収益向上に貢献する物流コスト改善のコツ

会社の収益を圧迫しかねない物流コスト。会社の中で目に見えづらい物流コストを可視化し、今日からでも改善できるポイントをやさしく解説します。一緒に物流改善に取り組み、物流改善のプロとして収益向上に貢献しましょう。

2010年12月

物流改善への参画意欲を高める

前回まで物流改善計画を作成して掲示することで物流改善への関心が高まるというお話をしてきました。

実は物流現場には正社員もいればパート社員もいます。往々にして改善は正社員がやることと考えている人も多いと思います。

しかし実際にはパート社員の中にも改善センスを持った人がいることは当然のことです。つまり正社員だろうとパート社員だろうと、また現場作業者だろうと物流スタッフだろうと、管理者だろうと経営者だろうと誰もが物流改善に参加する資格があり、義務があると言えるのです。

特に日々物流作業を行っている当事者は一番今の問題点を理解していると言えます。したがってそのアイデアを採用しない手はないのです。

一方で「改善活動は面倒」だと感じる人も多いと思います。改善の結果効率化が進み、自分たちの仕事が無くなってしまうのではないかと警戒する人もいると思います。

そこで経営者は会社のビジョンを示し、そのビジョンに向かって何故改善が必要なのかを示していくことが必要です。社員全員の理解を得ないと改善への取り組みにドライブがかからないからです。

さて会社としてのビジョンと改善方針が示された後は社員の改善への参画意欲を高めるためのしかけづくりに取り組んでいきましょう。

ここでまず取り上げるべきなのが「提案制度」です。日々気づいた問題点を改善したこと、あるいは改善アイデアを決められたフォームに記入して会社に提出することで改善を推し進めようという制度です。改善内容や効果によってランクを定め、そのランクに応じた報奨金を提案者に渡します。毎月一件以上提出してもらうようにしていくのが望ましいあり方だと思います。

「モノの置き方を変えることで歩行を3歩減らした」といったレベルでも立派な改善提案になります。例えばこの提案に対して500円の報奨金を出したとして会社として何か支障が出るでしょうか。むしろこの程度の出費で改善アイデアが集まるのなら安いものでしょう。

次回に続けます。


月刊ロジスティクスITに連載中!「収益向上に貢献する物流コスト改善のコツ : 第五回 構内物流改善のコツ(下)」
http://www.logi-it.jp/index.html

人気ブログランキングへ
にほんブログ村
ブログランキング

物流改善計画の重要性(2)

改善計画書の中には「ステップ」を明記すべきなのです。そしてそのステップも誰がいつまでに完了するのかをはっきりと記載する必要があります。これを「マイルストーン」と呼びます。

このマイルストーンを詳細に描いておけば対象となる改善の進捗度がわかります。最悪なのは順調に進んでいると思っていた改善が納期間際になってまったく着手できていなかったというケースです。

こういったケースでは必ずと言っていいほど「できなかった言い訳」が出てきます。急に出荷量が増えたとか物流トラブルが多発しその処理に追われる日が続いたとかもっともらしい言い訳のオンパレードになることが多いのではないでしょうか。

一方マイルストーンを明記しておけば改善のどの過程で遅れが出たのか、なぜそうなったのかが分析しやすくなります。管理者としては言い訳ではなく「遅れた理由」が知りたいのです。

このようにマイルストーンを明記した物流改善計画書は物流現場の誰もが目につく場所に掲示します。この計画書に実績も記入していきましょう。そうすることでその職場で働くすべての人が物流改善に関心を寄せることにつながります。

物流現場に限らず、物流技術スタッフや物流管理スタッフ、物流営業スタッフについても同様です。スタッフ部門として改善すべきアイテムも多々あります。彼らとしましても物流改善計画を作成し、それを事務所の誰もが見える場所に掲示して進捗をフォローしていくことが重要です。

掲示する場所には一工夫することをお勧めします。例えばある会社を訪問した時に感心したのは、会社の食堂の出入り口の所に掲示してあったことです。このケースだと物流現場作業者だろうと事務所スタッフだろうと誰もが毎日通過するところに掲示されているわけですから嫌でも目に入ってくることになるのです。

そのほかに更衣室の前に掲示したり休憩所の中に掲示したりといろいろと工夫されている会社も見てきました。それぞれの会社で一番良い方法を選択しましょう。

物流改善計画を作成することで当事者の意識が高まります。またそれを見た人の関心も高まるでしょう。結果として物流改善に参加しようとする人も増えるかもしれません。こういったしかけづくりも物流改善を促進するための一方策となるのです。


