判で押したように代わり映えのしない毎日を過ごしている。


1月末に申し込んだ求人応募先からは、とんと音沙汰がない。求人票には「書類選考あり。書類選考通過者には2週間くらいで電話連絡。なお、応募書類は返却しません。当方で責任を持って廃棄」となっていた。「良くても悪くても、早く結果を教えてくれ!」というのが本音だ。


不器用な黒紳士。要領のいい求職者ならば、並行して2つ3つ求人に応募して保険をかけておくという芸当もありだろうが、愚直な黒紳士はいつも本命一筋、の応募方法で勝負している。(無論、応募先が駄目だった場合は、次の応募先も選定しておいてはいる)


そろそろ懐も寂しくなってきたので「早く面接してくれるところで面接して、早く働きたい!」と切実に思っている。


こんな暗いことばかりの毎日だが、ささやかな楽しみがある。


BS朝日で放送されている「新・必殺仕置人」だ。


ご存知、必殺シリーズの初期から中期の作品だ。必殺仕事人よりも前の作品らしい。必殺シリーズと言えば、恨みつらみを持った依頼者が暗殺を請け負う仕事人にお金を払い、依頼者に成り代わって仕事人・仕置人達がそれぞれ独自の暗殺スタイルで闇の仕事を遂行する娯楽時代劇だ。たまたまテレビを付けたら放送していて、それ以来毎日楽しみに観ている。


この、新・必殺仕置人は、設定が前作の「必殺仕置人」からの流れを組んでいるようだ。


なんでも、毎月2回「寅の会」なるものが開かれて、そこで依頼者からの仕置が競りにかけられる。その競りも、1番最低価格を付けた者が仕置を獲得するというもの。相手に武芸や剣術の心得があった場合、仕置人にも生命の危機や捕縛の危険があるだろうから、仕置料は高いに越したことはないと思うのだが。


登場人物も豪華で、お馴染みの


中村主水 作品によって役職はまちまちだが「昼行灯」と同僚達からからかわれるほど、普段は冴えない同心。婿養子のため、家に戻れば妻と義母から疎んじられるキャラクター。だが、裏の顔は凄腕の剣客で必殺シリーズの顔ともいえる存在。演者の藤田まことさんは、他にも「はぐれ刑事」シリーズでも有名だが、やはり中村主水=藤田まことが黒紳士にはしっくりとくる。しかし、裏稼業で稼いだ仕置料はどうやって使っているのだろうか?観ている限り、豪遊出来そうなほど仕置料は多くはないが、塵も積もれば山になる。どこか家族に見つからないような所に溜め込んでいるのかも知れない。


念仏の鉄 なんと山崎努氏!山崎氏が必殺シリーズに出ていたことは知らなかった。山崎氏と言えば、「故・伊丹十三監督作品の映画によく出ていた」くらいしか印象が無かった。この作品は1977年に放送されていたそうなので、41年前!?の山崎氏はとても若く見える。この念仏の鉄という仕置人。仕置スタイルが近接戦闘方式なので、いつも仕置シーンではハラハラさせられる。主水は刀での斬撃・刺殺だが、鉄は骨外し。骨接ぎで得た人体骨格の知識を元に、相手の腰骨や喉を指先で破壊し、死に至らしめる。wikipediaより。相手が手練れの剣客だった場合は、負傷するリスクが高い。



巳代松 冷静な主水、エキセントリックな鉄と比べて、人情味溢れる鋳掛屋の仕置人。暗殺スタイルはギミック感満載のなんと火薬竹鉄砲!だが飛び道具のはずの火薬鉄砲だが、射程距離がなんと2間(3.6メートル)しかないという残念武器。なので、仕置シーンでは毎回「いかに相手の意表を突いて、射撃するか」にかかっている。演者は中村嘉葎雄氏。あまり、氏の若かりし頃のドラマを観たことがなかったので、巳代松の活躍は観ていて楽しい。


正八 非戦闘員。普段は絵草紙屋を営んでおり、その店の地下室が仕置人の会合場所になっている。仕置はしない代わりにその見る軽さから、斥候や密偵をして情報収集をしている。演者の火野正平氏のキャラクターをそのまま踏襲しており、若い町娘とみると放っておけないらしい。火野氏と言えば今や全国を自転車行脚するおじさんだが、若い時分の演技を見ると脱力系の演技だが、仕置人ではいい存在感が出ている。


と、つまらない平成ドラマを観ているよりも40年前の時代劇の方がずっと面白い。残り放送回数も少なくなってきたが、次の放送が楽しみだ。