You Owe MeI am Sick Boy

2018年03月25日

Story Of My Life




日に日に温かさが増し、春の息吹が聞こえてきそうな季節になった。


まだ朝夕は寒くて暖房が必要だが日中は陽が指したりして、厳冬も終わりが近いようだ。


今更、冴えない人生を呪っても前には進めない。苦し紛れにハロワから応募した、事務職の臨時職員面接のオファーが入ったので、この前の木曜日に面接に行ってきた。


当日はあいにくの雨。指定されたのは午前中だったが、肌寒い。事前に事業所所在地は現地調査済みだったので、余裕を持って1時間前には家を出た。


欲を言うと、職場は家から歩きかバスで通える範囲にしたかったのだが、秋田市の求人事情は特殊で、秋田中心部が職場になる求人件数は極端に少ない。市内中心部の事業所は全国規模の大手事業所が多く、民間中小企業の求人は中心部から離れた場所に多い。(新屋地区や土崎地区など)


せめて新屋地区や土崎地区の駅から近い事業所ならいいが、大概、駅から遠い事業所が求人をかけている。なので秋田の職業人は自家用車通勤を余儀なくされることが多い。 今回は、お袋から車の使用許可が出たので、自動車通勤前提の求人に応募していたのだった。


応募したのは、とある公共機関の臨時職員。任期付きの求人だが、1年間の勤務が保証されるのと事務職の職務経歴を積みたいということ、在籍中に個人的に勉強をし資格取得をして次の本命の就職に備えたいという希望条件が合致した求人だった。採用人数は2名。ハロワからの申込み時に既に3名応募者がいる、ということだった。


指定された駐車場所に停車すると、まだ30分くらい余裕があった。持参してきた面接想定問答集のカンペを読み返したり、コピーをとっていた履歴書の志望動機欄、自己PR欄をチェックする。と、明らかに今回の面接関係者と思われるリクルートスーツ姿の女性が事業所の方から戻ってきて、近くに停車している車に乗り込み、帰っていった。


『げっ案外、面接を受けに来る人がいるんだなぁ』と早くも弱気になる。『今朝の朝刊の占い欄では、自分の誕生月の仕事運は大吉だったのになぁ』と占いにすら縋りたくなってくる。絶え間なく車の屋根に打ち付ける雨も気分を塞ぎがちにする。


どよーんとしていると、また一台車がやって来て女性が事業所の方に向かっていった。


いつまでもグズグズはしていられない。指定時間の15分前には車を出て、事業所に向かった。取り次ぎの女性が出てきて廊下に用意されたパイプ椅子に案内された。ご丁寧に椅子の横には石油ストーブが炊かれてあった。7~8分ほど座って待っていると、面接室と思しい部屋から先程、先に入っていった女性が出てきて帰っていった。あぁ、羨ましい。早くもホームシックになっている黒紳士。


応対に出た女性に促され、面接室のドアをノックして入室した。


「黒紳士と申します。よろしくおねがいします」


とやけに柔らかい長椅子ソファに着席を促され、腰を下ろす。あまりのクッション性に腹筋を使わないと埋もれてしまいそうなソファだった。


面接官は二人。左がここの責任者(所長クラス!?)の年配の男性。向かって右側に中年の女性。後から女性課長さんであることが判明。


女性が主導して面接が始まった。まずは自己紹介をせよとの事。1分くらいで当たり障りのない自己紹介をした。その後は、履歴書&職務経歴書の不明点を質問された。こういう場合、詐欺師ではないが、いかに相手を納得させ、満足してもらえるような釈明をすればいいのだが、黒紳士的には取り繕って話しを盛ってもあくまでも釈明である。メッキの部分を看破されても仕方がないので、正直に「人間関係に悩んだり、どんな仕事に向いているのか分からずに転職を続けてきました」と話した。


女性課長は「あなたは先程、緊張していると言われましたが、とても硬い印象を受けます」


「年齢を経ている割には、あまり貫禄というか熟れ(こなれ)さがありませんね」


初対面に人間に対して、散々な言いようである。『あんたは精神カウンセラーかなんかか!』と反論をしたくなりかけたが、喧嘩をしに来た訳ではない。「自分の消極的で自己主張が弱い所はよくわきまえています。改善していきたと思っています」とプレッシャーからか、拙くなる日本語と咬みたくなる衝動を抑えながら、返答する。


この女性課長。ニコリともしないし「親方日の丸」を背に尊大な態度にも見える。神経質そうでプライドも高そうな感じだ。個人的にはあまり近づきたくない人種の1人であることには間違いがない。その後も仕事内容の説明として「給茶当番があるが、対応できるか?」とか「冬場は早出をして自主的に雪掻きをしてもらう」だとかやる気を削がれるような説明をしてくださった。


質問はあるか、と聞かれたので2~3、どうでもいい質問をしてクロージング。辞去することが出来た。しかし面接ほど不毛な時間は無い。だいたいの事は応募書類に書いてあるし、相手の事もホームページに書いてあるのだから、相手の裏面を知りたければ居酒屋で盃を交わすくらいしかないのだ。


人選選考に万全を期したいのなら、性格テストやお試し期間を設けるしかない。相手の嫌な部分を受け入れるにも許容範囲というものがあるのだから。それを超えるような相手ならば、付き合いには至らない。まったく職場という奴は男女間にも通じるところがある。


課長のダメだしとプレッシャーのきつさから、面接の手応えはまったく無し。襟のボタンを外しネクタイを緩め、肩を落としての帰宅だった。


後日、郵送では無く宅配メール便で封書が来た。恐る恐る開けてみるとお祈り文書ではなく、採用文書だった。正直、仕事への自信も面接時に感じたプレッシャーのキツさから、やる気もあまり湧いてこないが、かといって次のアテもない。せっかく使ってくれるというのだから「1年間、資格の勉強をして次のステージへ昇る」という希望を叶えるべく、『行ってみるか』と思う。


しかし、同封されてきた提出書類の多いこと!準備するのに面倒くささを感じつつ、4月の出勤を待つことにしよう。






gwabomb at 16:41│Comments(0)転職活動 | 好きな曲

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