月刊ロジスティクスITに連載中!「収益向上に貢献する物流コスト改善のコツ : 第五回 構内物流改善のコツ(下)」
http://www.logi-it.jp/index.html

人気ブログランキングへ
にほんブログ村
ブログランキング

物流改善計画の重要性

今回は物流改善計画の重要性というテーマでお話させていただきたいと思います。

「改善とはすぐやること」とはいつも申し上げていることです。現場で見つけた問題点は原則として「その場で」改善することが必要であるということをこの言葉で表しているのです。

モノの置き方が悪ければすぐにレイアウト変更する、歩行が多ければ少し「間締め(まじめ)」を実施する、コンベアが長いために在庫を置きがちである場合には思い切ってコンベアを切断してしまう、こういった改善は「見つけたその場で修正する」べきアイテムと言えるでしょう。

しかしアイテムによっては他者の力を借りなければならないものや、改善のための資材を調達するために時間を要するものなどその場で一気に改善できないものもあります。

そのようなアイテムについては物流改善計画をきちんと作ってその計画に沿った形で進めていきましょう。

物流改善計画の重要性には次のようなものが含まれます。
・ いつまでに実施するのか
・ 責任者は誰なのか
・ 改善後の姿はどのような形になるのか
・ 誰が何を行うのか

つまり、「Who,Does,What,When」を明確にしておく必要があるのです。

時々改善が終了する日まで一本の矢印が引かれている改善計画書を見かけます。こういった計画書には要注意です。なぜなら改善終了日に至る過程で「何をやらなければならないか」が明記されていないからです。

もしかしたら改善責任者の頭の中にはそこに至るステップがすべて入っているのかもしれません。しかし往々にしてこのステップを表現できていない計画は実行が遅れたり、結果的に実現できなかったりするケースが多くなる傾向にあります。

次回に続きます。


月刊ロジスティクスITに連載中!「収益向上に貢献する物流コスト改善のコツ : 第五回 構内物流改善のコツ(下)」
http://www.logi-it.jp/index.html

人気ブログランキングへ
にほんブログ村
ブログランキング

物流を育てる(3)

物流が育つためには顧客から課題が与えられ、それを解決しながら自らの成長を図る必要があります。

一方で顧客側にもぜひ物流会社を育てて欲しいと思います。そのために自ら考える「物流のありたい姿」を物流会社にぶつけて欲しいのです。

荷主会社は物流会社にどんどん課題を与え、それが解決できる商品が提示されたらそれを購入するといったビジネスパターンをつくってもらいたいと思います。

もちろん、最初から意欲のない会社を無理して育てようとする必要はありません。少しでも成長したい、顧客の役に立ちたいと考えている物流会社であれば鍛える場を与えて欲しいのです。

現在「強い物流会社」と言われる会社の多くが荷主に手厳しい製造会社を抱えています。それらの会社から数多くの課題を与えられ、それに応えていく過程で強い物流会社へと成長していったのです。

私も長年荷主企業の担当者として多くの物流会社と接してきました。常に新たな課題を提示し、それに応えていただく過程で物流のリニューアルを図ってきました。その途中で何度も何度も物流会社から相談を受け、一緒に悩み一緒に考えて課題解決を行ってきましたが、物流会社のみならず私自身も成長できたとの実感があります。

このプロセスはスポーツにも似ているような気がします。体操やフィギュアスケートのように常に難度の高い技に挑戦し、選手として成長していく、この過程によく似ているのです。

新たな技は物流でいえば「新たな商品」であり、ライバルとの競争に勝ち抜くためにはこの技を開発しなければならないのです。

監督でありコーチでもある顧客がこのサポートをしてくれています。彼らに助言を求めることは何ら恥ずかしい話ではありません。一緒に考えていくことで彼らの成長にもつながるのです。

ぜひ物流に携わる者として難度の高い課題に挑戦し、成長していきたいものです。


月刊ロジスティクスITに連載中!「収益向上に貢献する物流コスト改善のコツ : 第五回 構内物流改善のコツ(下)」
http://www.logi-it.jp/index.html

人気ブログランキングへ
にほんブログ村
ブログランキング

物流を育てる(2)

