


仕事の内容は内勤の他に外勤もあるようで、少人数の事業所なので専従という訳ではなくて、色々なポジションをこなさなければならないようだった。小規模事業所には業績悪化=リストラのリスクが伴うが、やってみて「あれ、違うな」と思えば次を考えればいいし、少人数のメリットとして風通しは良さそうな雰囲気を感じた。


特に大きな失敗も無かったが、手応えも感じられず、どっちともとれるような内容で面接は終わった。「まぁ、面接の練習が出来たからいいか」くらいの感想。本当であればもう少し上の条件でそれこそ最後の転職にするような求人に応募しなければならないのだが、該当求人が見当たらない。それだけ秋田市の求人は地雷求人(ハロワ常連求人。ブラックな為、人の出入りが激しい)や不発弾求人(採用する気がなく、ハロワに頼まれて出しているだけの空求人)が多いのだ。


やはりリア充に近い生活を送るには、応募先のグレードを上げなければならないか。来週にはもう1件応募してみようと思う。スーツの暑さに汗を滲ませながらそんなことを思い帰宅したのだった。