いつものように朝は目覚めた。9月10日、日曜日。今日はFP技能検定3級の受験日だ。


職業訓練終了後も上がらぬモチベーションを何とかやり繰りして、細々と勉強を続けてきた。平行して就職活動もしてきたが、優先順位はFPのほう。ハロワで求人検索をしていても、FPの方が気になっていた。


学科に関しては、Webでとにかく過去問をやりこんだのでそれなりに手応えがあったが、より専門的な知識が必要になる実技試験の方は芳しくなかった。FP講習の中でも実技試験の勉強は抜粋した過去問を何問かピックアップしてやっただけだったので、実技試験は独学でやり込むしか学習方法は無かった。


そろそろ会場に出かけようかという時、外は雨風が強くなった。おまけに雷まで鳴り響いている有様。「こりゃ、先がおもいやられるなぁ」と少々、弱気になる。あまりに天気がひどいので、お袋に会場まで車で送ってもらった。


9時に会場の福祉会館が開館となっていたが、9時少し過ぎに着いてみると1階のエントランスには既に人が溢れていた。その中に懐かしい見知った顔を見て安心する。先着していたのは、K社長とTさん。再会の挨拶をし、座って少し話した。


試験会場はこのビル最上階の大会議室。「10時に学科試験開始で9時40分までに会場入りするように」とのお達しだった。FP検定試験は2段構えになっていて、午前中が学科試験。これはFPとしての広範な知識を問うもので、60題出題されて36問以上正解で合格となる。


出題範囲が広いので、全てを覚えるのは不可能に近いが、問題は2択や3択からの選択解答方式なので、消去法で挑む。過去問では90%以上の正答率だったので楽観視していた。


そろそろ会場入りしようか、という頃には職業訓練元受講生ご一行は総勢7名になっていた。間違ってFP協会の方に申し込んでしまったシロミちゃん(無論、主催者が違うので別会場での受験になる)も含めると、FP受験者は8/20か。これには少し寂しい思いを感じた。


FP検定受験は任意だったが、「せっかく机を並べて、目標に向かって勉強をしてきた仲間たち。確かにFP資格は3級くらいだと仕事や就職に直接、役立つ機会は少ない。」「だけども、ケジメというか記念碑的なものというか、皆が一緒に頑張ってきた成果を試す舞台なのに」この検定試験は僕にとってはそんな位置付けだった。


今日、集まったのは元受講生の中でも僕を含め、年配グループの元受講生達だった。そんな中に元煙草隊のSさんの姿があった。Sさんとは歳が近いし、同じ喫煙者(Sさんはアイコスだが)として、よくコンビニの灰皿で話しをしていた。Sさんは7月中に就職を決めて、8月には退所していった人だった。大家族のお母さんとして家事も忙しいのだが、仕事と家事の合間を縫ってFPの勉強を続けていたという。Sさんは簿記検定の際、体調不良で受験出来なかった経緯があり、このFP検定には期するものがあったのだろうか。


Sさんの心意気を見て、すごく嬉しくなった。ただ、新しい職場では体調を崩して入院していたそうなので、身体に気をつけて無理せず頑張ってほしい。


試験会場に入ると、受験者は70~80名くらい居ると思われた。秋田県での実施会場はここだけなので、全県から人が集まってきているようだ。指定された席に着くと筆記具やテキストを取り出して試験開始を待つ。FPの試験には簡単な計算問題が出題されるので、電卓の持ち込みが許されている。(プログラミング機能付きとか関数電卓は不可)簿記検定の際にまぐれの合格を勝ち取った相棒、SHARP EL-N942を今回も連れてきた。その機能よりも、験担ぎ的ものに縋りたかった。



そして定刻になり、学科試験が始まった。取り組んでみると、出題されたことのない問題が多々あった。知識としては習った記憶があるのだが、問題形式で問われるとうろ覚えの部分が多く、回答に確信を持てない問題が多かった。これはマズい。午後から実技試験も控えているというのに。少しナーバスになった。制限時間は2時間だったが、1時間経過時には退出が認められていた。その段階で多くの猛者達が途中退出していった。


どちらともいえるような回答が何題かあったが、この期に及んでジタバタしても仕方がない。ある程度腹をくくって、3回くらい全題を見返してから退出した。ちょうど退出のタイミングがTさんと一緒になったので、不安な問題の回答を聞いたみた。Tさんはとてもクレバーな女性なので、Tさんと答えが同じだと安心感がもてる。


午後の実技試験までけっこう時間があったので、外に食べに出ることにした。Sさんもコンビニに買い出しに行くというので、一緒に出た。その間に色々と話しをした。Sさんの仕事は体力とともに神経も使うそうで、大変そうだった。でもまだ気力は失われてはいないそうなので、「強い人だな」と思った。