物流の先生は顧客であると考えられます。つまり顧客は物流を育ててくれる存在であるとも言えるでしょう。

工場の中でも物流は学び、そしてさらに育っていかなければなりません。その時も工場の環境が題材であり、顧客である生産ラインが先生になります。

生産ラインがJIT生産を推し進めれば物流はそのプレッシャーをまともに受けることになります。ラインのタクトに合わせて一個送りで中間品をメインラインに届けて欲しいと要求されれば、その「課題」を解決する方策を物流側で必死になって考えます。

そして課題を解決できた暁には物流は一歩成長したと言えるのです。そしてその課題から生み出された供給方式が一つの商品になって他社に売れることだってあるかもしれないのです。

輸送会社も同様です。顧客から複数拠点を回って調達部品を集めて高積載率で納入して欲しい、といったオーダーが入る場合があります。こういった時に「また顧客から無理難題を言われた」と受け止め、思考停止してしまう輸送会社がありますが、これは非常に残念なことです。

せっかく自社が飛躍できる課題を顧客が与えてくれているのです。ここは何としても知恵を絞って考え抜き課題を解決するとともにそれを商品化してしまえば良いのです。

ここで「飛躍する」か「思考停止する」かは経営の考え方次第でしょう。しかし私たちは常に成長していかなければなりません。さもなければ厳しい時代を生き抜くことは不可能になるでしょう。

これは倉庫内で働く物流現場であっても同様です。会社から毎月2%のコストダウンを要求されたとしましょう。これは大きなプレッシャーになります。しかしそのプレッシャーがあるからこそ知恵を絞ろうということにもつながるのです。

何もプレッシャーがかからない状況下では何かを学び、自ら成長していこうという気にはならないのではないでしょうか。そう言った意味では会社の管理者が先生であり、知恵を絞る課題を与えられたのだと考えるべきではないかと思います。

次回に続きます。


月刊ロジスティクスITに連載中!「収益向上に貢献する物流コスト改善のコツ : 第五回 構内物流改善のコツ(下)」
http://www.logi-it.jp/index.html

人気ブログランキングへ
にほんブログ村
ブログランキング

物流を育てる

私たちはみな物流に携わる者として物流を育てていく責務があります。お互いに育て合うことによりレベル向上を図らなければならないのです。今回はこの「物流を育てる」をテーマにお話させていただきたいと思います。

我が国では小学校6年間、中学校3年間の計9年間は義務教育期間です。したがって親は子供を学校に通わせ基礎教育を身につけさせなければなりません。

しかし義務教育が終わればそこから先はさらに学びたい者はそのために高等学校へ進みます。そうでなければ無理して学校で学ぶ必要はなく、社会に出て実践を身につけることも選択肢の一つです。いずれにしましても学びの機会は継続しているのです。

一方で社会に出た後は急に勉強をやめてしまう人が多いようです。しかし昨今のような変化の激しい時期に新たな情報を仕入れ、学ぶ意欲が無ければ先々の生活の保障はありません。

物流もこの例と同じようなものです。物流としての基本知識を仕入れた後、さらに学ぼうとしない場合はビジネスの発展の保障はなくなるのです。

残念ながらこの点について気づいている会社や物流に携わる人はそれほど多くない気がします。昨日もある人と話していたのですが、自分たちが今更何を学ばなければならないのか、と発言する物流業界の経営者の方がいると聞きました。

逆の見方をすればこの点に気づいている人あるいは会社は有望だと言えるのではないでしょうか。ライバルたちが学びを停止している間に先に進んでしまえばいいのですから。

ではどんな学びをしていったら良いでしょうか。そのヒントは顧客にある気がします。顧客が求めていることに応えるのはどうしたら良いかを考えるのです。

物流は自分たちの商品をどうしたら売れるだろうかと考えるよりも、顧客が求めている商品は何であり、それをどうしたら買ってもらえるのかを考えるべきだと思います。つまり「物流を育てる」先生は顧客であり、学ぶ題材は市場であると考えられるのです。

次回に続きます。


月刊ロジスティクスITに連載中!「収益向上に貢献する物流コスト改善のコツ : 第五回 構内物流改善のコツ(下)」
http://www.logi-it.jp/index.html

人気ブログランキングへ
にほんブログ村
ブログランキング

ノウハウを売れる物流(3)

ノウハウを持っていることに気づかない会社が多いということをお話してきました。これは大変もったいないことですが、実はノウハウを武器に商圏を拡大しようと考えている会社もきわめて少ないといった事実もあります。

