After Earth2012

2018年04月21日

五里霧中



秋田市にも桜前線が到達し、市内の各所で桜の薄紅色が目を楽しませてくれる。テレビで著名な気象予報士さんが「このまま地球温暖化が進むと、桜の開花しない地域が現れる」と言っていた。桜は冬の厳しい寒さを認識することで開花の準備を進めるそうだ。温暖化により暖冬になってしまうと、季節を感じることが出来なくなってしまうらしい。


律儀に春の到来を告げ、人々に美しい姿を見せてくれている精勤中の桜をよそに、未だに求人応募先を絞り込めていない黒紳士。毎日2回、ハロワに求人検索に通っているが生来の慎重な性格が災いし「見てるだけ~」状態で進展がない。


映画ネタが続いてしまうが、今日の映画は「ミスト


ご存知、ホラー小説の帝王スティーブン・キング原作、フランク・ダラボン監督。 このコンビはヒューマン系感動映画「ショーシャンクの空に」(原題:刑務所のリタ・ヘイワース)を制作した最強コンビだ。


BSの映画予告では「無料映画としては初放送!」「ラスト15分の驚愕の結末!」と興味をそそられる宣伝がされていた。この作品は度々タイトルを耳にはしていたが鑑賞するのは今回が初めてのことだった。


好きな映画ジャンルは?と聞かれれば「ホラー」「サスペンス」と答える黒紳士。勿論、スティーブン・キング作品も大好きだ。ホラー&サスペンス映画は近年、趣向を凝らしたものが多く、良作が多い。


尤も、音楽も映画も昨今は様々なな要素を含むものが多く、分類し辛い作品も増えているのだが、敢えて嫌いな映画ジャンルを挙げるとすれば「ミュージカル!」


食わず嫌いなのは自覚しているが、ミュージカルだけは全く興味が無い。あと、邦画で若い俳優が出てくるような恋愛映画。これらは全然、感情移入できない。感情移入が出来ない作品、監督のセンスが悪い作品は観ていて苦痛なのだ。



ミュージカルは身近に感じられることが無く自分とは縁遠い世界。良い俳優が出ていようが、新進気鋭の監督がメガホンをとっていようが、我がレコーダーの録画対象にはならない。これが本場NYのブロードウェイで観劇したりすればファンになるのだろうが、恐らくわが人生でそんなシーンが訪れることはないだろう。



恋愛邦画は、邦人の若い俳優達で自分が好きな俳優がいないから敬遠しているのだろうと自己分析。昔の月9ドラマみたいなノリの作品だったら、自分には合わないのが確定する。狭い世界で「惚れた腫れた」と騒いでいる映画は観たくない。


ええっと、ミストの話しだった。



あらすじは、


激しい嵐が町を襲った翌朝、湖の畔に住むデヴィッドは自宅の窓やボート小屋が壊れているのを見つける。デヴィッドは補強品などの買い出しのため、8歳の息子ビリーと隣人ブレント・ノートンと共に車で地元のスーパーマーケットへ向かう。店は賑わっていたが、嵐の影響で冷蔵庫以外は停電していた。

すると店外でパトカーや救急車が走り回りサイレンが鳴り始め、さらに鼻血を流したダン・ミラーが店内へ逃げ込んで来て「霧の中に何かがいる」と叫び出す。瞬く間に辺り一面は白い濃霧に包まれ、店は大きな揺れに襲われる。不安に駆られた客たちは、店内へ閉じこもる。

店外に出た人々は次々と、霧の中に潜む「何か」に襲撃されるか行方不明となっていく。夜になると、巨大化した虫のような異次元の怪物が店内に侵入し、犠牲者が続出。店内の人々は、この異常な状況を「新約聖書ヨハネの黙示録」と結びつける狂信者・カーモディが発する言動に徐々にすがるようになっていく。                      Wikipediaより



感想は、正体不明の霧に潜む敵も怖いが、不安な状況下で人心を掌握し、自分が独裁者や教祖さまの様に振る舞うカーモディのような人間も怖いということだ。狂信者が序盤からとてもウザく、デヴィッドが危惧していたとおり瞬く間に信者を増やし権力を持つ邪教祖になってしまった。自分だったら、そうなる前に強権を発動し、問答無用で縛り上げて、倉庫にでも隔離しておくが。



キングらしい緻密なシナリオとダラボンのセンスが光るカメラワーク、霧のため周囲の状況が見えないという心理的な恐怖が全面にくる作品か?と思っていたら、VFXやCGで敵を描いていてビジュアル面に力を入れている作品だった。敵の姿はとても醜悪だったが、作中に弱点も少し露呈しているシーンもあったので、情報分析・対処をしておけば、あれだけの人的被害は出なかったのでは?と思ってしまう素人映画評論家気取りの黒紳士。


キャストは主人公のデヴィッドはトーマス・ジェーン。見たことがない俳優さん。それよりも脇役陣にウォーキング・デッドの初期に出ていた人達が3人も出ていた。ローリー・ホールデン、ジェフリー・デマン、メリッサ・マクブライド。ウォーキング・デッドは残念ながらシーズン2までしか観ていないが、監督のフランク・ダラボンが制作していた関係で3人共、ゆかりがあったのだろう。


総括として、ミストはホラー映画としてはクオリティーの高い作品だと言える。しかしながら、残酷描写も多々ありR15指定にもなっているので、ホラー映画は苦手という方やお子様にはおすすめできない。


特に賛否両論がありそうなエンディングは観る人に様々な想いを抱かせるだろう。安眠をしたい方は、ひる日中に観た方がよろしいかと。








肝心のラストについて。(ネタバレを含むので、読みたくない方は読み飛ばして欲しい)


スーパーから脱出することに成功したデヴィッド達。カーモディの最期はあれで仕方がないだろう。残念なのは副店長のオリー。いいキャラクターだったのに犠牲者になってしまった。


デヴィッドの四駆で霧の中を進んでいく。(やはりサバイヴするための車は四駆が必須か?)大きな振動がして彼らの前に信じられない光景が!あれはもはや怪獣レベル!?残された武器はリボルバーの拳銃に四発の弾丸のみ。


燃料がつき、いよいよ進退窮まった一行。このまま外に出て歩いて進むのか?それとも生き残ることを諦めるのか?車内に響き渡る四発の銃声。『あぁ、そっちを選んでしまったのか…』嗚咽するデヴィッド。(残った人数は5人。自決するには残弾が足りず、デヴィッドは敢えて敵に殺られる役をかってでたのだ)


霧が少しづつ晴れ、何かが近づいてくる。なんとそれはアメリカ軍の車列。人類は敵を制圧しつつあったのだ。


なんと残酷な結末か?もう少し早く分かっていれば!最期まで諦めずに前に進むことを選んでいれば!車列の載っていたのは、映画の序盤で家族に会いにいくために意を決して外に出た女性ではないか!彼女の選択が正解だった。


Badエンドに近い最後のシーン。フランク・ダラボン監督曰く「原作のラストとは違うラストにした」らしい。これは原作者のスティーブン・キングも了解済みで、ダラボンのラストシーンを称賛したらしい。


自分だったら最後のシーンでどういう選択をしただろうか?作中では良い選択をとってきたデヴィッド。最後に選んだ選択が誤りだったことが悔やまれてならない。




gwabomb at 09:12│Comments(0)映画 | 転職活動

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