コンビニの手前で別れ、久々に荒磯ラーメンに入った。日曜日のまだ11時台だったが、店内は結構混んでいた。味噌ラーメンを食べて午後へのエネルギー補給をした。


福祉会館に戻ると、1階のエントランスにK社長を除く面々が座っていた。K社長は別行動のようだ。そこで午後の実技試験に向けて、荷物として持ってきたテキストや過去問プリントをチェックした。自分は年金や厚生年金が弱いのでそこを重点的に見たが、全然頭に入らなかった。


全員、集合し、午前と同じ会場へ。午前と同じ席に着席し、同じような手順で試験の開始を待った。実技試験は実技とはいうものの、やはり筆記試験で回答は選択解答方式で学科と同じだが、具体的な実例問題が出題されて仮想プランニングのような問題文になる。5ケース、各3問ずつ出題されて50点満点中、30点以上で合格になる。


午前中の迷いからテンションは低かったが、試験の開始は待ってはくれない。監督官の号令のもと、実技試験が開始された。


1題目は苦手なライフプランニング。国民年金だの社会保険のプランニング問題だった。一番頭を悩ませる問題だったので後回しにした。得意な遺産相続問題や、不動産問題の方を先に取り掛かった。


遺産相続、不動産は実技の過去問を何回もやったので、何とか解くことが出来たが、公正証書遺言状と自筆証書遺言状の問題では確信が持てず結構、悩んだ。得意な問題を先に解き、公的年金を最後に解いた。個人的に一番興味が無い分野だったので、いくら例題を解いても頭に入らなかった分野だ。いつもちゃんとした仕事に就けず、国民年金保険料が払えず年金機構から督促されるものだから、アレルギーがあるのかもしれない。


制限時間60分が瞬く間に過ぎ、終了の合図が響いた。解答用紙を全て回収してから解散となった。エレベーターホールは人で溢れかえっていたので、階段を利用して階下に降りた。福祉会館の入り口で仲間の元受講生達が帰支度をしていた。お互いの健闘を讃え、「今度は就職が決まった人がいたらまた、集まろうね」と約束を交わして別れた。


帰りは歩いて家に向かった。途中、お世話になった教室のある建物の前を通り過ぎ、休憩時間によく煙草を蒸していたコンビニで一服をつけた。学科・実技とも悲しいくらい手応えが無かった。学科は何とかなりそうだが、実技はまったく駄目だった感が強い。


家に着くと、亀吉の水換えと風呂の掃除。そうこうしているうちにブログの記事を書く。久々の長文記事となり、執筆中に夕飯になり中断。17:30過ぎにきんざいのHPに模範解答がアップされるそうなので、自己採点をして結果をK講師にメールしなけれならない。

自己採点は学科が60問中55問正解だった。ε-(´∀`*)ホッ

実技は、なに~、バツが多い。やっぱり付け焼き刃な勉強が駄目だったか。だが、自信を持って選んだはずの答えがバツとは。何かおかしい。バツの根拠が分からない。だが、事実は残酷だ。勇んで自己採点に臨んだものの、結果は落第点。


「あ~あ、駄目だったか。来年の1月に実技だけ受け直しかぁ~」(FP検定は学科・実技と両方とも合格してFP技能士3級を取れる。どちらかが不合格だと、合格した方は次回受験時に免除されるのだ)


暗い気持ちで夕食を食べた。ショックであまり味が分からなかった。夕飯の後にK講師に自己採点速報のメールを入れねば。釈然としなかったので、もう一度実技の採点をしてみることにした。「あれ?保険顧客資産相談の回答リンクの色が変わっている!?」


実は実技試験は選択科目が2つあり、個人資産相談業務と保険顧客資産相談業務のどちらかを選んでの受験になる。今回受けたのは個人資産相談業務の方で無論、模範解答も2種類に別れているのだ。


「もしかして、違う方の答え合わせしちゃったのかな?」気を取り直して、もう一度個人資産相談業務の模範解答を元に答え合わせをする。


「あれ、41点!?合格じゃん!!」


どうやら、1回めの自己採点は保険顧客資産相談業務の回答で答え合わせをしてしまったようだ。


夕飯前だったので、よく確認せずに回答のリンクをクリックしてしまったらしい。


取り敢えず30点以上を採れたので一安心。自己採点だから100%ではないが、80%でも何とかなるだろう。


ルンルン気分でK講師に長文の結果報告メールを送った。


さぁ、これでFPの勉強は終えることが出来た。今後、FPに関わるような仕事に就くのなら2級資格受験も視野に入れるところだが、秋田の求人でFPを活かせそうな仕事は少ない。


今夜は何とか気分良く眠ることが出来る。明日からも次の目標に向かって頑張ろう。