「設備輸送にあわせて設備の据付も行っている」
「顧客の好みに合わせて出荷前にラッピングも行っている」
「納期に対して前後15分以内での配送が可能である」
こういった仕事はノウハウであるといえます。自社でも思い当たることがありませんでしょうか。

一方でこれらの武器を訴えている会社もありますが「真の意味での効果」をきちんと理解していないままPRしている会社が多いことが気になります。

例えば「JIT物流」を売り物にしている会社は、大体次のような謳い文句を掲げています。
「お客様が必要とするときに商品を短納期でお届けします」

これを見た顧客はその効果を十分に理解できない場合があります。それは表現自体があまりに表面的過ぎるからなのです。

そのJIT物流を採用すれば何がどれぐらい良くなるのか、その効果をもっとPRすべきではないでしょうか。例えば今まで日に一度まとめて納品をしていた会社が日に四回の納入に変えることで在庫がどれだけ少なくなるのか、構内物流であれば製造ラインの生産性がどれぐらい向上するのかを訴えると良いと思うのです。

またキャッチコピーの工夫も必要でしょう。このコピーのなかに効果を表すキーワードをちりばめておくと良いのではないでしょうか。

さらに効果には実例を入れておくと良いでしょう。もちろん実名は伏せるにしても、何がどれぐらい改善できたかをアピールするには実例が最も訴求力があるからです。

自社には売り物がないとあきらめる前に今やっている業務の棚卸をしてみましょう。その中に少しでも光るものがあればそれを商品化し、売り込んでいく方法を考えるべきです。

自社にとって意外な点が実は市場で受け入れられることもあるのです。


月刊ロジスティクスITに連載中!「収益向上に貢献する物流コスト改善のコツ : 第五回 構内物流改善のコツ(下)」
http://www.logi-it.jp/index.html

人気ブログランキングへ
にほんブログ村
ブログランキング

ノウハウを売れる物流(2)

前回お話させていただいたJIT物流は輸送のみならず構内物流や倉庫の入出庫作業でも活用は可能です。物流会社と言うよりもむしろ荷主企業の方が喜ぶアイテムです。

だからこそ「商品」になりうるのです。まさにノウハウを商品化できるのです。

一方で「品質」にとことん厳しい会社の物流を行っている会社もあります。少しでも梱包や包装に傷をつけたらその責任を負わなければなりません。

常日頃から高品質を維持した管理を行っている物流会社は物流に関する品質の扱いについて精通していますから、それを武器に別業界へ売り込むことも可能でしょう。

物流業務を受注するだけでなく、物流品質を管理するKPIを体系化しノウハウそのものを売る仕事も受注することができるでしょう。

日本での一般的な物流における誤出荷率は60ppm(100万分の60)といわれますが、高品質物流ではこれが半分以下になるでしょうから、その達成へ向けての改善方策を商品化することだってできるのではないでしょうか。

工場内物流を得意にしている会社もノウハウの塊といえます。製造ラインにどのようにモノを届けたらよいか熟知しているからです。単に受入場から製造ラインに運ぶだけではなく、製造ラインが使いやすいように工夫して届ける、さらに生産が計画通りに運営できるようにモノと情報で生産統制できている物流であれば、かなりの高値で売れるでしょう。

こういったノウハウをノウハウと気づかずに埋もれさせてしまっていては大変もったいない限りです。ではどうしたらこういったことに気づくことができるのでしょうか。

一番いいのは他社の物流を見せてもらうことですが、そうもいかないのであれば業界の会合のときにでもざっくばらんにどんな物流を行っているのか話をしてみることです。私の周りでも同業他社で話をしている方が結構いらっしゃいます。

次回に続きます。


月刊ロジスティクスITに連載中!「収益向上に貢献する物流コスト改善のコツ : 第五回 構内物流改善のコツ(下)」
http://www.logi-it.jp/index.html

人気ブログランキングへ
にほんブログ村
ブログランキング

ノウハウを売れる物流

物流の付加価値って何でしょう?どんなノウハウを持っていたらそれで収入を増やすことが出来るでしょうか。こんなことを常日頃考えていらっしゃる物流会社の経営者の方はたくさんいらっしゃるものと思います。

