激動の2017年が終わり、新しい年の2018年が始まった。


思えば去年も後悔ばかりの一年だった。


いくつもある選択肢の中から、


「最悪手ばかりを選んでしまったのではないか?」


「あの時、あぁじゃなくて、こうしていればよかった」


などとグズグズ考えてしまっているが、後悔先に立たずである。


有限の人生、 一瞬、一瞬を大切に生きなければ。とにかく、今年も不定期でブログを続けていこうと思っているので、読者諸兄、今年もよろしくどうぞ。


大晦日の夜は、24時前には眠くなって寝てしまった。「年越しは映画を観ながら越すぜぇ!」と勢い込んでいたが、人間眠気にはかなわない。ゆく年くる年をラジオで聴きながら、寝落ちした。


明けて新年。新春第1本目の栄えあるロードショーの作品は、


新海誠監督作、「君の名は。」


2016年に公開された大ヒット作品である。昨夜はこれを観るがため、頑張って起きていようとしたのだが、寝ぼけ眼で観ては制作陣に失礼にあたるので、元日に観ることにした。


「えっ、アニメ作品!?黒紳士もいい歳だし今更、劇場まではアニメを観に行かないよ」とあれほどマスコミに取り上げられていた作品ではあったが、スルーしていた作品だった。天邪鬼な黒紳士、あまりに騒がれているものには簡単に飛びつきたくはない。



詳細を書くとネタバレになるので、大まかなところを。


あらすじは、


「千年ぶりとなる彗星の来訪を控えた日本。山深い田舎町に暮らす女子高生の三葉と、東京で暮らす男子高校生の瀧は、行ったこともない町で異性として生活する奇妙な夢をみる。繰り返される不思議な夢。明らかに抜け落ちている、記憶と時間。やがて二人は気づく。「私/俺たち、入れ替わっている!?」出会うことのない二人が出逢い、運命の歯車が動き出す。」


感想は、「騒がれることだけはある。日本アニメーション史上に残る1本に違いない


正直、キャラクターの可愛いさや声優さんの人気で評価がされがちな傾向にあるアニメーションだが、この作品は見事に脚本で勝負している。異性の入れ替わりを題材にした映画やドラマは様々あるが、より表現方法が自由に出来るアニメーションというフォーマットで描いたことが成功の秘訣だと思う。


物語の鍵、彗星の襲来シーンは悲劇を生むシーンだがとても美しく描かれている。作品全体を通して作画レベルもとても高い。三葉の住む飛騨・糸守町の綺麗な風景。最終盤、東京の高層ビル群に雪が降っているシーンも雪国に住む人間から観てもとても良かった。音楽もRADWIMPSのバラード系の楽曲が良かった。観終わってみると、この君の名は。という作品を現すならば「SF・恋愛映画」とでも言おうか。


とても良く出来ている作品だが、注文がいくつかある。瀧と三葉が入れ替わるうちに惹かれ合うのだが、その過程が唐突すぎる。些細なことからお互いに意識し合うようなエピソードを具体的に盛り込んでも良かったかも。作中では瀧くんの場合は奥寺先輩に言い当てられてしまうところか。三葉さんは上京したあたり?


入れ替わっている間の記憶は無くなってしまうという設定だが、入れ替わり中の出来事はダイジェストで短く描かれてしまっていた。もう少しお互いの入れ替わりの出来事を長く尺をとってもよかったのでは。本編107分を120分にすれば、上記2点の要望も取り入れられたとは思うが。制作・編集段階で泣く泣くカットした部分もあると思う。


恥ずかしい話しだが、作中、迂闊にも落涙してしまった。それほど心を射つものがこの作品には込められていた。


新春3日にテレビ朝日系で地上波初放送らしいので、まだ観ていない方は是非。CMというお節介ものが入る事を差し引いても観る価値は十二分にある。


今後は何事にも先入観を持つ事無く、素直な気持ちで触れることにしよう。そう思わせてくれる良作だった。