かつて営業拠点と物流拠点が一緒になっている会社が多くありました。一階が倉庫でその二回に事務所があり営業部隊はそこにいるパターンです。

一つの会社でも、国内に何拠点もこのような支店を持ち、各地域への顧客へ対応していくことができます。

このような拠点では、緊急オーダーがあれば営業マンが倉庫に行き該当商品を出荷し自ら顧客のもとへ届けるということを行っています。

繁忙期になれば、事務所のスタッフも倉庫に行って梱包や出荷業務を実施するといったことも行われているようです。

ところが最近はこういったパターンに代わって、物流センターを設けていく会社が増えてきました。商品の発注は従来通り営業所で受け付けますが、発送は物流センターで行います。

このパターンに変更することで、今まで全国に50箇所あった物流拠点が10箇所程度に集約され効率化を図ることができます。

これは商流と物流を分離させることで、物理的な部分はインフラもシステムも人員も集約し統合し、大きな効率化を図ることができるものと考えられます。
また、物流機能を統合することで、次のステップとしてアウトソースも可能となります。それにより、さらにコストダウンを図ることができるでしょう。

そもそも商品を開発して販売することがその企業にとってのコア業務であるならば、物流機能は分離し、専業会社に任せて効率を図った方が企業収益にとって有意義かもしれません。

こういった分離は今後さらに増えてくるものと考えられます。物流専業会社であれば、このようなビジネスモデルをメーカーに提案し、積極的に物流業務を請け負っていくことも必要ではないかと思います。