ノウハウは武器になりうると考えられます。一方で武器を持っていなければ戦えません。価格競争という熾烈な戦いに巻き込まれて疲弊していくことでしょう。それに備えるためにもノウハウを貯めてそれを商品化していくことが求められるのです。

数多くの業界の物流に接していると業界ごとに物流に求める水準というものが異なることに気づきます。価格には厳しいけれどもあまり納期に関してはうるさく言わない業界があります。一方で品質をとことん重視する一方で価格に関しては厳しくない業界もあります。

実はここに拡販のヒントが隠されているのです。

一つの業界に特化して物流を提供している会社はそれに気づかないことがあります。実は今行っている物流が他の業界では売り物になるノウハウであってもです。

今日もある物流会社の方と話をしていたときにこんな話題になりました。今自動車業界の輸送と構内物流を行っているがさらに拡販を考えて安定した経営を行っていきたいと。

実はこの会社は自社では特にノウハウがあると思っていません。どこにでもある物流会社の内の一社であるという認識です。

しかし実際はそうではありません。どの業界にも共通に当てはめることの出来るノウハウを実は知らず知らずのうちに蓄積してきているのです。

それがJIT物流のノウハウです。JITなんてもう常識だと言う人もいれば、JITがどの業界にも当てはまるわけではないという理解の人もいます。しかし上手に必要な部分だけでもいいから導入すればその会社の収益向上に利いてくることだけは確かなのです。

次回に続きます。


月刊ロジスティクスITに連載中!「収益向上に貢献する物流コスト改善のコツ : 第五回 構内物流改善のコツ(下)」
http://www.logi-it.jp/index.html

人気ブログランキングへ
にほんブログ村
ブログランキング

物流管理業務で儲ける(3)

物流現場が在庫管理業務を行うメリットに在庫過多を防ぐということがあります。何度も申し上げてきましたが、在庫はさまざまな活動の結果として発生します。その裏には必ず要因というものが存在するのです。

・ まとめて買えば安くなるので必要以上に購入して発生する在庫
・ 過去に未納を発生させてしまった苦い経験から安心のために抱えておく安心在庫
・ 段取り替えが面倒なためまとめてつくってしまって発生するロット在庫
・ つくりすぎたものの売れるあての無い死蔵在庫

これらの中にはもっともな理由と言えるものもあれば、一方で単なる言訳に過ぎないものもあると考えられます。要は在庫保有の理由を理路整然と説明できるかどうかだと思います。

在庫があるとそれに伴い容器やスペース、横持ちや管理などのコストが発生します。もちろん必要な在庫はコストをかけてでも保有すべきでしょうが、不要な在庫については単なる「金食い虫」に他なりません。

したがってまずは物流現場から普段の在庫の動きを関連部署に発信していくべきだと思います。事務所にいては在庫に対する感性はきわめて鈍いものにしかなりません。普段在庫がどう動いているのか、あるいはまったく塩漬け状態になってしまっているのかは物流現場が一番良くわかるのです。

この情報発信によって在庫を処分する、不動在庫だが必要なものは管理コストが安くて済む遠隔地保管を行うなどのアクションにつなげましょう。それによってスペースが空けば他の儲かる仕事の取り込みが可能になることもあるでしょう。工数が浮けば別の仕事に振り向けて残業時間を減らすこともできるでしょう。

在庫は放っておけばじわじわと広がっていく傾向にあります。そこで物流現場としましては在庫スペースや容器で規制をかけることにした方が良いでしょう。エリアはあえて縮めてしまう、容器は必要以上引き渡さないといった日々の管理が必要です。

以上のように物流現場が行う在庫管理業務が引き金となって会社収益向上に貢献することが可能になります。まさに管理業務で儲けることが実現するのです。


月刊ロジスティクスITに連載中!「収益向上に貢献する物流コスト改善のコツ : 第五回 構内物流改善のコツ(下)」
http://www.logi-it.jp/index.html

人気ブログランキングへ
にほんブログ村
ブログランキング
メルマガも合わせてどうぞ
物流人財育成
効果的な物流セミナーはココがお薦め!!
常に最新情報をチェックしましょう!!


国際物流総合研究所
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

Profile

Kein

さまざまな業種が集まっています
にほんブログ村 企業ブログへ
コンサルタントをお探しなら・・・
経営を学べます
人気ブログランキング【ブログの殿堂】
ぜひお読みください!
Archives
QRコード
QRコード
書籍探しなら・・・
  • ライブドアブログ