ビーダーマイヤーという言葉は案外よく耳にするのですが、私は家具の様式だと思っていました。
ところが調べたら、

19世紀前半のドイツオーストリアを中心に、もっと身近で日常的なモノに目を向けようとして生まれた市民文化の形態の総称。示す概念によってビーダーマイヤー様式ビーダーマイヤー文学ビーダーマイヤー時代などのようにあらわす。文脈によっては小市民と同義で使われる。

歴史的には、フランス革命ナポレオンの台頭の中で市民社会という概念が普及したが、王政復古によりその夢が破れ、再び自由の利かない閉塞的な社会に戻ってしまった。そのような諦念のムードがある中で、市井の人々の中では理想主義的で観念的なものへの反発がおき、理念的なものを追求せず日常的で簡素なものに目を向け、探求する風潮が出てきた。

ビーダーマイヤーの時代は、広く取ればウィーン体制1815年)から1848年革命までの期間となるが、1830年代あたりまでという捉え方もある。この概念がよく使われるのは、文学家具服装・絵画などを語る際である。

ということなんだそうで、もっと広い意味を持っているのですね。


それにしても、「日常的で簡素」にしては、家具類など私の目から見たら結構優雅でソフィスティケートな印象を受けるんですけれどね。

ビーダーマイヤー様式の家具としては、こんなものがあります。

優雅な長椅子

biedermeier長椅子


コモード
biedermeierコモード


ビーダーマイヤーのベッド
biedermeierベッド

 
ビーダーマイヤーのダイニングセット
biedermeierダイニング家具



ビーダーマイヤー様式のインテリアの部屋

Biedermeier様式の部屋

 
ロココのごてごてに比べたら、確かに簡素かもしれませんが…十分素敵で現代の家に置いても全く違和感なく使えそうですね。そのせいか、アンティークショップの家具は、この類のものが多いように思います。

さて、なぜ突然ビーダーマイヤーのお話をしたかというと、こんな絵を見つけたからです。

額399 (2)


可愛い絵でしょう?

額399 (3)


ここにビーダーマイヤーと書いてあったんですね。

額399 (4)


ビーダーマイヤー様式のオーナメント、というタイトルがついています。

額399 (5)


確かにしつこくなくていいかも。


で、こんな額に入れました。


額399 (1)


珍しい額で、ヤドリギのレリーフがついていますが、これは銅でできているんですよ。木枠にレリーフを付けた薄い銅板を貼ってあるんですね。

額399 (13)

 
絵とよくあっているかな、と思うんです。


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